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輸入・輸出申告はなぜCIFとFOBなのか
輸入申告はCIF価格、輸出申告はFOB価格で申告するルールですが、これはなぜなのでしょうか。 例えば、物自体の価格が100円の物を輸入し、同じく物自体の価格が100円のものを輸出したら、貿易収支はトントンのはずですが、このルールでは貿易赤字になってしまいます。 FOB+(運賃+保険料)÷2のほうが理にかなう感じがします。
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本当かウソか確かめたことはありませんが、聞いた話として。 輸入時のCIF価格は結局のところ「相手国に渡す金額」であり、輸出時のFOB価格は「相手国から受け取る金額」です。 ここで問題なのは、これらの金額は全て外貨だということです。 戦後かなり経つまで、日本は外貨が非常に不足していました。それこそ輸入割り当てがあり、外貨持ち出し制限がありました。ちょっとした海外旅行は現在では簡単ですが、1970年代から80年代初頭までは外貨持ち出し(要するに円をドルと交換すること)はかなり厳しく制限されていました。 したがって、輸入は国外に渡す額、輸出は国外から受け取る額とすることで、為替管理を行うことが理にかなっていました。 その制度が今でも残っているわけです。 一応、何らかの意味での怠慢ではなく、統計の一貫性の観点からは納得できなくはありません。
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- isoken
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>輸入申告はCIF価格、輸出申告はFOB価格で申告するルールですが、これはなぜなのでしょうか。 >このルールでは貿易赤字になってしまいます。 この点は謎なんですよね、日本の貿易統計上は仰る通りなのですが、IMFの国際収支マニュアルに基づいて作成されている国際収支統計では、輸出も輸入もFOB価格で計上します。 依って国際収支統計を作成する際には、貿易統計の輸入額から Insurance ・ Freight等を控除した、実質FOB算定とされている為、仰る様な貿易赤字にはなりません。 無責任な回答で申し訳ないが、何故こんな二度手間にするのか、正直私にも分からない。
お礼
>国際収支統計では、輸出も輸入もFOB価格で計上します。 あ、そうなんですね。 ですよね。いくら何でも変だと思ってました。
お礼
運送費は出発地の通貨で払うから輸出の時は円で払い、輸入の時は外貨で払う。 保険も出発地でかけるから同じく輸出の時は円で払い、輸入の時は外貨で払う。 だから、輸出の時は輸送・保険料を含まないFOB価格、輸入のときは運送費も保険料も含めたCIP価格、ということですね。 外貨がどれだけ動くかという観点で見ると、確かに理に適います。 税関は、麻薬や偽ブランド品をチェックしてるだけではなく、日本の経済市場へのお金の出入りもチェックしてるんですね。 有り難うございます。とても納得しました。