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ヒートシンク熱抵抗の求め方
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>ヒートシンク形状が長方形で、その長辺方向の両端にa,bそれぞれの発熱体が取り付けられてる 添付図のような感じでしょうか。 発熱体(AとB)と冷却面Cとの距離が、熱伝導体(添付図のオレンジ色の板)の厚さ(d)より充分大きければ、熱の移動は1次元(x方向のみ)とみなせるので、熱抵抗RaとRbは添付図の式で表されます。k は熱伝導体の熱伝導率で、銅なら400(W/m/℃)程度の値になります。w は熱伝導体の幅(図の奥行き方向)です。Tcはヒートシンクと接している熱伝導下面の温度になります。熱伝導下面に放熱フィンのついたヒートシンクがあるとき、熱抵抗Rcというのは、外気と熱伝導体下面(ヒートシンク底面)との間の熱抵抗になります。 発熱体(AとB)と冷却面Cとの距離が、ヒートシンクの厚さ(d)より充分大きいとみなせない場合は、RaとRbは添付図の式では表せません。定常状態でのラプラス方程式を級数展開で解けばTaとTbが何℃になるかを厳密に計算することができます。添付図の奥行き方向(ヒートシンクの幅)は温度分布がないとして、温度分布を2次元のT(x,y)とおいて、TaとTbとTcの部分の温度は一定で、TaとTbとTcの部分以外の面から熱の出入りはない(断熱)という境界条件で方程式を解くことになります。計算は面倒ですが解くのは可能です。
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- inara1
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発熱体Aの温度をTa (℃)、発熱量を Pa (W)、発熱体Bの温度をTb (℃)、発熱量を Pb (W) としたとき、Ta と Tb は添付図の式で表されます。Ra は発熱体A側のヒートシンクの熱抵抗 (℃/W)、Rb は発熱体B側のヒートシンクの熱抵抗 (℃/W)、Rc は下側のヒートシンクの熱抵抗 (℃/W) です。Tair (℃)は下側のヒートシンクの冷却面(空冷されている側の)温度です。 Pa = 10W、Pb = 5W、Ra = 1℃/W、Rb = 2℃/W、Tair = 50℃ のとき Ta = 15*Rc + 60 --- (4) Tb = 15*Rc + 60 --- (5) と、どちらの発熱体温度も同じになります。 Ta を100℃未満にするには、式(5)から Rc < ( Ta - 60 )/15 = ( 100 - 60 )/15 = 2.67℃/W としなければなりません。一方、Tb を100℃未満にするには、式(5)から Rc < ( Tb - 60 )/15 = ( 80 - 60 )/15 = 1.33℃/W とする必要があります。したがって、どちらも満足するには Rc < 1.33℃/W とします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 熱抵抗の求め方は理解しました。 そこでひとつ質問ですが、たとえばヒートシンク形状が長方形で、その長辺方向の両端にa,bそれぞれの発熱体が取り付けられてるとすると、ご説明いただいた中の「Tc」とは具体的にどの位置の温度になるのでしょうか?