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ディーゼルエンジンについて教えてください。
いすゞ自動車が製造しているディーゼルエンジンが欧州の 排ガス規定をクリアできた理由を教えてください。 また、その製品の魅力を教えてください。
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乗用車のディーゼルのことでしょうね? それでしたら、それは、クリアできるように設計したからですよ。 欧州の排ガス規制をクリアするのに、門外不出の高度に独創的な技術は必要ありません。 そんなことを要求されたら、当のヨーロッパメーカーで音をあげるところがでてきます。 乗用車向けディーゼルに使われる技術というのは大体決まっていて、コモンレール、EGRクーラー、DPFというところです。 これらは別にいすゞの独自の技術ではないです。 こういうのって、大体ティア1サプライヤーの技術なんですよね。例えばコモンレールといえは、乗用車向けディーゼルなら、ボッシュ、デンソー、デルファイの3社が御三家で、世界中の乗用車のディーゼルエンジンのほとんどはこの3社のどれかのコモンレールを載せているはずです。 いすゞが欧州でディーゼルエンジンを供給できたのは、いすゞが小型ディーゼルをずっと作っていたからです。また、いすゞは長くGMと資本提携していた関係にありましたから、いすゞの製品がGMの世界戦略に組み入れられていたのです。 いすゞがヨーロッパでディーゼルエンジンを供給している相手は主にオペルで、それこそアストラFの頃から供給しています。他の日本のメーカーとはヨーロッパのマーケットでの実績も経験も違います。 本田のシビックも今でこそ自社のディーゼルエンジンを載せていますが、10年ほど前は自前のディーゼルの玉が無いので、いすゞから供給を受けていました。ヨーロッパでは、販売される新車の半分はディーゼルですから、「うちはディーゼル作ってません」じゃ済まなかったんです。 その後本田は、自社のディーゼルを開発しましたが、いすゞからだいぶ設計を引き抜いたみたいですね。実際、ドイツの博物館の催しで、たまたま本田のディーゼルを見たことがありますが、オペルのディーゼルに見た感じそっくりな感じがしました。 ただ、先日の日経の記事で見たのですが、いすゞもGMとの資本の関係が無くなって、オペルに供給するのもやめちゃうみたいですね。 魅力ですか。 いすゞのディーゼル、というか、ヨーロッパでは、オペルの1.7リットルのディーゼルと認識されていますが、これはあんまり評判良くないですよ。 いわく、うるさいし振動が激しい、とのこと。 確かドイツの車雑誌だったかとおもいますが、「アストラで1.7リットルのディーゼルを選ぶ理由が無い」とかボロクソに書かれていたのを覚えています。アストラHのときですからだいぶ前の話ですけどね。 今は多少は良くなっているかもしれません。 まぁでも、オペルは、フィアットと開発した1.3リットルのディーゼルがあるし、オペルのカイゼルスラウテムで作っている1.9リットルのディーゼルもあるので、1.7リットルって間に挟まれて、売るほうも売りにくいみたいですよ。 燃料費重視なら1.3、パワー重視なら1.9とディーラーで勧められたという話を知人が話してくれました。 だからかどうかは知りませんが、いすゞのディーゼルの後続として1.6リットルのディーゼルを開発してるみたいですね。
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- localtombi
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「尿素SCRシステム」という排出ガス浄化技術があるからです。 詳細はこちらですが、元は日産ディーゼルが確立したものです。 長所、短所も載っています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BF%E7%B4%A0SCR%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
お礼
的確な返答ありがとうございます。 わざわざリンクも貼っていただきとても感謝しています。
お礼
細かい説明ありがとうございました。 知らなかったことがたくさん知ることができとても参考になりました。