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映画『おくりびと』で描かれる納棺師の精神と技術に関心
- 映画『おくりびと』を観た感想をまとめると、納棺師の精神と技術に関心を抱きました。
- 美香のセリフや差別的なセリフが登場する一方、納棺師という仕事が注目を集めていますが、一般的には差別的な見方が多いのか疑問を持ちました。
- 納棺師という職業に対して、どのように思われるのか興味があります。
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昔は丁重に葬られるご遺体ばかりじゃなかったと思います。 身分の低い身よりのない人が亡くなった時は使い走りの下男のような人が共同墓地や無縁墓地などに葬ったでしょう。 墓地といえば聞こえがよくて単なる遺棄場所であった場合も。 また江戸時代当時は火葬されるのは身分の高い人に限ったことでしたが、この火葬を担当したのがいわゆる穢多非人といわれる人の仕事だった事もあったようです。 もともと牛馬の死体の処理なども生業としていたのがこのような人たちで「穢れ多い」という意味でそう呼ばれたとも言われます。 飢饉や伝染病の流行で大量に遺体が発生した時にはその処理係を行ったであろう事は想像に難くありません。 現代においてそのような差別的思想がそのまま残っているとは思いませんが、もともと日本人のなかにご遺体が穢れたものという意識はあるのではないでしょうか。 塩で清めたりという儀式もそこから発生してると思います。 もちろん宗教的な意味合いも強いでしょうが。 映画のなかでは遺体を扱った手で自分に触られるのを「けがわらしい」と感じた正直な気持ちだったと思います。 穢れ多き職業との認識も明示されていましたね。 まともな仕事ではない、恥ずかしい、というセリフもあったと記憶しています。 決してきれいな仕事という印象は持てないのがまあ正直なところではないでしょうか。 しかし映画が進行して行くに従ってその考えが間違ったことであったと認識して行きます。 そこにこそ観た人が感動する要素が強く表現されていると思います。 遺体を扱うと言えば検死官などもそうですね。 私個人は偏見や差別的な考えは持っていないつもりですが、身近にそうした職業の人がいるわけではないので実際にそうした方の身内になったらどんな気持ちになるのか想像はできません。 少なくとも絶対に必要とされる立派な仕事だと認識しています。 赤ちゃんを取り上げる助産師さんと同じように。
お礼
ご回答ありがとうございます。 遺体を触った手がけがらわしい=遺体がけがらわしい、なら もし自分が死んでしまった時も自分はけがらわしいものになるのでは?と ふと思ってしまいました。 ですが宗教的な意味合いでは、そういう思想が根付いてしまった場合は 偏見も仕方ない事なのかもしれませんね。 どういう考えを持とうと個人の自由で様々な理由があるでしょうから 偏見を持つことが悪い事だとは単純に言えないものだなとは思いました。 助産師と同じく立派な仕事という回答者様の考えはもっともだなと感じました。 ありがとうございました。