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来年4月以降の審査請求
『現在継続中の出願を来年4月以降審査請求すると、9年目までの特許料が安くなるので、審査請求が殺到し、特許庁はパニックになり、審査期間が今よりさらに長くなる。だから今審査請求すべきだ』と特許管理者が言っております。そして『先願調査をしても上層部に検討してもらう時間がないため、調査せずに審査請求を進める、審査が遅くなるとビジネスチャンスを逃す、早期審査は費用がかかる』との事です。4月以降、特許庁はパニックになるのでしょうか?先願調査せずに審査請求することに関してご意見をいただければと思います。
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> 『現在継続中の出願を来年4月以降審査請求すると、9年目までの特許料が安くなるので、審査請求が殺到し、特許庁はパニックになり、審査期間が今よりさらに長くなる。だから今審査請求すべきだ』 審査請求したからといってすぐに特許になるわけじゃないですから、今から半年程度のことですし、登録料(=特許料)の値上げという観点だけからだったら、そんなに大きな影響はないでしょう。 ただ、平成13年10月1日から審査請求の期限が3年になりました。それ以前の出願はその期限が7年です。 従って、来年10月になると、7年前に出願したものと3年前に出願したものとの両方について同時に審査請求の期限が近づくことになり、その頃には審査請求の数が一時的に(4年間ほど)増える可能性はありますね。 しかし、過去に審査請求費用が1.5倍になったことがあります。まだ審査請求の期限が出願から7年間だった頃のことです。その時は、それ以前の出願についてもすべて新料金が適用されました。そのため、直前に審査請求が殺到しました。特許庁はその当時のことをもちろん覚えています。従って、そういう時の対策を特許庁の方でも考えていると思いますよ。 > 『先願調査をしても上層部に検討してもらう時間がないため、調査せずに審査請求を進める、審査が遅くなるとビジネスチャンスを逃す、早期審査は費用がかかる』 > 先願調査せずに審査請求することに関してご意見をいただければと思います。 すでに出願してあるものについては、上述のようにそれほど大きな影響はないと思います。 tulipeさんのご質問はすでに出願してあるケースについてのものと思われますので、ご質問に対する回答はここまででほぼ終わりとなりますが、これから出願するケースについてもう少々説明を続けますね。不必要と思われたら読み飛ばして下さい。 実は、来年4月から審査請求費用が2倍になります。今回は、来年4月1日以降の出願についてのみ新料金が適用されるようです。つまり、来年3月31日までに出願すれば、審査請求費用が半分で済むということです。(登録料については出願日に拘らず一斉に値下げされるはずです。) その意味では、一時的に出願が増える可能性はあるかも知れませんね。 先願調査と言ったって、出願から1年半以内は公開されません。公開されていない出願は調べようがありません。つまり、どんなに念入りに先願調査をしたって、確実にすべての先願を調査できるわけではないということです。従って、先願調査を100%鵜呑みにすることはできませんよ。 100%の信頼性があるわけでもないのに先願があることを恐れて慎重に調査していて出願が来年4月1日以降になってしまって2倍の審査請求料金を支払うのと、調査は手抜きして早めに出願して半分の審査請求料金で済ませるのと、どちらが得なのか? 私個人的には、早めに出願した方がいいのではないかと思います。でも、そこら辺の判断は各社/発明に応じて違ってくると思います。tulipeさんの方で発明の技術レベルの高さや商売性などをよくお考えになって判断されてはいかがでしょうか。
補足
ご丁寧な回答ありがとうございます。状況を正確に説明できていませんでした。すみません。私が今質問しているのは、現在出願中で、出願から一年半経過していて全て公開されている案件に関してです。先願調査に関しても公開されているものについてです。