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2学期制のデメリットは?
最近、小中学校でも2学期制をとる学校が増えてきました。しかも、そのメリットとデメリットもよくわからないまま踏み切るような動きで不安です。教育ですから実験的にするようなことでは本当はいけないと思っています。しかし、聞こえてくるのはメリットばかり。そんなにいいとこばかりではないと思うのですが・・・。どうも草木は皆同じ方向になびいていくようなところがあって、ほんとに心配です。最近では総合的な学習やゆとり教育も・・・2年ぐらいで、もう見直しています。2学期制を実施されている中学校での実情をどうか忌憚のないところを知らせてください。メリットだらけのデメリットがない制度なんてないと思っていますから。どうかお願いいたします。
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#2のmcbolero38です。 3学期制は、長く続いて慣れ親しんだ日本の伝統ある制度です。まだ根強く、夏休みなど長期休業前に学期は終わった方がいい、という考え方があります。それを変えるという事は、生徒に大きく戸惑いが起こるのではないでしょうか…。 対外的に、中体連や生徒の進路指導も3学期制を前提として組まれています。それを見直していかなければ、単純に2学期制に移行しても、生徒の負担になるだけでしょう。 それから2学期制の大きな目的の、授業時間数を増やすということですが、3学期制でも始・終業式の日に授業をやるという方法が考えられます。午前中に授業をして午後から式を行うなど、工夫すれば3学期制でも授業時間数を増やすことはできます。まぁもっとも効果的な方策は、週6日制に戻すことでしょうが。 また、テストや通知表などの評価も3学期制によって生徒に数多く示してあげられるので、学習意欲の向上につながるのではないでしょうか。 とは言うものの、実質50日にしか満たない3学期は1つの学期として成り立たないと指摘されてきたことは事実です。そして絶対評価や総合学習などのスタートにより、教師の負担は大きくなるばかりですから、教師のバーン・アウトも心配されます。教師にゆとりを持たせて生徒と関わる時間をつくることも、生徒の指導上、重要なことだと思います。 結局のところは「子どもの力がいかにつくかどうか」という点において、私には自信を持ってコッチと言うことができません。ただ現段階では、2学期制がスムーズに働くか疑問な気もしますが…。 ただ私は、2学期制や3学期制といった制度の問題よりも学習内容の問題の方が大きいと思っています。つまり「ゆとり教育」自体を考え直すべきではないかということです。 週5日制になり、「新しい学習観」によって総合的な学習の時間が導入されたことにより、学習指導要領の内容が3割も削減されました。それにも関わらず、受験体制・入試問題の十分な改善がなされていないように思います。 子どもの学習に熱心な親を持つ生徒や経済的にゆとりがある家庭の生徒は、塾に通い受験に備えています。こういう生徒は、学校での授業内容が削除されたとしても、受験に関して心配はないでしょう。しかし、そういう恵まれた環境にない生徒はどうなるのでしょうか…。 全ての子どもに教育の機会均等は保証されなければなりません。そういう意味では、今言われている「通学区域の弾力化」も問題ありなんじゃないかなぁと思います。 話がご質問と離れてしまい申し訳ありません。 とどのつまり、私が言いたかったのは次のようなことなんですが。 2学期制も悪くないかもしれません(どんな制度もメリット・デメリットあるでしょうから。もっともその割合が問題なのでしょうが)。が、しかし少なくとも今は2学期制を実施するよりもやるべきことがあるのではないだろうか、ということです。今の日本は、戦後からの「古い学習観」による詰め込み教育を過度に反省するあまり、「ゆとり」を重視しすぎてるように思います。 >負担=悪、ゆとり=善・・・この考え方に現在の教育は傾きすぎている面があると考えています。 正にその通りではないかなぁと感じました。
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- ikemoto
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試験範囲が広いことでしょうか
お礼
ご回答有難うございます。 「生徒に力がつく」という視点からみて、2学期制と3学期制でどちらが効果があると思いますか。 よろしければお答えください。
- ogatta
- ベストアンサー率26% (6/23)
高校2年の女子です。 高校になって2学期制を実際に体験しましたが、2学期制ののデメリットは、テストと休みの間だと思いました。前期中間考査と夏休みの間に少し間があり、その時にだらけ気味になってしまうという点ですかね。また、1回のテストにかかる負担は大きくなったということぐらいです。 私はゆとり教育自体に反対です。はっきりいって今のほうがゆとりが無くなっています。私の通っている高校は商業高校なので、最低限の普通教科の勉強をしながら、専門教科の勉強もしていくので、学校の勉強がいっぱいいっぱいの状態です。また、普通科高校では授業時間だけでは足りないので、放課後や休みに補習と言って授業をするところも多くあります。私の学校でも大学進学者は7限授業を受けています。 総合学習やゆとり教育、そして週休2日制を実際に体験してみると、良い点もあるのですが、欠点があるのが分かります。本当に私たちのことを考えているのなら、国のお偉いさんだけで考えて決めるのではなく、現場で教育している先生やそこで学習している生徒たちの意見も聞いて取り入れて欲しいもです。
お礼
ご返答ありがとうございます。授業を受ける立場でお答え有難うございます。学校教育で一番大切なのは「生徒に力をつけること」だと思っています。個人的にはゆとり教育は、たぶん「失敗」ということで大きな転換を図られることになると思っています。犠牲になる?のはその間の教育を受ける生徒ということになるのでしょうか?
- bullfrog
- ベストアンサー率22% (302/1370)
授業時数を確保できる(始業式と終業式の削減など)意外にメリットはありませんよ。 それでも、授業時数を確保できるということは魅力なのです。それほどに、新指導要領下の授業時数確保は過酷なものになっているのです。
お礼
ご回答有難うございます。 明らかなメリットはやはり授業時間確保だけですか・・・。(総合的な時間や選択教科の時間を減らして時間を確保する方法。本当はしてはいけない?しかし、現実的には現場はしている?方法でカバーできる範囲の時間くらいでしょうか?私立は総合的な時間はしていないと聞いたことがあります。)現行制度にやはり無理があるみたいな気がしますね。
- Noy
- ベストアンサー率23% (56/235)
#1のNoyです。 >大きな定期テストの間に小テストが増えたのかどうか。 についてですが、答えは、増えませんでした。ただ、僕の母校(中学)の場合、何もしなくても偏差値65超える生徒が大半でしたから、学校側が必要ないと思ったのかもしれません。テスト以外にも提出物などで十分点数はつけれますから。ただ一般の公立中学であれば、生徒に学習を習慣づけるために小テストを行う傾向にあるかもしれません。また、 >明確に2学期制が3学期制を上回るメリットがないように感じるのですが。~「子供の力がつくかどうか」を判断基準と考えてみてですが。 僕は、2学期制は意味がないと思います。#2の方のデメリットにも賛成です。現状では、(ゆとり教育なども含め)、子供の力は確実に伸びません。 また、高校進学してからの話ですが、高等学校においても、今年度の1学年から、新過程が導入され、学習すべき内容が減っています。生徒の負担は減るかもしれませんが、学生というものは、勉強するから学生なんです。学習を負担とみなすのが間違っています。
お礼
回答有難うございます。 たいへん参考になりました。 こんな言い方をすると失礼ですが、Noyさんが高校生の方だと言うことに感心してしまいます。 >生徒の負担は減るかもしれませんが、学生というものは、勉強するから学生なんです。学習を負担とみなすのが間違っています。 まったく同感です。負担=悪、ゆとり=善・・・この考え方に現在の教育は傾きすぎている面があると考えています。ゆとり=甘やかし=ぬるま湯ではおかしくなる。適度な負荷やストレスは大切だと思っています。
- mcbolero38
- ベストアンサー率51% (21/41)
私は2学期制を取る学校にいなかったので、経験談ではないのですが。 分かる範囲で答えさせて頂きますね。 デメリット (1)日本の風土に合わない(暑い夏に授業をし、涼しい秋に休む) (2)学びの連続性が絶たれる(学期中に休みが入る) (3)保護者・生徒に不安が起こる(成績が2回しか出ない) といったことが挙げられます。 体育祭を9月から8月に早めたある学校では、熱中症になった子供が相次いだそうです。 また子供にとって大切な学校行事を組みにくくなったと言う先生の声もありました。 長年のリズムを変えることになった現場には、混乱や戸惑いがあるようです。 ただ、お分かりかもしれませんが一応付け加えさせていただきますと…。 メリット (1)授業時間数を確保し易い(テストや始・終業式が減る) (2)教員にゆとりが出来る(テスト・通知表の負担が3回→2回)
お礼
お返答有難うございます。 的確にメリットとデメリットを挙げていただきよくわかりました。 もし、よろしければ、子供にとってどちらがメリットが大きいと思われますか? ご意見をいただければと思っていますが・・・・ 私には明確に2学期制が3学期制を上回るメリットがないように感じるのですが。いかがでしょうか。「子供の力がつくかどうか」を判断基準と考えてみてですが。
- Noy
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こんばんわ。今高2のものです。 僕は中学から、国立の学校に通っていて、2学期制は、中3のころ、実験的に導入されました。 僕が感じたデメリットは、やはり、テストの回数が減ることでしょうか?3学期制だと、定期テストは年5回ありますが、2学期制だと、4回になります。回数が減ったら、生徒の負担が減る、というのが一般的な考えですが、回数が減ることにより、一回のテストの範囲は、単純に考えて、約20%増えるんですよ。これは、かなりの負担になりますね。 内申点にも、大きな影響がでてくるでしょう。テストの回数が減るということは、評価される回数も減る、ということです。1度失敗すれば、取り返すのが難しくなります。 僕の学校の場合、中学から高校に進学する際、学年120人のうち、約35名が連絡進学できません。これは、中3の内申点で決まるので、1度の失敗も許されません。これは、かなりのプレッシャーでした。(連絡進学できなかった場合、内申がないので私立しかいけませんので)。 僕は個人的に、2学期制には反対です。また、ゆとり教育にも反対です。だって、最終的に大学入試に出る範囲は、昔と変わらないのですから。これらの制度は、生徒の負担を多くしてるだけです。
お礼
早速のお返事有難うございます。 学校の生徒としてのご感想、ご意見有難うございます。 テストの回数が減るけれども1回のテストの重みが増したということですね。よくわかりました。 なお、もしよろしければ、大きな定期テストの間に小テストが増えたのかどうか答えていただければ有難いのですが。いかがでしょうか。
お礼
本当に丁寧なご回答有難うございます。 mcbolero38さんの回答には大変共感する部分が多くあり、参考になりました。