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形式主語itと形容詞の書き換えについて
- 高校英文法の参考書によると、形容詞able/afraid/anxious/ashamed/disappointedなどは形式主語itを使って文を書き換えることができません。
- 一方、形容詞brave/careless/cleverなどの動詞はIt is 形容詞 of ~の形で文を書き換えることができます。
- この違いはどうして生じるのか疑問に思っています。
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質問者様のお悩みは、私にも分かります。なぜなら、同じことを受験生のとき、悩んだことがあるからです。 私は理屈屋で、何をするにも絶対に理屈がないと生きていけないくらいの人間で、このことにもいろいろ理屈付けを考えながら、ひたすら長文読解ばかりやっていました。長文が好きなこともありますが、長文なら前後関係、つまり文脈があるから、考えやすいのです。短い文だけ示されて「とにかく覚えろ」ではねえ……。 でも結局、理屈を完成させようとしているうちに、慣れてしまいました。なんとなく感覚で分かるようになってしまったのです。 それでも一応。まず、解説の多いジーニアスのitの形式主語のところを読んでください(説明が、お手持ちの文法書以下でしたら済みません)。形式目的語もありますが、今回はパスですね。 http://kotobank.jp/ejword/it 受験生時の未完の理屈は、たとえばこんな感じです。お示しの文例を、できるだけお借りします。 This book is difficult to understand. = It is difficult to understand the book. = To understand the book is difficult. = The/This book is difficult to understand. 形式主語itを用いると、主語は動詞の目的語となります。そして意味上の主語となります。 そこから、to不定詞を形式的に主語として用い、itを消すことができます。 主語の中の目的語をじっと見てみると、to不定詞のto [動詞]を省けそうです。省いてみて成り立ち、さらにto不定詞で説明できる。 もう少し考えると、This book is difficult to understand.は、 This book is difficult. (この本は難しい) This book is to understand. (この本は理解されることになっている) とできることも、気が付きます。すると、 This book is difficult and this book is to understand. = This book is difficult to understand. では、成り立たないとされる例で試みてみましょう。 She is eager to succeed in business. ≒ It is eager for her to succeed in business. = To succeed in business is eager for her. ≒ (In) Business is eager for her to succeed. ??? どうやら無理っぽいです。She is eager to succeed in business.を上記同様二つに分けてみましょう。 She is eager. (彼女は切望している) She is to succeed in business. (彼女はビジネスで成功されることになっている???) こちらも、どうやら無理っぽいです。 実は意味的にも、It is eager for her to succeed in business.の時点でおかしくなってるんですね。 [主語] [be] eager for [(代)名詞] [to不定詞]. は、「[主語]が、[(代)名詞]が[to不定詞]することを、切望している。」という意味になります。すると、 It is eager for her to succeed in business. は、「それが、彼女がビジネスで成功することを、切望している。」という意味になり、彼女が切望しているかどうか関係ない意味になっちゃうんです。 同じことが、そうですね、difficultにも言えます。 It is difficult for him to do it. (彼にはそれをするのは難しい。) He is difficult to do it. (それをするには、彼は気難しい。=彼が気難しいので、そうできない。→ これは意味が違ってしまうけど、成り立つ文ではあります) 形容詞には、[形容詞] of [(代)名詞]とできるものがあります。 It is very kind of you to do it. = To do it is very kind of you. = You are very kind to do it. = It is very kind of you to do it 2番目への変形で、ちょっと引っかかる感じがするかもしれません。でも、これは「同格のof」なんですね。very kind of youは、この場合はtheの必殺技の一つ、形容詞の名詞化を使って、上と同じにできます。 It is the very kind of you to do it. = To do it is the very kind of you. = You are the very kind to do it. = It is the very kind of you to do it. これなら、少しは納得しやすいでしょうか。forは、これができません。同格ということを表すことがないからです。そしてeagerは、ofの形を取れません。 なぜeagerはofで使えないのか。それは、私も未だに分からないです。分かる必要が出る前に慣れてしまったので。まあ、辞書ではそうなってます、と言うしかありません。 すると、形容詞でofを取れる条件は、なんてことを考え出したりして、また長文に取り組んでみたりしてたわけです。そうしていたら、理屈ができる前に、慣れちゃって、理屈が要らなくなったという、なんともへなへなする結果でした(^^;。 質問者様も、理屈を考えつつ、用例を当たってみてください。私が受験生のころと違って、今はGoogle検索とかで、バンバン用例を探せる時代です(詳細オプションで言語を英語に限定するのがコツの一つ)。理屈が完成すれば良し、理屈が成る前に慣れても問題なし、ですよ。 さらに説明が必要であれば……、そうですね、私が高校受験前に、英語が系統だって理解できていないことに気が付いて買ってみて、役に立った古い古い本のitの説明に従って、説明でも試みてみることにします。多分、あまり役に立たないでしょうけど……。
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- wind-sky-wind
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同じ「楽しい、うれしい」でも、 happy と enjoyable は違います。 happy は「人が楽しい気分だ」 enjoyable は「ものごとが楽しい性質を持っている」 「あなたは~する必要がある」 you have to 原形 と it is necessary for 人 to 原形 この違い able は「人が能力がある」 possible は「ものごとがあり得る」 人 is able to 原形 it is possible for 人 to 原形 able/afraid/anxious/ashamed/disappointed これらは人間の感情や性質を表す語なので、 it is ... for 人 to では書けません。 逆に「あなたは~するのが難しい」というのを You are difficult to 原形 などとはできません。 difficult は人間の性質や感情じゃない。 it is difficult for you to とする。 ただし、 You are difficult to keep company with. = It is difficult to keep company with you. のように、「つきあいにくい」という表現は使える。 このあたりがヒントになると思います。 まだ続きがありますが、とりあえずこれで考えてみてください。
お礼
回答ありがとうございます! えっと・・・うまく表現できないのですが、It構文で書き換えられる形容詞は"客観的な"形容詞(それは「難しい」、泳ぐことは「可能だ」のような)であり、逆に書き換えられない形容詞は"主観的な"形容詞(私は「幸せだ」、彼女は「怖がる」のような)と捉えて大丈夫でしょうか? 言いかえれば書き換え可能な形容詞は「他動詞的」な性質であり、書き換え不可能な形容詞は「自動詞的」な性質であるということです。 考え方が間違っていたらアドバイスをお願いします。 また、brave/careless/cleverなどの形容詞についてもまだ疑問です。 続きをお願いします。m(__)m
お礼
ご丁寧に回答していただき、本当にありがとうございます(*^_^*) なるほど、同格のofですか!確かにそれなら授業でやりました。文を変形していただいて考えてみたら非常に納得しました。確かにforだと「It is eager for her to succeed in business.」の文で説明していただいたように、「It」が「彼女に」対して「eager」しているということになってしまいますね(汗) あと、ofが使えない形容詞については自分なりに考えてみました。No.1の方のお礼に書かせていただいたのと少し似ているかもしれませんが・・・。 ofが使える形容詞はbrave(勇敢な)careless(不注意な)stupid(愚かな)などのように、「人から見て判断できるもの」です。だからItを主語にしても「それは勇敢だった」「それは不注意だった」「それは愚かだった」のように言いきっても不自然なくできます。 しかし使えない形容詞については、able(可能な)anxious(不安であった)disappointed(落胆している)のように、基本的にその人自身が思ったり考えたりすることで、基本的に「人から見て判断できないもの」です。なのでItを主語にしてしまうと「それは可能だった」「それは不安であった」「それは落胆していた」と、なにか不自然です。 なんてなんとなくですが納得できました(・・;) もし何かご意見があればよろしくお願いします。一応もう少し受付中にしておくことにいたします。