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ブラック企業が生じる本質は?

ブラック企業といえば外食、IT、介護など、よくいわれるように製造業とか途上国と賃金安戦争をしている業種ではないように見受けられます。 プログラマや介護なんかも移民はいないことはないけど、そんな数ではない。それも最低賃金のあるバイトではなくて、正社員とかです。 どういうシステムでそうなってしまうのでしょうか? そこまで搾り取らないとしないと利益があがらないのにどうして産業としてなりたっているのか。単に経営者が悪魔だから?デフレだから?(=客がこすからいから) それと比べて、他の国はブラック企業などをうまないために、どういう工夫をしているのでしょうか。詳しい人がいたら教えてください。

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  • isoworld
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回答No.3

 国際競争力の順位を公表しているスイスのIMD(国際経営開発研究所)によると、日本の国際競争力は1992年に低下し始め、1997年からは坂道を転がるように落ちて韓国や中国にも抜かれ、いまや世界27位(2012年)の地位に甘んじています。  戦後の日本の高度成長期(せいぜい1990年代まで)は仕事がいっぱいあって人手が足りず、やっと採用できた社員は大事に育てて他社に取られないように囲い込みをしましたから、ブラック企業なんてありえませんでした。  ところが今の日本は国際競争力が落ち、製品が思うように売れず(海外の安価な製品に負け)、仕事は減り、働き手が余っている状況です。供給(働きたい人)が需要(求人)を上回れば、(労働の)質が同じならなるべく安いほうが買われるのが市場のメカニズムです。なので、雇用されるのなら給料は安くても我慢するという人が際限なく増え、法律で規制するギリギリのところまで時給は落ち、待遇も悪化して、労働者は働けるためには体力消耗戦(我慢比べ)をすることになります。  それでも日本の法律では雇った従業員は簡単に首にできないため、企業はなるべく正規の従業員は少なくし、その分は低賃金のパートやアルバイト(仕事量に応じて採用も首にもしやすい)でまかなおうとするわけです。なので、企業はあの手この手を使ってより安い給料でより働きのよい人に入れ替えようとすることになり、その行き着く先がブラックです。  私はブラック企業の肩をもつつもりはまったくありませんが、(大手企業も含めて)経営者もそうしないと会社の経営がもたないんでしょうね(大手企業でも今は経営がピンチですから)。そんなブラック企業は潰せばいいとなると、ますます仕事がなくなり、人手が余って、ブラック企業は無茶なことをしても仕事に必要な数の従業員は確保できる、と思うことでしょう。負のスパイラルに落ち込んでいきます。    ブラック企業が生じる本質的な問題は、(1)日本の国際競争力が落ちて韓国や中国にも負け、景気が悪化して回復の見込みがない(働き手が多い割には仕事がない)こと、(2)雇用の自由度(仕事の繁簡に応じて自由に労働者を雇ったり解雇できる自由度)がなくて雇用制度が硬直していること、の2つでしょう。  雇用制度や社会保障制度など、日本の多くの制度を抜本的に見直さないと解決は困難です。ですが、これらを変えようとすると必ず(自分の利害に背くと心配する)反対勢力が出てきて、そう簡単には変えられません。制度変更には保守的な人が(官僚も含めて)多いんです。  この4月から、派遣者でも長期に働いてきた人は簡単に首にはしてはいけない、という法律ができました。派遣者を守るための法律だったのですが、こういうことをするから逆効果になるんです。そんな法律が出来たから企業は派遣者を長く雇ったら大変なことになると警戒し、ちょっとの期間働かせては首にし、次の派遣者に変えるようになるわけです。そんな変な制度がいっぱいあるから、雇用の自由度が硬直してしまい、企業の首も労働者の首も絞めるんですよ。

id20000
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。 そうすると、ある意味、戦中みたいな状態なのでしょうか……

その他の回答 (3)

  • isoworld
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回答No.4

 No.3にある「そうすると、ある意味、戦中みたいな状態なのでしょうか……」は何のことでしょうかね。意味不明です。戦中にたとえることはできません。ブラック企業もそれが生じる背景も、日本が初めて経験することです。過去にたとえるような経験はありません。  戦後に日本が(企業も労働者も)頑張って経済成長し、労働者を守るための法律もいっぱい出来たが、その後に日本は没落とまでは言わないが経済が落ち込み、仕事が減り、労働者は余っているが、労働者を守るための法律は残って企業も労働者もそれにがんじがらめになって、お互いにあえいでいる、ってことです。ブラック企業はそうした背景の中で生き残りのために発生しているんです。

id20000
質問者

お礼

すみません、例えがあまりにザルすぎました。 ●制度の硬直化 ●使い捨てにされる人材 ●嘆かわしさの例え ●補給のない特攻のような作戦 ●Q3回答のように、そのように問題点が分かっているのに(政治などを通して)誰も変えられない点 などから戦中をイメージしたものですが、 変わりそうで変わらないのは(公害なんかでは騒ぐのに) 被害にあう人の数が少なすぎるんですかね。 企業の都合とかもあるだろうし、(政治的にどうなっているのか)よくわかりませんが。 回答者サンの回答は「生き残るための策なのだから、変えるべきではない」ともよめるので、この回答はおかしいかもしれませんが。 ありがとうございました。

  • dada4533
  • ベストアンサー率36% (391/1084)
回答No.2

日本でもあります。 社員の離職率45%の会社、代表者はカリスマ性と一般的には言われています。 一部週刊誌にも記事になった、○○ミ・○○ロなど仕事、ノルマが出来ない社員の使い捨て(残業と言う名の長時間拘束)などしている様。 回りを良く見て社会の事をよく勉強してみると判ります。

  • seble
  • ベストアンサー率27% (4041/14683)
回答No.1

製造業にもブラック企業は山ほどありますよ。 途上国はそもそも人権が低いですから、国全体がブラックと言っても良い国さえあります。 認識が間違っていると思います。

id20000
質問者

お礼

ありがとうございます。 「他国」は先進国のつもりでした、すみません。 途上国はゆるい人がおおくて?あまり過労死するまで働かないようなイメージがありますが……ムチで叩けばいいような土木とかではありそうですね。ITとかもあるか。 製造業は中国でアップルの工場の下請けの従業員が自殺したりとかしてますよね (日本にもあるけど、あまり報道されない?

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