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水面の降下量と水面降下速度の関係
- 水面の降下量と水面降下速度の関係について解説します。
- 問題の解き方にはAさんの方法とBさんの方法の2つがありますが、どちらが正しいのかわかりません。
- Aさんの解答では水面の降下速度と降下量の関係を連続の式とベルヌーイの定理から導出し、Bさんの解答ではベルヌーイの定理を使用して解法を示しています。
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相違点はここ。 Bさん回答では、孔から流出する流速を、v=√(2gh)として計算していますが、これは、孔がタンク断面積に比べ 充分に小さい、としたときの近似解を使っています。 (つまり、タンクの水面降下速度をゼロとしたきの孔から流出する流速を求めている。) 一方、Aさん回答は、タンクの水面降下速度をきっちり考慮しています。 ゆえに、計算式は一致しません。 計算結果(式に数値を入れて解いた場合)は、実質変わらないはず。この意味で、A,Bどちらでも可。 で、千葉工大の回答ですが、無視して良いのは粘性。縮流まで無視して良いとは書いていません。 そうすると、孔から出る水量は、 q=Ca√(2gh) であり、 C(流量係数)は約0.65。(流体が水の場合。) このCは、事実上、面積が減り流速には効いていない定数です。(孔部の形状に丸みがあるかどうかでCは変わる。) つまり、A(-dh/dt)=0.65a√(2gh) として解かないと理論と実測が一致しません。(1.5倍の時間がかかる。)これからみれば、タンクの水面降下速度考慮の有無は、どうでもいい差です。ゆえに、タンクの水面降下速度をゼロとするのが普通です。 ※千葉工大の回答が数式上の厳密解ですが、あくまで演習なのでこれもアリで、実務では式が複雑なるだけでこう計算をする意味が無い、というのが現実です。しかも、A>>aと条件を明示しているのに、この条件使わず孔が大きいときの式を解とうるのは如何なものかと。
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関係式(この問題では、微分方程式)の導出過程で、どのような推論がなされたのかをチェックするのが筋ですね。残念ながら、その肝心の所が抜けています。 仕方がないので、お二人の回答者さんの回答と重複しているだろうとは思いますが、考え方の筋道を示しながら解いてみます。 水面の高さがhになったとき、微小時間Δtに水面がΔh下降したとします。 これは、水が容器から出ていったために生じたのです。その流出量ΔVは ΔV=Δh・A と評価されます。 一方これは、底の小孔から出ていった水の量でもありますから、小孔での流速をvとすると a・(v・Δt) に等しいはずです。 v=√(2gh) であることはわかっていますから、結局 Δh・A=a・(v・Δt)=a・Δt・√(2gh) 変形すると A・(Δh/Δt)=a・√(2gh) ですね。ここで Δh/Δt は、 導関数 dh/dt に置き換えることができますから -A・(dh/dt)=a・√(2gh) が正しい関係式(微分方程式)となります。これは、"Bさん" が示したのと全く同じ式です。 hは小さくなっていく量なので、dh/dt は負の数です。左右辺の符号を一致させるためには、負号が必要でした。もう少し整理して -(dh/√h)=(a/A)・(√(2g))・dt となります。 辺々積分して、積分定数をCとすると C-2√h=(a/A)・(√(2g))・t 時刻t=0で、h=H でしたから C=2√H なので、hとtとの関係式は 2((√H)-√h)=(a/A)・√(2g)・t となります。求めたい時間 t は h=0 となるときの t ですから t=(A/a)・√(2H/g)
補足
Bさんの解法ありがとうございます。 一方下のサイトの問題3のようにAさんの解き方で解くと http://www.em.eng.chiba-u.jp/~lab8/PDF/Exercises_in_Fluid_Mechanics_2010_06_29.pdf t=√{H/[g/2((A/a)^2-1)]} となって t=(A/a)・√(2H/g)と一致しません。 これはなぜなのでしょうか?
お礼
納得しました。どうもありがとうございます。