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国際援助と外国資本の進出について
- 日本国で受けていた他国からの国際援助や外国資本の進出について、現在の進展に比べて、発展途上国の状況はどうなのか疑問です。
- 東南アジアやアフリカ諸国では、国際援助がなければ国の発展が困難な場合もある一方、外国の企業による資本を頼りに経済活動を行っている国もあります。
- 昔の日本が他国からの国際援助や外国資本の進出を行っていなかったのは、当時の状況やグローバル化の進展度合いによるものでしょうか。なぜ発展途上国では同じことができないのでしょうか?
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まず、外国資本が投資や貸し付けなどで入って来ることは歓迎するべきことであり、借金についてはそれをキチンと元利ともに返済できていれば何の問題もなく、投資についても適切な利潤が生まれていればそれが引き揚げられる心配はありません。一番の問題は債権を受け入れたとき、その債務をきちんと履行できない場合に起きるのです。発展途上国で起きている問題はそのようなケースなのです。債務がキチンと履行できたときには最近の東南アジア諸国のように経済が発展し、国民の生活は外資のお陰で目覚ましい改善が実現します。その典型的な例をタイに見ることができます。私が学生の頃には競って進出した日本企業を見たタイの大学生がこれを経済侵略と見て大規模なデモを行ない、ときには打ち壊しのような過激な行動も見られました。ところが時間が経過して見るとそれが間違いであることがだんだん分って来たのです。経済進出のお蔭で経済が活発になって国民の生活レベルが上がり、税収が増えた結果、地下水位ゼロのバンコクでは経済的に到底不可能とされた地下鉄が見事に開通したのです。問題は発展途上国自身が債務を誠実に履行する決意をするかどうかなのですよ。その自覚もなくずるずると援助を受け入れている限り、借金が増えてその返済だけに税金を使わなければならないような事態になってしまうのです。経済援助は麻薬のようなもので、それを受けれて国家予算をこれに頼るだけになってしまい勝ちなのは人間の弱さによるものでしょうが、貸す側もよくそれを説明して返済できるようになるよう全力で努力する必要があることを融資先によく説明することが大切ですね。 ちなみに日本の戦後もアメリカからMSA援助を受け入れ糊口を凌ぐことができたのですが、これをきっちりと完済しているのですよ。当初、これは無償だと勘違いしていてそれが借金だったことが分ったときは大騒ぎにはなりましがね。問題は返済の自覚と意欲です。
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