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発音記号の[ə](シュワー)についての疑問
- 発音記号[ə](シュワー)について疑問があります。
- 通常は中央中舌母音で発音されると思いますが、弱形to[tə]で発音すると中舌になります。
- これは曖昧母音と呼ばれるものなのでしょうか?専門書を持っている方、教えてください。
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<とはしても、こういうことなのでしょうか?> そうです。会話では単語を一つ一つ丁寧に発音している訳ではないので、ある音を発音した時にはもう唇、舌は次の音を発音するために動いているので、母音、子音とも全て前後の音に左右されます。
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- sknuuu
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>「シュワーは前後の音に影響されている」というのは正しいのですよね? はい シュワに限らず、"どの音も"周辺の音に影響されてます ことさら、新事実的にとりあげるような内容ではないです >前舌気味になるものt d s z ʃ ʒ ʧ ʤ j θ ð 中舌気味になるものp b f v m 後舌気味になるものk g w これに関係してシュワの音は質が変わることはあるとは思いますが、「それを知ってどうするの?」という感じ この単体の音素に関係してシュワの質が違うも違うかもしれないけど、これらの音素すら周辺の音に影響されるわけ そうしたら、もっと多くのバリエーションがあるわけであり、フレーズ、文の中でもどんどん変化する 話すスピード、高さも関係するだろうし seed, seat, see,各々の/i/の長さ順に単語を並べて下さい なんて、答えを知ったら「へぇー」とは思うかもしれない でも一般的にはトリビアぐらいにしかならない ここの相談室でご披露するにしてもその機会すらない ただ、変な思い込みとか、にわか知識をぶち壊すには十分ですけどね
- miknnik
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<じゃあ、単語を覚えている時にシュワーに出会ったらその後ろの発音を参考にすれば良いということですか?前の発音も参考にしますか?とにかくシュワーに出会った時の対処法が知りたいです。> ただ一つ考えられる「対処法」は自然な英語を聞き慣れて、自分でも自然に発音できるようになる事だけです。ご自身、日本語を話している時にこの様な音声学的な要素を考えながら話していますか?Schwaはあくまでも母音にストレスが置かれない、というだけの事です。勿論前後の音に影響される(assimilation or dissimilation) のは前にも書いた様にどの言語にも起こります。英語には26文字しかないとは言っても、そのコンビネーションは膨大なものになるので、「この場合はこうなる」と覚えるのはまず無理です。またそういった特別な音声の環境を調べるのはphonologyの分野になり、phoneme, allophone の理解が必要になります。 Phonemeの定義は英語圏で言語学を取った事がある者は誰でも知っている様に、The smallest sound unit of a language ですが、まずこの二つの単語を読んでください:sit / zit 前者は勿論「座る」という意味ですが、sという子音をzに替えるだけで「ニキビ(俗語)」という意味に変わってしまいます。これはまたminimal pair の例で、一文字替えるだけで意味も変わる場合、この二つの音はphonemesであり、一つの音のバリエーション(allophones)ではない事が証明されます。ある言語、外国語を習得する際にはこの様な事は気にしない方が学び易いと思いますが、未知の言語を調べる際にはこの様な調査が必要になります。nanasisanndesuさんは韓国語をお話になりますか?わたしは韓国語で知っているのは「ありがとう」と「おはようございます」だけですが、言語学の授業で、phonemesかallophonesかを証明する練習があったので、韓国語ではLとRは一つの音のバリエーションだと覚えています。Allophonesの場合、この二つの音は "mutually exclusive environments" にあります。要はこのallophonesの前後の環境はお互いに交わる事がない、という事です。 このトピックに興味があれば次のリンクを見てください:http://gsteinbe.intrasun.tcnj.edu/tcnj/linguistics/answers/phnlgy2.htm この一番始めに載っているのが韓国語のallophonesの例で、答えとしてはRのみ単語の最初に現れ、単語末にはLのみ、となっていますが、この例に載っている単語だけで判断する場合、もう一つ「交わる事の無い環境」があるのがわかりますか?Lの後には別の子音を繋げられるけれども、Rは必ず母音にフォローされています。 かなり長くなりましたが、言語はまず話し言葉があり、文字ができたものですから、言語学も現代語、もう死語になったものを調べるだけのものです。発音に関しては頭で分析するより身体(口、舌、唇)で覚えてください。
お礼
長文回答ありがとうございます。 >ただ一つ考えられる「対処法」は自然な英語を聞き慣れて、自分でも自然に発音できるようになる事だけです。ご自身、日本語を話している時にこの様な音声学的な要素を考えながら話していますか?Schwaはあくまでも母音にストレスが置かれない、というだけの事です。勿論前後の音に影響される(assimilation or dissimilation) のは前にも書いた様にどの言語にも起こります。 はい。 ひとつ、確認なんですが、 「シュワーは前後の音に影響されている」 というのは正しいのですよね?自分が聞いたことがある話で、必ずスペル通りに発音とか、必ず中舌で中央の一定で発音とかいろんなシュワーの話を聞いていましたので。 sknuuuさんより >だからシュワが出てきたからといって身構えて意識して発音する必要はないし、/a/のシュワを/u/の音の性質を帯びたシュワで発音しても、聞き手としては「えっ?そうだったの? だから何?」という感じ "自然と崩れた音"ぐらいの認識でいいんです というのはもちろん大前提としてもです。ちょっと考えてみたんですが、 前舌気味になるものt d s z ʃ ʒ ʧ ʤ j θ ð 中舌気味になるものp b f v m 後舌気味になるものk g w こういうことでシュワーが母音のどれかに似るということですか?toならtで前舌気味でティやテェになりますね、タのアは中舌のイメージです。 miknnikさんより >そのコンビネーションは膨大なものになるので、「この場合はこうなる」と覚えるのはまず無理です。 とはしても、こういうことなのでしょうか?
- sknuuu
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曖昧母音という表現というのは好きではないけれど、「曖昧」なんだから厳密性を求めてもしょうがないじゃない? って感じです もとは/e/でも/a/でも/u/でも、強勢がなくて、舌にもほとんど力が入っていない(というよりは動いていない)状態で発音される音なわけで、それの違いを聞き取ったから、もしくは各々異なる発音をしたからといって、実際は誰もそんなとこ聞いていないんだから、「そこらへんの」「そういう」音という認識が話者にも、聞き手にもあればいいわけです だからシュワが出てきたからといって身構えて意識して発音する必要はないし、/a/のシュワを/u/の音の性質を帯びたシュワで発音しても、聞き手としては「えっ?そうだったの? だから何?」という感じ "自然と崩れた音"ぐらいの認識でいいんです 研究対象としては、「シュワの音の違い」なんてのを発話されて音のF1やF2(これ周波数ね)を調べれば「へぇー、そうなんだ」とかいう結果になるだろうけど あくまでも、"自然に"です だって英語で大事なのは、アクセントであり、リズムであるわけなので、シュワになるような音はあまり重要ではない というか、だからシュワになる bananaは「ナナ」と最初のナを強く言うだけで通じたりするんですよ? だから「曖昧」という言葉で曖昧に終わらせているという意味では、曖昧母音という表現は考えたもんだなと思います だからIPAの母音の調音図(口を横から見た形をしたやつ)の中心のマルを書いて、「そこらへん」に収まる発音をすればみんなシュワなんですよ 何も難しい話しではないです 極端に言えば、シュワなんてどうせほとんど聞こえないんだから、表記する必要も全くない toというのも[t]だけ、innerも[Inr]でいいです(前や後ろに母音が来る場合は[ə]の書かないと区別ができないので書くべきだとは思いますが) 実際そうやって表記している本もありますから / /の中に発音記号を書く場合はきちんと/ə/を書くべきでしょうけどね
お礼
長文回答ありがとうございます。 ひとつ、確認なんですが、 「シュワーは前後の音に影響されている」 というのは正しいのですよね?自分が聞いたことがある話で、必ずスペル通りに発音とか、必ず中舌で中央の一定で発音とかいろんなシュワーの話を聞いていましたので。 >だからシュワが出てきたからといって身構えて意識して発音する必要はないし、/a/のシュワを/u/の音の性質を帯びたシュワで発音しても、聞き手としては「えっ?そうだったの? だから何?」という感じ "自然と崩れた音"ぐらいの認識でいいんです というのはもちろん大前提としてもです。ちょっと考えてみたんですが、 前舌気味になるものt d s z ʃ ʒ ʧ ʤ j θ ð 中舌気味になるものp b f v m 後舌気味になるものk g w こういうことでシュワーが母音のどれかに似るということですか?toならtで前舌気味でティやテェになりますね、タのアは中舌のイメージです。 miknnikさんより >そのコンビネーションは膨大なものになるので、「この場合はこうなる」と覚えるのはまず無理です。 とはしても、こういうことなのでしょうか?
- miknnik
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<専門書を何か教えていただけないでしょうか?できれば日本語翻訳されたものが良いです。 「音声学概説」ぐらいしか見つかりませんでした。どこからが専門書なんですかね・・・> 日本語、または日本語に訳された専門書は読んだ事がないので申し訳ないけれどもわかりませんが、クラシックな本としては、Noam Chomsky, Morris Halle 共著の The Sound Pattern of English 等がお勧めかもしれません。これにはphonetics, phonology も触れられています。訳されてはいませんが、これは日本のアマゾンのウェブサイトでも購入できます:http://www.amazon.co.jp/s/?_encoding=UTF8&camp=247&creative=7399&field-keywords=%20The%20Sound%20Pattern%20of%20English&tag=readingmonkey-22&url=search-alias%3Daps 参考書をお持ちなら、その中にある引用された部分が何処から抜粋したかを示すbibliography、参考文献を見れば、何と言う著者が書いた何という本から引用されたかのリストが載っていますので、それを見て探すといる手もあります。 またこれはアイオワ大学のウェブサイトだと思いますが、米語の音声学の基礎をチャートで見れる物がありますので興味があればご覧ください:http://www.uiowa.edu/~acadtech/phonetics/english/frameset.html これでわかるように、子音の発音にはmanner (どの様に), place (口の何処の部分で), voice (有気か無気か) の三点が結合されています。Schwa はその前後の発音に影響されるので、発音記号は同じでも上記の place が微妙に変化します。Government の最後の音節は曖昧母音ですが、これはeの発音が弱くなったものでeの発音の様に口はあまり開かず横に広がり、次のnはlingua-alveolar(舌の先が上歯茎の後ろにある出っ張りにつく)なので、口の前の部分で発音されます。でも orangutan のuは同じschwaで表されても、その前のG, lingua-velar (舌の奥が喉の奥につく) に影響を受け口の奥で発音されまた口ももっと縦に開かれます。 またschwaプラスrの発音(bird, girl, third, fern, etc.) は英米どちらでも同じ発音記号で表記されますが、British English と American English は発音が異なり、前者では舌の位置がかなり高くなりますが、米語では反対に低くなります。 以前日本の英語教師がアメリカに来た時に通訳をしましたが、このgovernment の曖昧母音を気をつけて正しく発音していましたが、「ガヴァマント」と聞こえフランス語の様にも聞こえましたが、これはeの発音が崩れたものですから、英語を母国語として話す者が発音する場合、口をもっと縦に開けるaの曖昧母音とは異なります。 その昔 Alex Haley 著の Roots を読みましたが、南部のプランテーションで生まれ育った奴隷達は勿論教育を受ける事ができず、英語も聞いて覚えるだけで、その黒人奴隷独特の話し方をそのまま綴っていました。例えば children が chillen とか。Government は確か govimint とかスペルされていたと覚えています。 と、長くなりましたが、発音記号では同じでも音声学では All schwas are not created equal. という事です。
お礼
>>Government の最後の音節は曖昧母音ですが、これはeの発音が弱くなったものでeの発音の様に口はあまり開かず横に広がり、次のnはlingua-alveolar(舌の先が上歯茎の後ろにある出っ張りにつく)なので、口の前の部分で発音されます。 government nの影響で前舌になるということですよね? じゃあ、単語を覚えている時にシュワーに出会ったらその後ろの発音を参考にすれば良いということですか?前の発音も参考にしますか? The Sound Pattern of Englishですね!ありがとうございます! とにかくシュワーに出会った時の対処法が知りたいです。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
何かお役に立ちたいと思いましたが、ご質問の意図を取り違えていたらご容赦ください。 まずシュワがどう定義されているか、辞書を3種ほど見てみました。 1. a vowel typically heard in parts of a word that are spoken without stress http://www.ldoceonline.com/dictionary/schwa 2. a mid-central neutral vowel, , typically occurring in unstressed syllables http://www.thefreedictionary.com/schwa 3. an unstressed mid-central vowel http://www.merriam-webster.com/dictionary/schwa この三つに共通な事は「強勢が無い時」ということです。綴りの文字には何が使ってあろうと強勢が無ければ、シュワ、こういう簡単な話です。 言い換えれば普通の前舌とか後舌と言うのは強勢のある場合の母音調音図の位置で、強勢が無ければ、真ん中の当たりはみんな、「英語の場合」一つのシュワに纏められる、ということです。 各言語で調音域の切り分けは違います、3母音の言語は三つに分ければよく、10母音では10片に切り分けられます。その境界が大切なので、X言語の分け方でY言語を論じても無駄です。 2の例には、 sofa の最後の母音、3の例には、 America の最初と最後の母音がシュワだとあります。 そこでご質問ですが、 A. これら三つの母音は全てシュワーで表されますが、果たして皆同じ発音でしょうか? 「英語では」同じ発音です。 B。 aもmentもtoも同じではないのでしょうか。 強勢が無い場合は、「英語では」同じです。 C。 これが曖昧母音というものなのですか?本当に? 上記の定義にあるように「曖昧」に相当する言葉は定義の中にはありません。ですからこれは日本語に翻訳する過程で、生まれた疑似術語だと思われます。 D. 参考書はみんなこう・・・専門書が欲しい。音声学の専門書を持っている人いませんか? 本は、知りませんが、2歳になる姪(ネイティブです)が英語を喋っているのを聞くと、音声学の専門書より、目的とする言語を聞くことが大切なように思います。
お礼
なるほど・・・ >>強勢が無い場合は、「英語では」同じです。 そうなのですか・・・!? >>本は、知りませんが、2歳になる姪(ネイティブです)が英語を喋っているのを聞くと、音声学の専門書より、目的とする言語を聞くことが大切なように思います。 なるほど。 こちらを見てみてください。良ければ回答していただけたらと。 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8029686.html
- miknnik
- ベストアンサー率48% (249/513)
<aもmentもtoも同じではないのでしょうか。> 同じではありません。英語は日本語と違い強弱のある言語なので、同じ文章でも強く発音される単語、あまり強調されない単語があり、また同じ単語の中でも強弱があります。そして母音のschwaだけでなく、色々な子音にしてもその置かれる位置で発音が違ってきます。 例えば子音のPは語の最初に来る場合は aspirated P, 中にある場合は unreleased P, 最後に来る場合はunaspirated P となります。これは:Pick, Lipstick, Hip という様な単語で違いがわかると思います。Aspiratedというのは、有気音という意味で、発音する際に息が吐かれます。この三つの単語を発音する際に口の前に手を持って行ってください。Pickの場合は掌に息が感じられるはずです。Hipの場合はPの発音をして唇が開いても息は感じられないはずです。またLipstickの場合はPがあっても唇は開かれず、開いた時にはすでに次の子音のSが発音されています。言語では英語に限らず日本語であっても、単語を形成する個々の母音、子音はその前後の音声に左右されます。 音声学の専門書はインターネットのサーチでいくらでもみつかると思います。これは言語学の中の専門分野ですので、言語学からサーチを始めて、そこから絞る事ができるのではないでしょうか。また、アマゾンの様な出版物を扱うウェブサイトで探す事もできるかもしれません。
お礼
なるほど! たしかに[p]、違います。しかも自分でも違うように発音していました。 これが音があっての記号ということですね。 専門書を何か教えていただけないでしょうか? できれば日本語翻訳されたものが良いです。 「音声学概説」ぐらいしか見つかりませんでした。 どこからが専門書なんですかね・・・ 一応自分の参考書も専門書風というか、参考書なんですけど。
- marbleshit
- ベストアンサー率49% (5033/10253)
始めに発音記号ありき、ではないのです。 あくまで最大公約数的に包含され、定義されたのが シュワーという記号に過ぎないということです。 お示しの三つの単語の非アクセント部分のサウンドは 全て異なっています。 何故なら前後の子音がそれぞれ違うためです。 このように単語であれ、センテンスであれ、 英語のサウンドは相互に影響し合い、響き合うものだという 前提認識が必要でしょう。 有名な事例にThomsonという姓名は、 発声途上に謎のpというサウンドが立ち現れて仕方がないので、 Thompsonという表記へに移行したというのがあります。 このように論理一辺倒では、 なかなか説明しきれない、というのが 音声学の一側面ではあります。
お礼
なるほど! 知っていたつもりでしたが、再確認しました。 seedとseekの[iː]の長さの違いなどですよね。 結局音が先ということですね・・・
お礼
>seed, seat, see,各々の/i/の長さ順に単語を並べて下さい なんて、答えを知ったら「へぇー」とは思うかもしれない これは参考書なんかにも載っている話ですね。[i:]でも全部同じではないですね。 それで、シュワー単体での音は何かという話になります。 結局他の母音と変わらない程度の影響を受けていますが、元の音は中段中舌母音で良いのですか?例えば定冠詞aや、後ろの語に影響されるかもしれないが先頭のシュワー。(unlessなど) 私が悩むのは、中段中舌のバリエーションで変化するなら納得できるのですが、例えば弱形のforを「フォ」か「ファ」か、sknuuuさんはどっちでお考えでしょうか? 「ファ」なら納得いきますが、(シュワーが中舌なので「ア」の響き、fは中舌のままでよい)、なのに「フォ」で後舌になっていますが、どこからですか? tion 前のʃも後ろのnも後舌とは関係ないのにカタカナで「ション」で表す人がいますが。
補足
シュワー 1.元の音が弱まったもの 説 2.前後に影響されてできた(元がない) 説 3.前後に影響されてできた(元が中段中舌で影響を受ける) 説