仲睦まじい職場の光景が目に浮かぶエピソードですね。
私の感覚では、上司の行動は単なるお茶目であり、「セクハラ」にはあたりません。
私は30代後半女性ですが、確かに、最近の若者の意見を聞いていると、自分が認識してきた「セクハラ」の定義と、彼らの持つ「セクハラ」の定義には、温度差があることを感じてしまいます。
私が「セクシャルハラスメント」という言葉を初めて耳にしたのは、大学生の頃(約20年前)でした。
その当時、話題にされた「セクハラ」とは、露骨なボディタッチや「男性経験あるの?」という直接的な発言など、第三者が見聞きしても、「性をネタにし、相手を不快にさせる言動」と解釈できる内容であり、また、それを発した当事者も、自分のとった言動を「問題」と認識することに抵抗を覚えない、狭義的な内容に的を絞られていたように思います。
それが、時代の流れと共に、「言動を発した当事者に悪意がなくとも、それが相手にとって、性的に不快と感じられる内容であれば、何でもかんでも『セクハラ』ですよ」という、広義的な内容へと変わっていったように思います。
今から2年前、職場でセクシャルハラスメント研修を受講した際、そのとき、議題に挙げられたのは、職場で女性部下に、クリスマスの予定を尋ねる男性上司の発言は、セクハラ行為に値するかというものでした。
その発言を受けた女性の証言によると、「私は彼を上司として尊敬していたから、一対一での食事の誘いを受け容れたところ、その食事の席で、上司から『クリスマスどう?』と尋ねられ、自分が上司からオンナとして見られていることをハッキリ自覚することになり、深く傷ついた」 といういきさつにより、その男性上司の発言は、セクハラ行為と断定されたようです。
私の職場では、どちらかといえば、「一対一での食事の誘いに応じ、男性によけいな期待を持たせたかも知れない、自身の軽率さを棚上げし、純粋に予定を尋ねただけかも知れない男性を一方的に咎め立てるなんて、自分勝手で自意識過剰」と、女性を非難し、男性へ同情を寄せる感想が、圧倒的に多かったですし、私自身も同感でした。
近年は、女性の男性に対するセクシャルハラスメントも問題にされる場合があるようですが、このケースは、まさしく、加害者に仕立てあげられた男性側が「こっちこそ、とんだセクハラを受けたものだ!」と、被害を訴えるにふさわしい事件ではと私には思えます。
男性にとっては、住みにくい世の中になりつつありますね。
そうした現代社会の縮図を反映してか、最近では、それが性的なものを意識した言動であろうとなかろうと、「異性を不快にさせる言動」は、すべて、ひっくるめて、セクシャルハラスメントと定義しましょうというスタンスが、若者の間で主流になりつつありますね。
質問者様の職場の20代男性の「通せんぼ」に対する反応も、その一環でしょう。
男性にしてみれば、女性からあらぬ抗議を受ける前に、「あれもセクハラ」「これもセクハラ」「それもセクハラ」「きっとセクハラ」と、自ら予防線を張ることで、自身を護るしか、手段がなくなりつつあるのかも知れません。
女性という面倒な生きものを相手にしなくてはならない男性諸氏、御愁傷様です。
お礼
そうそう、もっと以前はもっと分かりやすいリアクションに対して セクハラだどうだっていう議論がありましたよね 私もそういう世代で、従業員男子とは認識にズレがあるかも知れないですね 確かに、世の男性には窮屈な昨今ではあるかなと思います もっと大らかな基準でもいいように思うのですけどね・・・ 通せんぼされた時の私の対応も「デ、デヘヘ(笑)」ではありましたが ややうつむいていたので、周囲から見ると、人によってはもしかして 嫌がってるように見えたかな・・・?と、今になって思いますが 私は楽しかったんですけどねー 回答、ありがとうございました!