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CMOS ICの出力電流の仕様
通常型(電圧出力型)のCMOS ICと、オープンドレイン型のCMOS ICとを比べた時、後者のほうが、出力電流が多く取れると、ある本に書かれていました。しかし、私の手元にあるCMOS IC(確か74HCシリーズ)の両タイプの出力電流の仕様を確認したところ、どちらも±25mAで同じでした。なぜ、オープンドレイン型も、通常タイプと出力電流が同じになっているのでしょうか?私が持っているこのICが、たまたまそういう仕様なのでしょうか?
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74HCシリーズの出力電流の仕様±25mAは絶対最大定格です。VOLが規定の電圧以下に収められる仕様のVOL(最大0.26V以下)では測定条件としてIOLが既定されてます。Vcc=4.5Vの時にIOL=4mA、Vcc=6Vの時にIOL=5.2mAの電流までしか流せません。これら電流値以上に出力に電流を流すとVOLは仕様の値よりどんどん大きくなってゆきます。IOL=25mAの時のVOLは保証されません。 一方、オープンドレインの電流でも標準ロジックの場合は上記CMOS出力と同程度の仕様のものが多いです。 しかしドライバ機能を謳っているロジックIC、例えば http://www.fairchildsemi.com/ds/74/74LCX06.pdf のようなICではVOLをIOL=24mAでVOL=0.55V、IOL=16mAでVOL=0.4Vのように既定しているICもあります。 このようにIOLはそれぞれのICのアプリケーションの目的によって異なります。大電流対応のオープンドレイン出力は比較的大きな電流を流す、例えばLEDやリレーを直接ドライブするような用途向けの場合に良く見られます。特にマイコンの出力ポートの中にこのような大電流を流せるオープンドレイン出力ポートはよく見かけます。
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- acha51
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お礼
なるほど、大電流対応のオープンドレインというのが、別で存在しているのですね。どうもありがとうございました。