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会社の決算書について
近所の会社の決算がIR情報として出されました 2,3年赤字らしいです。 しかし、最近、繰越欠損を填補するためにその他資本剰余金やその他利益剰余金を処分するというお知らせが出ました。 連続で赤字らしいのに剰余金が出るのでしょうか? 繰越欠損の補てんとは、赤字を消すことなのでしょうか? 良く分かりません。儲かってるの、儲かってないの? 会計知識が皆無ですので、分かる方教えてください!
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正確さよりも分かりやすさを優先して回答してみるよ。 その会社は、資本を傷つけるほどに積もってしまった累積赤字の解消その他限られた理由に使えることになっている決算書上の余剰部分を使って、現にそこまで積もってしまった累積赤字を解消するという趣旨のお知らせを、今回出したってことだ。 決算書を見ると、資本金の下に、資本剰余金や利益剰余金がある。これらの剰余金は、資本の一部であって、いわば決算書上の余剰部分だ。 この余剰部分は、法律上、一定の理由や手続きにより増やすことができるか、または増やさなければならないことになっている。例えば、株主からお金が払い込まれた時にその一部を資本金とせず資本剰余金に計上できるし、配当すれば利益剰余金を一定額増やさなければならないし、株主総会決議などにより独自に利益剰余金を増やすことができる。 こうして増えた余剰部分は、法律上、資本を傷つけるほどに積もってしまった累積赤字の解消など一定の理由があるときに限って、株主総会決議などの決められた手続きを経ることで、使えることになっている。 剰余金を使った繰越欠損の填補は、金銭が動くものではないから、決算書上で数字を操作するだけの話のようにも見える。しかし、使える理由を限定し、使うための手続きを制限することで、簡単には使えないようにして、何かあったときのために余剰部分を確保しておく。これが、法律の意図するところだ。 経営面でいうと、たとえ複数年連続して赤字になっても、余剰部分が十分であれば、会社の評価はさして揺るがない。しかし、累積赤字が膨らんで、余剰部分を脅かし資本を傷つけるようになってくると、会社の評価は落ちてしまう。こうなると、累積赤字を早く解消したほうがいい。 「繰越欠損を填補する」ってのは、いわば資本を傷つけるほどに積もってしまった累積赤字を解消するってことだ。事前に増やしておいた余剰部分としての「その他資本剰余金」や「その他利益剰余金」を使って、累積赤字を解消する。これが、そのお知らせの言わんとしていることだ。 なお、これらの剰余金は、金銭とはまったく別の概念だから、実際に金銭で持っているわけではない。 >貯金を持っていた人が、給料が減って2年連続で家庭の収支が赤字だったら、貯金を崩すという事と同じです。 >「おいおい、サラ金に利息をはらってるくらいなら、俺の貯金をくずすよ」と夫が言い出すわけです。 との回答があるが、「貯金」などという金銭概念とはまったくの別物だ。このような、とっつきやすいが誤った例え話を出されるから、資本金や剰余金がかえって分かりづらくなる。質問者さんには、金銭とは別物だということを、改めて強調しておきたい。 また、 >会社の資産は、バランスシートでは、右側です。 との回答があるが、資産は左側だ。右側は負債と純資産で、資産を有するに至った元手を表している。 >自己資本比率+有利子負債 に至っては、突っ込む気も失せる。割合である「自己資本比率」と、金額である「有利子負債」とを合計した値は、何の意味も持たない。 最後に、個人的には、出鱈目回答やその太鼓持ちの回答はいかがなものかと思う。
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- hata79
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NO1様の回答はわかりやすいですね。 それに比して蛇足のような、駄文になりそうですが。 赤字ですと剰余金は発生しません。 ここで剰余金とは「以前から持ってる貯金」だと思ってください。 1,000万円のへそくりを持ってる夫がいるとします(※)。 毎月の子どもの月謝やガソリン代、家のローンなどで、計算すると給与だけではやっていけなくなりました。 奥さんがパートタイムに出始めました。 それでも家計は赤字です。 サラリーマン家庭で赤字とは「どこかからお金を借りてる」ことになります。サラ金という奴です。 すると、その利息も払わないといけません。 奥さんが一生懸命に払ってましたが、サラ金からお金を借りてることが夫にばれてしまいます。 テレビドラマでは、ここで効果音が「ジャジャーン!!」とバックに響きますが、ここでは響きません、文字だけです。 「おいおい、サラ金に利息をはらってるくらいなら、俺の貯金をくずすよ」と夫が言い出すわけです。 妻が「あなた、ごめんなさい」と涙を流します。 これが繰り越し欠損の補填というものです。 赤字を消すというよりも「利息を払わなくていけない借金を減らす」です。 利息を払う分だけ楽になります。 ちなみに法人ですと「へそくり」は、儲かってる期に「こいつぁ、株主に配当せずに会社金庫にいれておこうぜ」という金です。 剰余金といいます。 儲かってる分全部を株主に配当すれば株主は喜びますが、何かあったときのへそくりがないと会社が倒産してしまう可能性もありますので、法令で「このぐらいは剰余金として、へそくっておくべし」と決められてます。 財務諸表に計上されますので、厳密にはへそくりでという表現は変ですが、ま、そういう「何かのために取っておく金」が認められてるのだとでも、理解してください。 海外旅行に行って、どうにもこうにも金がないという場合に、現金を隠しておけるベルトの中から100ドル札を出すようなものです。 儲かってるか、儲かってないかという話しではないともいえます。 「ぶっつぶれてしまう事を考えたら、へそくりを出して、なんとかすべえ」という話しです。 ※ 独身時代の預金を隠してる、給与から毎月ごまかして溜めている、実は宝くじに当たった、などなど何でもよい。 家計という家全体の収支とは別に「こっちにお金があるんだべさ」という状況ですね。
お礼
ありがとうございます!
バランスシートの話と思いますが、たとえ赤字であっても、その前までが黒字を沢山残していれば、当然利益余剰金は有ります。 つまり、貯金を持っていた人が、給料が減って2年連続で家庭の収支が赤字だったら、貯金を崩すという事と同じです。 で、赤字を埋めて繰越金は少なくなりますが、有利子負債は、増やす事なく、決済ができる事に成る訳です。 後は、株式の比率ですが、、、、 会社の資産は、バランスシートでは、右側です。 で、株式でどれだけ価値を有しているかで(自己資本比率)残りを、借金に頼る訳です。 で、バランスシートの右が左の資産の部(自己資本比率+有利子負債)が同じなら問題ありません。 しかし、右側の、会社の価値が左側より大きく成ったら 事実上の 債務超過 ひいては 破たんという事に成ります。 2回連続の赤字は、やはり会社にとって信頼が大きく落ちます。 例えば、社債の発行が出来にくい、 銀行の融資が受けにくくなる。 当然、お金の調達に金利が掛かります。 ですので、すぐに、倒産は無いのですが、厳しい状況は確かだと思います。 サラ金に借りる人は、銀行で借りれないから借りるのです。 会社も同じ事、安い金利でお金を調達したいのですが、2期連続の赤字は、会社を苦しめます。当然金利が掛かってでも 運転資金が居るのです。 ダラダラ、書きましたが、説明と成っているでしょうか? バランスシートの見方でググってみて下さい。 解り易い、サイトで勉強されたら、ご理解できると思います。
お礼
ありがとうございます!
お礼
ありがとうございます!