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仏教で言う「空」を分かりやすく説いた本は?
- 仏教で言う「空」について、本当に理解している人が書いた、分かりやすい本を教えて戴きたいです。
- 「釈尊の悟り」、「仏教百話」、「やさしい唯識」、「唯識のすすめ」、「はじめての唯識」、「「唯識」の読み方」、「仏教の思想2、存在の分析<アビダルマ>」、「日本人のための宗教原論」などを読んできましたが、今一つ納得いく説明に出会えていないと感じています。
- キチンと理解したいので、反論や疑問を感じないほどの、行き届いた論理展開をしている本を読みたいです。
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>仏教で言う「空」について、本当に理解している人が書いた、分かりやすい本を教えて戴きたいです。 比較的「分かりやすい本」となると、まずは「仏教の思想3、空の論理<中観>」をお薦めいたします。 また、すでに唯識関係の入門書・概説書をお読みのようですので、同シリーズの「4、認識と超越<唯識>」も、中観派の空思想とこれを前提とした唯識思想との関係について考察している点でお薦めです。 なお、空思想は、アビダルマが固執した客観的な「存在の分析」への批判を通じ、主体・客体のいずれもが空(無自性)であり、すべては《縁起》(唯識の依他起性)でしかないことを明らかにしたものです。 この辺の事情について、「今一、はっきりと」理解なさりたいと思われるなら、やはり空思想を体系化した龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の『中論』をお薦めしたいところですが、全部で500頌にもなり、実は私もまだ読み通してはいません。 でも、中観思想の中核的な哲学を説いた『中論』第15章に対する月称の注釈と、やはり龍樹になる『論争の超越』については、『世界の名著2、大乗仏典』(中央公論社)に収録されていますので、是非ご一読なさるようお薦めいたします。 長尾雅人氏の平明で論理的な解説と併せ、大いに参考になると思います。
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- lv4u
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インド、ネパール、スリランカで、数万人の民衆や仏教の僧侶たちを前に、「再誕の仏陀」として大規模な講演会を昨年行った幸福の科学の大川隆法氏の著作「悟りの挑戦(上・下)」がいいと思います。 なお、インドは「マフィーアTV」で生中継、ネパールでは国営放送で生中継、スリランカでは、1時間遅れですがテレビ3局でノーカット放映されました。ウガンダでは、国営放送で毎週日曜に説法の抜粋が放映されているそうです。 この本のあとがきには 「一言に仏教といっても、その中には、二千数百年の間に後世の仏弟子たちが書き加えていった著作が大量に含まれているため、現代に伝わる「仏教学」の中から、仏陀の根本思想を読み取ることは困難である。 しかし、本書をていねいに精読するならば、「悟りの挑戦」が、仏陀自身による仏教解説であることがわかることだろう。」 と書かれています。
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ご回答、ありがとうございました。
空は難しいらしいから、簡単に語るには無理があるのかもね。 あえて迂回して、俯瞰するのも有益だろうと思い、以下をお薦めします。 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0846.html 空そのものを説いたものではないけど、体系的な知識を得るにはイイ本だと思います。
お礼
ご回答、ありがとうございました。
それだけの本を読まれて、空が理解できないのであれば、空の意味を解説書から理解するのは不可能だと思います。 しかし、経典そのものを読めば空についてはっきり述べられています。 つまり『空=幻』といういみです。すなわち、この世界は夢と同じ原理で造られた世界であるということです。 したがって、般若心経も『空』という文字を『夢』という文字に置き換えるだけで意味がはっきりと解ります。 ********************************************** ■般若心経 観世音菩薩は空の論理を行い、この世の一切は空であると見て、一切の苦厄から救われる。 舎梨子よ。物質や肉体は夢に他ならない。物質や肉体はすなわち夢である。夢とは物質や肉体のことをいう。外界から感覚も、想念も、行為も、知識や記憶も、同様に夢である。 舎利子よ。一切の法則は夢であるから、生まれることもなく、死ぬこともなく、汚れることもなく、浄いこともなく、増えることもなく、減ることもない。夢の中には物質や肉体は無く、感覚もなく想念もなく意思もなく知識や記憶も無い。 目・耳・鼻・舌・身体・心も無く、物質・声や音・香り・味・法則も無く。目の世界ないし心の世界も無い。この世に生まれる因縁である無明(無知)もなく、また無知が無くなることも無く、ないし老死などの苦も無く、老死などの苦が無くなることも無い。 四聖諦も無く、知恵も無く、また得も無い。 夢の中には得るものが無いので、菩薩はこの空の論理の確信によって心に引っかかるものはなくなり、引っかかりが無くなると恐怖がなくなり、一切の逆さまな妄想から離れ、悟りに至るのである。過去・未来・現在の仏も空の論理によって究極の悟りを得たのである。 そんなわけで、般若心経の論理は神の言葉であり、光りの言葉であり、最高の言葉であり、これ以上の言葉はない言葉である。よく一切の苦を取り除くことができる。これは真実であって、嘘ではない。そして空の論理の呪文は「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」である。 ********************************************** ※四聖諦=(1)苦とは何か。(2)なぜ苦が集まるか。(3)どうしたら苦を滅することが出来るか。(4)苦が起きない修行法は何か。 次に原始仏教に説かれている空の意味です。 ********************************************** 『一切諸行は皆空、皆寂にして、起こる者、滅する者是れ幻化にして真実 有ること無ければなり。』(阿含経) ********************************************** ********************************************** 『今、無上の功徳を聞けり。我れ聞きて大いに歓喜す。牟尼の弟子に順い、生死の長期の虚偽、幻化の束縛を滅せり。よく諸愛を断除し、生死の彼岸を渡りてまた諸有をうけず。』と。(阿含経) ********************************************** 次は大般若経の空の意味です。 ********************************************** 『一切法は幻の如く夢の如く響の如く像の如く光影の如く陽炎の如く空色の如く尋香城の如く変化事の如く唯心所現の性相共に空なりと通達せんと欲せば応に般若波羅蜜多を学すべし。』(大般若経) ********************************************** 『舎利子、譬えば幻師或いは彼の弟子の善く幻法に於いて種々五妙の欲具を幻作し、中に於いて自ら恣(ほしいまま)に共に相娯楽するが如し、意に於いて云何、彼の幻作、実有りと為すや不やと。』(大般若経) ********************************************** 『善現、意に於いて云何。色と幻と異なり有りや不や。善現答へて言く、不なり世尊と。何を以ての故に、色幻に異ならず、幻色に異ならず、色は即ち是れ幻、幻即ち是れ色。受想行識も亦復た是の如し。』 ********************************************** このように『空=幻』という意味なのです。
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ご回答、ありがとうございました。
- oribaba
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ひろさちや氏 の本は分かりやすいし、面白いです。 http://www.amazon.co.jp/ひろ-さちや/e/B001I7962W/ref=ntt_athr_dp_pel_1 ひろさちやの般若心経88講 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%95%E3%81%A1%E3%82%84%E3%81%AE%E8%88%AC%E8%8B%A5%E5%BF%83%E7%B5%8C88%E8%AC%9B-%E3%81%B2%E3%82%8D-%E3%81%95%E3%81%A1%E3%82%84/dp/4103787015/ref=ntt_at_ep_dpt_12 とかはどうでしょう。
お礼
ご回答、ありがとうございました。
- mbk5157
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高神覚昇(たかがみかくしょう)著 般若心経講義 角川ソフィア文庫 お薦めです。味わってみてください。
お礼
ご回答、ありがとうございました。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 「仏教の思想3、空の論理<中観>」については、Amazonの書評解説で、難解だと書いてありましたので、敬遠していましたが、考え直してみたいと思います。 『世界の名著2、大乗仏典』(中央公論社)は、読んでみたいと思います。 ご丁寧でご親切なご回答、感謝いたします。