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東南海地震の心配
今度は東南海地震がいつ来てもおかしくない時期に 来ていると言われてます。 私は九州に居て、自分の地域の危険度はテレビや ニュースである程度はわかっています。 身内が静岡県の浜松市にいるのですが、どの位の 危険度か、また津波は大丈夫か?とか心配になります。 ご存じでしたら教えてください。
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幕末時代の1854年に、推定M8.4の「安政東海地震」が発生しました。震源地は静岡県沖で、この地震による津波は推定で最大22mに達したといわれています。そしてそのなんとたった32時間後!に和歌山沖を震源とする推定M8.4の「安政南海地震」が発生しました。この地震による津波は推定で最大16mに達したといわれています。 そしてその翌年の1855年に江戸直下で発生した「安政江戸地震」が起きます。「安政の大地震」と一般的にいわれるのがこれです。 「このへん(の地震)は連動するよね」というのが過去の事例からもはっきりしています。東日本大震災によって、日本のプレートがうにょーんとどえらい引っ張られるというか、引っ張られているのか今まで引っ張られていたのが元に戻ったのかよくわからないのですが、とにかく場所によっては何十メートルも東側に引っ張られちゃっているわけです。当初、「これは大地震による一時的なもので、少し戻ってくるはず」といわれましたが、予想よりぜんぜん戻らず、地震学者の頭を悩ませています。 特に千葉県の地下は3つのプレートが複雑に絡み合っているので「これから何が起きるか専門家でも予測不可能」といわれています。 実は地震学というのは意外に歴史が浅く、研究の根拠となるまともなデータっていうのは過去50年か60年分しかないのです。過去たった半世紀分の地震のデータだけで研究をしているので、世界各地で大地震が起きるたびに「へぇ、そういうことだったのかあ」というのが発見されるほどです。 東日本大震災についても、800年くらい前に「貞観地震」というのがあってそれが東日本大震災に匹敵するような大地震だったらしいのですが、なにしろ800年前の出来事。資料がほとんど残っておらず、震災前には「確かにそういう地震があるかもしれないけど、そんなのは何万年にいっぺんとかだろう」と専門家でさえ思っていたのです。津波の規模が今回の震災とほぼ同じで、「同じレベルの津波がくる可能性がある」と警鐘を鳴らしていた研究者もいたのですが、「800年前と今では地形もだいぶ違う」とはっきりいうと相手にされていなかったのです。 「3つのプレートが次々に連動する」なんて、想像もできなかったのですよ。今回の震災で発生したエネルギーというのはそれだけ専門家の想像も絶するレベルだったのです。 だから、「次に起こる大地震」というのは、とりあえずかなり近いうち、おそらくは100年以内にはくるだろうとはいわれていますが、それが「いつ、どこに、どの程度の規模で」くるかは専門家でさえまったく予測が不可能であるといわざるをえません。地震学者という人たちは原子力ムラの人たちに比べると謙虚な人たちなので、はっきりと「専門家の想像を絶する事態が発生しても不思議ではない」といっていますね。 震災以前は「それぞれのプレートが連動する大規模地震」というのは理屈の上では起こり得ても実際は起きないだろうといわれていました。起きないだろうと思っていたというより、そう信じたかったのだと思います。なぜなら、そんな大地震が発生したら日本が沈没するんじゃないかっていう程の大損害が発生する可能性がありますから。いくらなんでもSFチックだと思われていたのです。だけど、東日本大震災でそういうことが「現実に発生する」ということが分かった。だから、今地震学会は「最悪の事態」を想定して対策を立てるべきだと提言しています。 さて、静岡県といえば山沿いの地域を除けば平地で海からも近いです。地震の震源地になりえる場所もめちゃくちゃ近いです。大地震が発生したら、最短で10分かそこいらで先の震災なみの大津波が押し寄せる可能性があります。はっきりいやあ、もうどうしようもないです。文字通りに「運を天に任せるのみ」ですね。 また地震による家屋の損害に対応するには「地震保険」に入らなければいけないのですが、この地震保険の協会が「静岡県の新規の地震保険の加入は受け付けない」というのを検討しています。つまり、「もし大地震が発生したら保険金を払いきれないのでこれ以上は受けたくありません」と言い出しているのです。これは今のところ静岡県のみのようですけどね。 つまりまあ、その程度の危険度だということだと思います。
お礼
静岡の新規の地震保険の加入できないとは・・・ そこまでとは、思ってもみませんでした。 本人はかなり認識があまいので、連絡を入れてもしもに 備えて避難の用意をさせとこうと思います。 大変ありがとうございます。