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RAID5とRAIDZの違いと冗長構成について
- Linuxのmdで運用している変則的なRAIDアレイの再構築を考えています。
- ZFSを利用してアレイを再構築する際に、冗長構成の故障率の上昇やRAIDZアレイの構成方法について検討しています。
- ZFSを利用しているエンジニアや知識をお持ちの方の助言をお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
サイレントデータコラプションの観点で言えばZFSにしたほうがずっと安全だと思います。サイレントデータコラプションを考えた場合、UPSは殆ど関係ないと思います。サイレントデータコラプションは磁気の劣化など様々な理由で気づかない間にデータが壊れるという現象なので、チェックサムを計算して異常データを見つける以外に見つける手立てはありません。普通のLinuxのファイルシステムでは任意のブロックの異常を見つけることも、それを正しいデータで修正することもできませんからね。 サイレントデータコラプションをさておいた場合、1TBのものが2つ故障しても動作するという観点から現行のLinuxのもののほうが耐故障性は高いように思います。ただ、大容量のものほど故障しやすいという経験則もあったりするので、1TBのものが両方故障する可能性が実のところどれくらいなのかはよくわかりません。 耐故障性という点ではcopiesという機能も忘れてはいけません。copies=1だと複製はありませんが、copies=2とすると、別のディスクアレイに複製を作るので、サイレントデータコラプションを見つけた場合は修正することが可能になります。書いてある構成だと、raidz1同士はJBODのような感じになりますが、データは2つのraidz1に分散して書かれます。この意味で言えばRAID0とも言えるでしょう。逆に、copies=2だと2つのraidz1にそれぞれ同じデータを持つのでRAID1のような構成になります。 個人的には圧縮機能を適度に有効にした上でcopies=2以上にしてサイレントデータコラプションに対抗するというのがよいかと思います。FreeBSD 9.0Rから入るdedupe機能はたぶん大丈夫だとは思いますが、まだまだ様子見ですね。
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 大変参考になりました。 copiesについて、見落としていました。 ただし定期的にバックアップを取るストレージサーバーですので、 やはりある程度、利用可能容量が多いほうがよかったりで、 おそらくRAIDZでの運用になりそうです。 >個人的には圧縮機能を適度に有効 こちらが非常に気になります。 どれほどの効果があるのか、また速度低下はどれほどのなのか、 後日テスト環境にて試してみます。