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「ふね」と呼ばれてきた木製の箱とは?
- 「ふね」と呼ばれてきた木製の箱は、日本料理のまな板を載せるための箱で、常に満水になるように作られています。
- これは日本料理の特徴であり、魚の生肉の仕立てを行う際に、まな板の上で調理が行われていました。
- 日本料理では、水洗いを重要視しており、この箱は水洗いがしやすいように設計されていました。
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提示された文章は「ふね」の直前に点を打ち “~しやすいように、「ふね」~”と すればすんなり意味が伝わります。 しかし一般人に対しては説明不十分で、調理人の現場を知らないと理解しにくい点があります。 先ずここで言う「ふね」について: 槽 そう ふね おけ(桶) 浴槽 よくそう:風呂桶 湯槽 ゆぶね:浴槽に同じ --ゆおけ(常用外)ゆぶねと若干意味が違う 水槽 すいそう、みずぶね:水を入れる桶 --みずおけ(常用外) 酒槽 さかぶね:酒を入れる桶 馬槽 うまぶね:馬の飼料を入れる桶/飼い葉桶/まぐさ入れ 歯槽 しそう:桶のように中央部がくぼんでいることから 槽 そう:琵琶の胴 槽 うけ:古語での読み 課題の「ふね」は上記の“槽”です。物理的には桶のような真中が凹んだ物を入れる容器。 槽と形状が幾らか似ているのと雅な意識から、音が通じる舟/船を充てるようになったと考えます(私見です、当否は確認していません)。 一流の調理人が「食材・水・器」を1番に考えております」と言うくらい、水は食材の事前洗浄にも、事後の食器と鍋釜の洗いにも、調理途上の血や鱗など更に調理器具の洗浄にも欠かせません。もちろん料理に使う水次第で味も変わります。日本では調理人から家庭の主婦まで、調理場の水回り(水関係の設備と使い勝手)にこだわります。 現在の厨房ではステンレスの流し(シンク.水池?水斗?洗碗池?)がいくつもあり、用途が分れています。調理人の使う場所は一般の洗い物には使いません。特に魚を捌く(さばく:頭や鱗や内臓を処理する)時には、水を貯めるか水道蛇口を開けた状態です。まな板は横の台の部分に置くこともありますが、シンクを跨いで上部に置くことも多くあります。捌く途上の魚体も下の水に入れて汚れを落とせますし、汚れ物はすぐ下に落とせます。シンクの水はいつでも排水できるし流水で食材やまな板・包丁も洗えます。 小さなものを捌く場合は、シンクの中に金属製かプラスティック製の手ごろな大きさの桶(ボール)を置いて使うこともあります。 ところで昔は水道の普及した時期でもシンクは木製かコンクリートにタイル張り、清潔の程度も異なります。水道蛇口も現在ほど便利で機能的ではありません。従って木製の洗い桶をシンク内に置き、水を貼り、桶の上にまな板を置き調理しました。もちろんまな板の長さは桶の直径より充分長い。水に浮かせる分けではありません。 槽・桶の大きさですが、調理の用途によっても異なります。 私が見た記憶では雑駁ですが直径25~30cm、深さ10~15cmの円形、 それ以上は角が円い長方形で横幅40~50cm?の物もありました。 深さは上記と同じ位だったのかもしれません。 「「ふね」と呼ばれてきた木製の箱」と言うからには四角い槽だったのでしょう。ひょっとすると、シンク自体が木製でありそれを槽と称している可能性もあります。 文中の「~いつも満水できるようにつくられ、~」についてはよくわかりません。給水と排水に便利な工夫があったのだろうと理解すれば充分だと思います。 更に遡って水道の無い時代のこと、小説や料理の書による知識です。 厨房には水甕か水桶があります。自宅または町内の井戸水を汲んだり、水売りから購入し甕・桶を満たしていました。必要な都度手桶で汲み飲み水や調理に使用しました。 *例えば江戸の下町は当時既に埋め立て地で井戸水は塩水、洗濯掃除に使用。 飲用水は水売りの商人から購入していました。 従って、調理人は必要な都度手桶で水を汲み、まな板の下の「ふね」に満たしたり、魚を濯ぐのに使ったのでしょう。甕・桶から直接というより、調理台の近くに別の甕・桶を用意して、そこから水を使ったと考える方が実際的と考えます。 なお、寿司の酢飯(すめし)を作るための桶は特に飯台(はんだい)と称し木材の材質も異なります。 木製桶写真 大小、用途もさまざまなものが出ています。 上に述べた大きさや形状を参考にして推測してください。 http://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E8%A3%BD+%E6%A1%B6&hl=ja&biw=1023&bih=568&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=2j5YUIjvDdDymAXFj4HoCw&sqi=2&ved=0CDsQsAQ ■問題の文章は、筆者が一定の知識や経験を読者に求めているように感じます。それ自体は悪いことではありません。一般に分かりにくいという事であり、例に引用された部分を見る限りでは、awayukiさんが常々引き合いに出される悪文とは種類が異なります。
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- hakobulu
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今で言うところの、「洗い桶」や「ボール」の大きなものとお考えになって良いと思います。 下記の画像は樹脂製ですが、このように流し場に直接おけるようにした木製の箱のことを言うのでしょう。 http://www.google.co.jp/imgres?q=%E6%B4%97%E3%81%84%E6%A1%B6+%E7%94%BB%E5%83%8F&hl=ja&sa=X&rls=com.microsoft:en:IE-SearchBox&rlz=1I7RNQN_jaJP456&biw=981&bih=607&tbm=isch&prmd=imvns&tbnid=BnIZ96N98rNPSM:&imgrefurl=http://beegardenn.exblog.jp/12247178&docid=g2W8VPOCCADFsM&imgurl=http://pds.exblog.jp/pds/1/201011/11/24/d0190824_15113799.jpg&w=640&h=480&ei=7i1YUK7IC6P3mAXh-ICIBA&zoom=1&iact=hc&vpx=95&vpy=220&dur=3703&hovh=194&hovw=259&tx=114&ty=109&sig=118006549902720224508&page=3&tbnh=130&tbnw=173&start=35&ndsp=20&ved=1t:429,r:5,s:35,i:202 流しに直接置けば水が溢れても大丈夫ですし、水を出しながら野菜や道具などを洗うこともできるし便利です。 生魚を捌く際には、この上にまな板を渡して包丁を使えば、切ったときに出る血合いなども速やかに洗い流すことができます。 このような便利なもの(=ふね)が発案されるほど、日本料理は「水洗い」というものを重要視してきた、というのがこの文の要旨です。 「ふね」は、下記辞書の、 2(「槽」とも書く)水・酒などの液体を入れる箱形の容器。 という意味に該当します。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%B5%E3%81%AD&stype=1&dtype=0 ご質問文に特に不自然な点はありません。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。わかるようになりまして、大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
こんにちは。またまたオカシナ文章に出会ってしまわれのですね。この様な不自然な日本語を平然と使っている姿に唯々面目次第もないとお詫びするばかりです。 件の「ふね」ですが、キッチン・シンクなどのカタカナ言葉が使われる以前の一般家庭では「流し」と呼ばれていました。お客に提供する料理を作ったり盛りつけたりする料理場に対し、皿や器などの用具をはじめ素材を流水で洗うことを目的とする洗い場と呼ばれる作業スペースです。 ですが、日本料理の板場(調理場と洗い場を合わせての呼び名)でも現在の様に水道が普及する以前は、水瓶に水を汲み置いて、そこから水を盥(たらい)や桶(おけ)に移して使っていましたので、常時水を溜めておくスタイルのシンクとは異なります。どこからこの様な引用をしてきたのかも不明ですが、「ふね」は風呂場の「ゆぶね」はあっても板場にはありません。恐らくは「水を溜め置く」→「水槽」→「ドック(船舶の整備・修理施設)」のイメージがあっての表現でしょう。 そして>材料も道具もつねに水洗いがしやすいように「ふね」と呼ばれてきた木製の箱はいつも満水できるようにつくられ、まな板はこれに載せて調理をしたくらいである。この文章の「これ」が何を指しているのか、明らかではありません。「材料も道具もつねに水洗いがしやすいように「ふね」と呼ばれてきた木製の箱はいつも満水できるようにつくられ」とのつながりで見ますと、「これ」は「まな板」ではあるものの、それがふねとよばれる常に水がたたえられている器の上に浮いている状態にあるとの印象を受けてしまいます。水の上に浮かべたまな板で材料を適切な幅やサイズに切ることは果たして可能でしょうか。下手をすれば包丁で指を切るなどの怪我をしてしまいます。 この文章で「日本料理」と読んでいるものは恐らく「刺身」のことでしょう。日本以外で魚を生で食べることはほぼありません。日本は周囲を海に囲まれ、さらには河川も多いことから新鮮な魚を比較的容易く手に入れることもできこのため魚を生で食することも庶民の生活では普通に見られました。焼く・煮る・炊く・蒸すも日本料理にはキチンとあります。西洋と全く変わりません。唯一つ「生食」だけはそうした環境を自らの料理文化にまで高めた日本人の知恵ともいえます。生食するには何よりも素材の新鮮さが求められます。ですので、この文章の発想自体がオカシナ本末転倒のオカシナ文章であるといえます。 この様ないい加減な文章ばかり掲載しているテクストであるならば、信用に値するとはいえません。よろしければ「テキストのタイトル」をお教えいただけますか?(○○という名の本で、××という出版社から刊行されている程度の情報で構いません)、余りにひどすぎます。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。いろいろ大変参考になりました。とても助かりました。本当にありがとうございました。頑張ります。
- nitto3
- ベストアンサー率21% (2656/12205)
今のキッチンシンクのようなものを船といいますね。 その船の中において使うバット、のようなものも船というでしょうね。 風呂桶(浸かるほう)を今でも湯船といっています。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。わかりやすいです。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
今は,木製でなく下記のようにステンレス製のものが多いので、分かりにくいと思います。 http://www.google.co.jp/search?q=%E8%AA%BF%E7%90%86%E5%A0%B4&hl=ja&biw=1580&bih=880&prmd=imvns&tbm=isch&tbs=simg:CAESEglo68eBQpaa1SFIBLR0XxQjHg&dur=12650 「ふね」船、槽の語源は下記にあります。 http://gogen-allguide.com/hu/fune.html
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。とても詳しいです。よく理解できました。大変助かりました。いろいろ本当にありがとうございました。