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UC3526AのPWMコントローラの使い方とは?
- UC3526AはPWMコントローラであり、出力するパルスのDuty比を変化させることができます。
- RESETやSHUTDOWNで出力を止めることができ、外付けのRとCでオシレータの周波数を調整することができます。
- SYNC信号は入力にも出力にもなり、1, 2ピンの+EAと-EAの差によってDuty比が変化します。Vrefは参照電圧の役割を果たします。
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追加ですが、データシートの7ページの図、Fig8 Single-EndedConfiguration の回路図には誤りがあります。 図ではトランジスタQ1がNPNになってますがこれでは正しく動作しません。 PNPトランジスタが正解です。尚、ベース、エミッタ、コレクタの接続は 変わりません。
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- xpopo
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>Syncを入力として使用したい場合、 > ・オシレータの周波数はRT、CTにより決まるのではなく、 > Syncピンに接続する外部発振器の周波数に同期する。 > 但しRT、CTにより外部発振器の周波数より少し小さい値に設定する必要有。 これはその通りです。 > ・Syncによる同期を取らない場合と同様、Syncの1/2の周期のパルスが > OUT A,Bから出力される。 これもそのとおりです。
- xpopo
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・ RESET、SHUTDOWNで出力を止められる。 RESETをLOWにすることで出力は止まります。また、ソフト・スタート用の 充電コンデンサを放電しますので、RESETを解除する(LOWからオープンにする。) とPWMはソフト・スタートします。 SHUTDOWNをLOWにするとPWMのLATCHがセットされてPWM出力はL(GNDレベル) に固定されるためPWMは停止します。ただし、SHUTDOWNを解除(LOWからオープン にする。)するとただちにPWM動作は開始されます。しかし、ソフトスタートは ソフト・スタート用の充電コンデンサは充電されたままですのでソフトスタート は働きません。この場合はいきなり全体の制御ループが起動しますので、PWM平滑 用のインダクタンスに起動時大きな電流が流れてしまい、最悪の場合、インダクタンス が加熱し、インダクタンスが極端に減少し、暴走してしまう危険があります。 ・ 外付けのR、Cでオシレータの周波数を決められる。 → オシレータの半分の周波数のパルスがOUT A、Bから出力されるのですか? (Duty比可変) 11番ピン(RD)をGNDにショート(dead timeを大きくしたい場合は抵抗でGNDに ショートする。)した状態でオッシレータの周波数を設定できます。周波数は7ページ の一番下、左側のグラフから設定したい周波数の周期よりCTとRTの値を選べば設定 できます。 またオッシレータ周波数の1/2のパルスがOUT A、Bから出力されます。尚、OUT A とBはお互いに反転した関係のパルスになってます。これらパルスは当然Dutyが可変 です。 ・ 1,2ピンの+EA、-EAの差を見て、差があるとDuty比が上下するのですか? 基本的にはその通りです。+EA、-EAの差が大きくなるにつれてOUTPUT A,BのHigh になるDutyが小さくなってゆきます。 ・ SYNC信号は入力にも出力にもなるのですか? 入力の場合、出力の場合それぞれのSYNC信号の役目は何ですか? SYNC信号は入力にも出力にもなります。データシートの6ページのFig.4にSYNC端子 の内部回路が示されてます。その図でSYNCが出力の場合(通常のオッシレータが発振 し、PWM動作している状態。)ではQ1がON-OFFされてオッシレータのパルスが出力されて います。SYNC端子に信号を入力する場合、必ずNPNトランジスタのオープンコレクタ あるいはCMOSの N-chオープンドレインでドライブする必要があります。その外部信号が LOWの時、トランジスタQ2のエミッタがGND+VBE(Q2)に落とされて、内部オッシレータをLOW レベルに強制的に落とします。外部信号がオープンになれば、Q2はベースに接続された 20kΩの抵抗でプルアップされるのでQ2のエミッタはVREFまで上がり、内部のロジック 「H」レベルになります。 SYNCが入力の場合の役目: 外部の発振器の周波数にオッシレータの発振を同期させる場合に使用します。この 場合、オッシレータの発振周波数fosc0を外部発振器の周波数foscextより10%程度 低く設定しておきます。また外部発振器からの信号はON(LOW)の期間をHigh(Open) の期間に比べて十分小さく(10%程度以下?)しておきます。この場合に動作は外部 からの信号がLOWになる毎にオッシレータの発振用のコンデンサCTがLOWに放電されます。 オッシレータのCTはそこから充電を開始し規定の電圧まで達すると通常は放電されて また、充電を開始されるのですが、その規定の電圧に達する前に外部発信器からLOWが 来てCTが放電されます。この結果、オッシレータのCTの放電のタイミングが外部発振器 の周期に同期することになります。結果、オッシレータの発振周波数は外部発信器の 周波数foscextに同期します。 SYC信号が出力の時の役目: SYNC信号の出力を利用する場合、単にPWMの周波数をモニタするために使用する場合も ありますが、PWMで動作している電源が複数ある場合に、これら複数のPWM電源のスイッチング を同期させたい場合があります。たとえば、PWM周波数がその機器に内臓されている AMラジオの受信機にノイズ妨害を与える場合にPWM周波数を受信機の受信に妨害を与えない 周波数に設定したい場合などの場合に使います。このばあい、基準になるPWM電源の オッシレータの周波数を所望の周波数に設定し、そのSYNC出力を同期させたいPWM電源の 同じICのSYNCピンに接続します。これでお互いにSYBCピンがせつぞくされたPWM電源は 全て同じ周波数、同じタイミングで動作しますのでAM受信機へのノイズ妨害を対策でき ます。 ・ 6,7ピンの役割は何ですか? 端子名称に+Cs、-CsとあるようにこれはCurrent Sense(電流検出)の意味です。ブロック 図を見るとヒステリシス付きのコンパレータと微小電圧(100mV)のフローティングの基準電圧 が使われています。使い方は外部入力電源とVC端子間に電流検出用の微小抵抗Rsを接続し、 その両端をそれぞれ電位の高いほうを+Cs端子に、低いほうを-Cs端子に接続します。検出電流 Isenseは Isense=100mV/Rsで求まります。この電流を超えるとコンパレータの出力が「L」 になりPWMラッチをセットしPWM出力はLに固定され、PWM動作が停止します。この動作により PWMの過電流保護が可能になります。 ・ Vrefの役割は何ですか? 主に誤差アンプ(Error Amp)の基準電位に使用します。その他には、回路周辺で5Vの 電圧が必要な場合に利用します。
補足
お礼が遅くなり申し訳ございません。 各質問に対する詳細な説明、どうもありがとうございます。 このICについて、だいぶ理解することができました。 Syncについてもう少し質問させて頂けますでしょうか。 Syncを入力として使用したい場合、 ・オシレータの周波数はRT、CTにより決まるのではなく、 Syncピンに接続する外部発振器の周波数に同期する。 但しRT、CTにより外部発振器の周波数より少し小さい値に設定する必要有。 ・Syncによる同期を取らない場合と同様、Syncの1/2の周期のパルスが OUT A,Bから出力される。 という理解でよろしいでしょうか?
お礼
追加質問に対するご回答、どうもありがとうございます。 おかげ様で、このICに関してたいぶ理解することができました。 助かりました。