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修士論文等は公開論文?
工学部の修士論文についてです。これは一般的には公開論文なのでしょうか?亡父の研究室に膨大な量の論文が保管されております。彼は生前、指導教官でした。先日大学職員より、遺族は全てを引き取るように言われましたが、同時に大学に帰属するものだ、とも言われました。 問題は元学生が、これらの論文内容を自分らのものとして指導教官の名前を削除し、他の学生のものまで自分のように扱い、公表しています。
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私が居た大学院では修士論文は2種類執筆していました。 1)大学に残す身内向けの資料集的修士論文(膨大な資料付き論文) 2)公的に公開する正規の修士論文(対外発表用の要旨集) 1の方は公的な文書ではなく専攻あるいは研究室の所有物であり、自由に処分できます。 その代わり、非公開文書ですので参考文献として公式に引用することはできません。 2の方は公的な学位論文として提出されており、国会図書館などにも保管されています。 こちらは公開文書ですので公式に参考文献として引用も出来ますが、名前を改竄して自分の論文のように扱ったりしたら社会的に問題となります 亡父様の大学ではどのように修士論文を執筆していたかによって、判断が変わるところではないでしょうか?
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- mstk2
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「公開論文」という用語をそもそもあまり聞きませんが、「第三者がアクセスできる論文」という意味では、答はイエスです。 たとえ修論であっても論文中に引用可能な知的財産ですので、その論文を読んだ読者が件の修論に興味をもち、閲覧したいと訪れたなら、基本的に閲覧できるような状態になってなくてはなりません。 閲覧に制限をもうけることは所有者の事情により可能と思いますが、少なくとも勝手に処分したらダメで、遺族が個人宅にひきとってもダメ。 少なくとも原本は大学の管轄する室内に保管し、後世の閲覧ニーズにそなえるのが学問上のルールです。 だから、この件に関して質問者さんが確認すべきは、お父さんの研究室に残っている修士論文が、この世に一部しかないオリジナル(原本)なのか否かだと思います。 もしこの答がイエスなら、修論は絶対に捨ててはならない。しかし、逆にいうならその保管義務は大学にあるので、大学側の責任でスペースを作り、しっかり管理するよう要求することができます。 この場合ですと、「遺族は全てを引き取れ」という要求がそもそもおかしく、逆に「修士御文に関しては大学が引き取り、責任をもって保存しろ」と要求するのが正しいです。 なお、上の答がノー、すなわちオリジナルの原本を大学が保管しておりお父さんの研究室にあるのが複製本(コピー)にすぎないなら、それはすべてゴミであり焼却して構いません。しかし、「同時に大学に帰属するものである」という向こうの発言を鑑みると、その可能性は低いでしょう。
補足
論文群は原本です。 本来大学が管理すべきだと思うのですが、この職員曰く「論文は遺族が全て持って帰れ、若しくは処分する」です。ただ希望すれば大学に対しそれらを寄付をすることもできる、との回答でした。この職員がいい加減なような気がします・・・。 外部の報告からわかったことなのですが、先の元学生が経営する法人において、論文の指導教官を表記しない、他学生の論文内容でさえ自社のものとした広報を行っている事実があり、違和感を感じた父の同僚の教授達はそれらの論文に目を通している最中なのです・・・。