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アレクサンドル・コジェーヴと侍制?
ウィキペディアを見たのですが、哲学者のアレクサンドル・コジェーヴが「侍制」という言葉を使ったのでしょうか。コジェ―ヴが言ったという「世界の日本化」ということについて、東浩紀などのこれまでの解釈と併せ、詳しい方は教えてください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BE%8D%E6%94%BF#.E9.96.A2.E9.80.A3.E9.A0.85.E7.9B.AE
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コジェーヴの引用個所には、「封建制」という言葉はあっても、「侍制」という言葉は見当たりません。したがって、彼が武士の体制に固有の名称を与えた事はないのですし、また「侍制」などという体系だったものとして認識していたとは考えられません。 また引用個所を読んだだけでも、コジェーヴの日本の扱いが、それほど大きいものではないことが明らかと思います。つまり神風や切腹などを繰り返した人権主義と全く逆行する行為を行った日本であるが、動物的にも野蛮な国と断定してしまう事は出来ず、そこにもある程度の倫理や合理性を認めてもよいと言いたいだけのようです。この記述が本文ではなく、ただの註として、わずか1ページです。 このようにみると、結局、モーリス・パンゲを研究しているウィキペディアの執筆者が、コジェーヴの影響を重要と考え、細部を過剰に重要視して書いているだけなのではないか?と、私には思えます。おそらく様々あった影響の中の一つに過ぎないのでしょうが、この執筆者にしてみると特に重要と思われたということなのでしょう。しかし様々な事例を比較検討した上で、コジェーヴに注目するという論述の仕方がされていないので、私個人はウィキペディアの記事を信頼に値する記述とは思いませんでした。 実際、侍の西欧における紹介者であれば、十九世紀後半から二十世紀初頭にかけての、別の人物の名を挙げるのが適当と思います。東浩紀が何を言っているかは知りませんし、興味もありません。むしろ、なぜあなたが興味を持つのかを教えてもらいたいくらいです。
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- 畑 茂夫(@Flareon)
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くわしくは判りませんが、ショーグネイトと言う言葉が昔は英語の辞書にあったそうです。 明治期に渡来した外国人にとって、天皇と言う国王のほかに幕府がある日本の構造の研究は、日本研究の重要な位置を占めていたようです。 100円くらい前まではやっていた海外の日本研究の話ですから海外で文献を探してください。 ちなみにわたしは英語は良く判りませんから、誰かくわしい人の言った記述の受け売りで回答させていただきました。 そのほかに日本国内で証拠探しをするのなら、八幡様と言う実質的軍神が信仰において大きな影響力を持っていた事実を考察に対象にするといいでしょう。 信仰を精神的な風土に照らし哲学することは可能です。
補足
実際はわずか1頁なんですね。具体的な意見で参考になりました