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日本の農業について
関税が撤廃されれば、日本の農作物は売れなくなりますか? 野菜 有機野菜 米 有機米 くだもの ・・・・ 私が推測するには、いずれ海外でも、日本と同じクオリティ又はそれ以上のものができるのではないかと推測します。 やはり、食の安心・安全等を考えるなら日本産といいますが、そのクオリティを超えられたら、日本のモノを買うメリットがないと思えます。
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- nasi000
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TPPは食の2極化を作り出す政策でもあります。貧困層のための安くて不衛生な食 と 富裕層のための高くて安全な食品 という市場環境が前提になっているのがTPPです。 下の写真はアメリカの学校給食です。 なぜアメリカの学校給食はこのような粗末で栄養バランスの悪いものであるのか? なぜアメリカ人はピザやハンバーガー、スナック菓子ばかりを食べているのか? これらは「大規模農業による農業市場の寡占化」、それにより齎される「食料の画一化」、「学校運営の市場化」が主な原因です。行き着くところ、米国政治の異常なまでの市場原理への忠誠がもたらしているものといえます。(市場原理主義化、新自由主義推進、リバタリアニズム推進などともいわれますが。) 米国の農業市場は競争は終わり完全寡占化市場となっています。スケールメリットの最大化のために大規模農業が推進され拡大し、価格競争に生き残れなかった生産者は淘汰され市場からいなくなり、その結果として横断に数時間かかる大農場を使っての大規模農業経営が行われています。日本の国土を越える大規模農地による農業経営です。 そしてこの農業大規模化と寡占化によって齎されたのが「食の画一化」です。多種多様な食料の生産は大規模農業に向かず、大量生産により画一化が必ず起こります。 市場原理の攻略として最も優先されるものはスケールメリットを活かし格安で販売をする量産体制を作ることです。大規模化の為の農業経営では大量生産向きの農作物のみに限定して大量生産を行い、巨額資本を投じて広大な農地の確保をし、そして人件費の削減のための機械化を進め出来るだけ少ない労働力で収穫をして合理化しています。 このことにより大規模農業に主要利益は持っていかれてしまっているため、大量生産に向かない食品はドンドン淘汰され消えて買えないものとなるか、あるいは高額で一般市民の口には入らない食品となって行きます。 このように農業の大規模経営化、大量生産のための農業体制推進をすることは、必ず大量生産向きの作物だけが生産されることになり「食の画一化」が進む事態になります。 これらの事を基板に米国の食糧事情、学校給食事情があります。米国は学校の市場化、経営化が徹底されています。結果として 生徒の学 よりも 学校経営、価格メカニズムが優先されます。給食、学食も例外ではなく、格安チェーン店の関連会社のようなところが入り、ピザ、ハンバーガー、フライドポテト、スナック菓子、チキンナゲットなどのようなメニューで、ハッキリってほとんど餌とも差のない給食が当たり前のように子供たちにだされています。 これは給食がというよりも米国の外食市場がそうなっており、学校内にもそういう業者が入り込んでいるという図式です。 TPPを締結すれば10~20年ほどで日本の食卓事情も米国のようになってしまう可能性が極めて高いです。現在、日本の主要メディアでは盛んに大規模農業化、公教育の市場化などが推進され、TPPで農業改革が進むとされていますが、その改革がもたらすモノは下写真のような学校給食を改革により当然のものとするということです。 またこれまで日本のお米が高いながら売れていたのは、高い安全基準の生産体制があったためです。TPPはこの基準を規制緩和によって撤廃しようということですので、高い安全基準の生産品というブランド価値を捨てる事と同じことです。また日本でも狭いながらでも50ヘクタールほどに大規模化するように大規模化推進派がいっていますが、米国の農業経営では1000ヘクタールとかそういうレベルです。話にならないのです。更にカルフォルニア米とは種を飛行機からバラまくだけで種植が出来る品種で、量産のための合理化としてなされている訳ですが、日本もコメ生産の合理化を行うのだとしたら日本でカルフォルニア米を作らなくては大規模化の量産体制には近づけないでしょう。
- at9_am
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まず、野菜については、現在大部分で10%以下しか関税がかかっていませんし、輸出している国が途上国なら無税のものが大多数を占めています。 したがって、関税が撤廃されても大きなインパクトがあるとは全く考えらません。インパクトがあるとすれば今後の技術革新ですが、これは現在の関税が維持されても同じような影響があるでしょう。 果物は20%程度までの関税がかかっているものが多いです。近年価格競争により自給率が下がってきているという事情もありますから、関税が撤廃されればより価格競争で日本側が不利になるかもしれません。 関税が高いのは米や小麦ですが、小麦の自給率は10%程度なので、関税が撤廃されようがされまいが既に相当低いです。 ということで、大きな影響があるのは米と、多少影響があるのは果物くらいでしょう。
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