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1930年代のスタイルの礼服(黒)

冠婚葬祭用に1着黒のスーツ(スリーピース)をオーダーしたいのですが、 1930年代のクラシカルなスーツスタイルに最近興味を持ちました。 ジャケットは幅広のピークドラペルで、胸からウエストにかけてシェイプしたシルエットになっており、 パンツは股上が深く、裾幅は広めで、現代のものよりも太めでゆったりとしたものです。 あと同じく幅広ピークドラペルで、上衿にベルベットを使用したチェスターコート。 これらのタイプは、結婚式にはOKでも、葬式用にはおかしいとかってありますか? 極太ならピークド以外のラペルでもかまいません。 その他、お勧めがあれば教えて下さい。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

日本は現代においても"小作農"の国なんです。小作農は江戸幕府の士農工商という身分制度により、制度上は武士の下にありながら、実際は生かさぬよう、殺さぬようという社会の底辺に在ったのです。明治維新以降の富国強兵等の国策により、二次産業、三次産業への労働比率が高まりました。今、江戸時代の小作農は" サラリーマン"と呼ばれています。強制的に国から税を徴収され、国家の最大の税収入源となっているという本質はどちらも一緒です。元々スーツを始めとする紳士服とは欧州各国の貴族によって、ある種の身分証明書として発展してきた服装体系なのであり、そうした階級社会の象徴と言えるものを小作農の末裔である私達が着こなせる、ものに出来るはずもないのですが、どうにかこうにかやってきているのは小作農の末裔とは言え、明治維新の段階で国民のほとんどが読み書き可能であったという、世界に類を見ない日本の平民、いや庶民階級のインテリジェンスの高さがあったからなのです。このような巨大な、価値観をほぼ等しくする村社会である日本において、周囲と違った格好をすることについては相当の決意を要するのです。洋服の本質的な良し悪しを理解出来る日本人にはほとんど会ったことはありませんが、彼らは自分たちと異質な装いをしている者を認知する能力には長けているのです。質問者さんが1930年代のスタイルを好きなことはけっこうです。紳士服の黄金時代の装いであり、デザイン的にも男らしさを高めてくれる素晴らしいものではあるのですが、現代における、皆で同じ格好をすることに対して村祭りのノリで快感を感じる人が多いこの国においては異端者扱いされる確率が高いと言わざるをえません。30'sのスタイルで結婚式への参列は現実的にまだ受け入れられることとは思うのですが、葬儀についてはおやめになられた方が良いでしょう。繰り返しますが、紳士服の" 紳士"とは階級のことなのです。婚礼と葬儀に同じ装いなどということは、紳士として非常識極まらないどころか、考えもしないことです。それが日本という国においては、ネクタイを変えるだけでOKという現実がある、つまりどのようなことでみ一般大衆に受け入れられてしまえば、それを疑うこともなく正しいということになってしまうのが日本という巨大な村社会の実に面白いところであり、そして恐ろしいところなのです。世界の大都市、ニューヨーク、ロンドンやパリなどでは人間一人一人の価値観を表現することがより普通の社会、つまり村社会ではなく、街社会なのでそれはそれは個性的な人も多いです(笑)。日本人の多くは歴史に全く無知で国際社会でも何も言い返せないでいますが、この黒の略礼服については、戦後の日本が貧しい時期に、苦肉の策としてある洋服メーカーが考えて、売りに出したものだったのです。戦前の日本において、特に地方においては結婚式や御葬式、ほとんど紋付き袴など着物でしたから。質問者さんも もっと歴史について勉強しましょう。そして日本に住んでいるのなら、御葬式だけは日本式の、個の存在を消すための黒の略礼服を一式揃えておきましょう。

oyassan2nd
質問者

お礼

うわーっ、丁寧に解説していただきありがとうございます。 他の方もそうですが、ココでアドバイスをいただかなければ、 それこそ「異端者扱いされる」状態になっていたと思います。 >御葬式だけは日本式の、個の存在を消すための黒の略礼服を一式揃えておきましょう。 肝に銘じておきます。 本当に参考になりました。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

冠婚葬祭用でしたら、一番に求められるのは没個性だと思います。 何十年も前にスタンダードだった礼服とされていた服装でも、現代と大きく違えば、とても場違いな雰囲気になるのは間違いないでしょう。 結婚式だとして、やはり衣装に見間違えてしまうような仕立ては問題があるでしょうし、普通この写真のよな仕立ての服を目にすることはありませんよね? 葬儀用だとしても、現代ではお洒落をアピールしているという以外に受け止めようがありません。 お気持ちは分かりますし、僕もフロックなど欲しいですが、着ていく勇気は無いですね。 いくらフロックや、モーニングが正装でも、普通着ませんし、燕尾服やタキシードで夜のパーティーに参加するということも少ないと思います。というか一般人には一生無いと思うんです。 ですから、正装かそうでないかは問題ではなく、現代の日本の場合は、場に馴染んでいるかどうかが一番優先すべきことだと思います。 色が黒であればいいとかそういうことではないと思います。

oyassan2nd
質問者

お礼

>一番に求められるのは没個性だと思います。 ココが重要なのに、理解していないってことでした・・・ >お気持ちは分かりますし、僕もフロックなど欲しいですが、着ていく勇気は無いですね。 優しい表現していただいてありがとうございます。 結局、社会人として、そこで踏みとどまるか、突っ走るかなんですが、 それ以前に、服装とかマナーとかの常識が不足しているので、 自分ではそういった意識が無くても、 >お洒落をアピールしているという以外に受け止めようがありません。 とういう見方を周囲の人はしますよってことですね。 参考になりました。ありがとうございました。。

  • gldfish
  • ベストアンサー率41% (2895/6955)
回答No.1

お写真では、生地が黒に見えないのですが・・・だとしたら、日本の葬式では完全アウトです。黒以外のスーツでも黒の腕章?を付けて喪服代わりにするという方法も存在するそうなのですが、それも駄目だそうです。(これらはあくまで日本特有の習慣で、ドレスコードは国によって大きく違います。)

oyassan2nd
質問者

お礼

早速の回答有難うございました。 説明不足ですみません。 画像はあくまで参考用です。この形で黒をオーダーした場合の質問です。

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