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韓国ウォンの急落を受けた通貨スワップについて
韓国ウォンの急落をうけて日本と韓国の間で通貨スワップを5倍にしました。でもその必要性がわかりません。どういうことでしょうか? ・98年以降韓国は国際収支は黒字です。 ・サムソンを筆頭として貿易で黒字を稼ぎまくっているイメージがあります。 ・そもそも韓国はウォン売り介入をして通貨安誘導していると聞いています。 そもそもウォン急落で困るなら韓国自身が通貨安誘導をやめればいいだけのこと。何のために日本が通貨スワップを拡大しなければならないのかわかりません。
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輸出依存度が飛びぬけて高い韓国が日常的にウォン売り介入を繰り返し自国通貨安政策をとっていたのは事実です。 おかげで三星やLG、現代、ボスコといったメーカーは通貨安の恩恵を受けて経常黒字が続いていました。 しかし、ここにきて欧州の通貨危機を発端とした世界景気の減速傾向が顕著になってきており、投資市場も安全資産や投資市場から一時撤退する動きが顕著になってきました。 隣国は通貨安政策で一部企業は潤っていますが、反面国内景気は物価高にあえいでいます。 ここにきて隣国に投資していた投資マネーを引き上げる動きがみられています。また薄利多売を売り物にしてきた家電なども景気の減速と飽和で売り上げの減少、在庫過多、そして自国通貨安による製造部材の材料高などが経営を圧迫し始めています。 投資マネーが引き上げかけると予想以上のウォン安が加速することになりました。あわてて自国通貨を買い戻す動きを繰り返すのですが簡単にトレンドが変わるわけもなく、隣国の経済危機が顕在化しているのが現状です。 隣国の外貨準備高は高々300億ドル程度しかありませんのでドル売り介入をするとあっという間にドルが枯渇してしまいます。(日本は1.1兆ドル以上あります) そこで登場するのが通貨スワップ協定です。 信用度の低いウォンは直接ドルと交換して決済できない通貨なので決済可能な日本の円を調達しドルと交換して決済にあてます。 今回のスワップの額を増やしたわけですが、かなり問題があります。麻生政権下で結ばれたスワップ協定はIMFが連帯保証人になっています。今回は日本が独断で行っており、かつてIMFからこっぴどく怒ら得た経験を無視した行為です。 また隣国はリーマンショック時に借り入れた中国への返済(約10兆円)が近々に迫っています。その返済金も足りません。今回のスワップ協定の増額はこの返済資金を融通するための協定ではないかと言われています。 日本は借金の返済に関してかなり温厚な態度でいますが中国や欧州は返済に猶予は与えない態度をとっていますので返済金をかき集める必要があり、今回は日本の財布が狙われている現状です。 アジアに偏向している現与党ならではの政策と言えるでしょうね。
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- at9_am
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国債経済から見た韓国経済については、ちょっと言葉遣いがアレですが http://blogs.yahoo.co.jp/x_men_go_go/29725042.html が概ね適格と思います。 韓国は現在、日本製品をたくさん買ってくれる大口顧客なので、運転資金が必要なだけなら貸し付けをするのは合理的です。 問題は、貸したお金が焦げ付く可能性です。韓国は通貨危機後、2008年期限の通貨スワップを延長し続け未だに返していません。今後も返すかどうか微妙なところが続きます。 直近では、東日本大震災の直後に期限延長を申し入れてきています。 IMFを通すべきだという、麻生政権下における方針は正しかったと考えています。
お礼
現実的には客に貸したローンってところなんでしょうね。 私も自民党時代の政官の癒着に辟易して民主党に期待しましたが、民主党の外交音痴にはやはり困惑しています。 あと、ご紹介頂いたブログは面白いです。
- akik
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私は資金のフロー(流れ)を見落としているように 思いますので、回答します。 日本の官民の債務の債権者は日本人がほとんどです。 韓国の場合は外国人なのです。 だから、一度資金フローの歯車が狂えば、要するに、 債権者が資金を回収すると、一斉に韓国国外にお金が 流出しますので、さらなる韓国ウォン安になり、韓国は 米ドルの調達が困難となります。 国外に出たお金は、用が済めば、帰国します。 日本では、債権者が日本人なので資金を回収しても 円安とはなりません。お金が国外に流れることがない からです。 自国内で資金を賄っているかの有無が事情を大きく 変えています。余談ですが、日本国債が暴落しにくい のもお金が国外に出ないからです。
お礼
おっしゃることはわかります。一言で言うと国内貯蓄未形成と言うことなんでしょうが、それならお金を貸して一番儲かる相手のような気もしますけどね。
お礼
丁寧にご解説いただきましてありがとうございます。通貨スワップのことがニュースでサラッと流れている分には何のことかわかりませんでしたが、次第に何が問題なのかわかってきました。 しかし納得いかない部分もあります。 1.韓国の大統領が300億ドルではなく3000億ドルの外貨準備と豪語していたのはなんだったのか。 2.外貨不足といいますが、足りないのは民間なのか政府なのか。政府の財務は健全のはず。民間は空前のウォン安で黒字を積み上げているはず。 隣国だし歴史的なつながりも深いし仲良くするべきなんですが、かなり問題がありそうですね。