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技術士試験について
いつもお世話になります。 技術士(化学)を目指しています。 一次試験を受けなければなりませんが何十年も学業から遠ざかっているため、基礎・専門など自信がありません。 基礎・専門に関する書籍(参考書・問題集)は近くの書店にはあまりありませんし、インターネットでは逆にいろいろあって、手に取って見ることが出来ないので判断できない状況です。 恐れ入りますが、初心者でもよく分かるような参考書をご紹介いただけませんでしょうか。 試験の範囲全部ではなく、科目毎でも構いません。宜しくお願いいたします。
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技術士の過去問題は大きい書店で問題集が入手できます。(建設部門=土木関係が主流ですが、他の部門も少ないながら販売されております) これらは問題だけで、解答は載っていませんし、予想問題や傾向などもありません。この理由は、技術士の部門が20に細分化していて問題集等の需要がなく経済的に出版が難しいためと思われます。 インターネット上でも問題や解答が掲載されていないようです。 これから学習を開始されてみてお判りになると思いますが、どの部門でも1次・2次の試験の出題範囲がきわめて広いということに気づかれると思います。 そこで多くの受験生はどの分野をどの程度まで掘り下げればよいのか悩むのではないかと思います。 1次・2次を共通してすべての技術部門に共通していえることは、(1)自分の持つ高度な専門性、(2)自分の属する部門の幅広い知識、(3)技術全般のありかたなどの知見の3つの分野をバランスよく充足しないと合格しないということです。 化学は専門ではないのでコメントできませんが、およそ「化学」と名の付くテーマはすべて網羅された出題範囲となっているはずです。私の属する電気部門では原子力発電からインターネットの暗号化まで出題され、それぞれのキーワードを10年間集めると約30テーマ、300項目になりました。これらのキーワードを学会誌・専門誌・工業新聞など最低5年以上さかのぼって解説記事等をあつめ、ノートを作成し、これを元にキーワードを盛り込みながら400字程度で簡潔にまとめて記述する訓練を積めば合格できると思われます。 学習範囲は教科書にある定理や理論だけでなく、現時点での技術や将来動向、コストや安全などの問題点も含めて評価しておくことが求められます。 もうひとつ学習が難しい理由は、「正解がない」ことです。 とくに2次試験になると、論述式試験になり、受験者の経歴と見比べた採点がなされるといううわさがあります。すなわち、有機化学が専門であれば有機化学の問題に高度な回答をしなければ良い点が得られないなど、専門性を疑われる場合には厳しい評価が下されるようです。 以上の理由から、受験者個人の経歴や専門性に合わせた受験科目の選択、解答テーマの選定、学習範囲の絞込みと答案作成の練習が必要とされ、それは「添削指導」をはじめとする指導を受けることが必要性とされます。 (これらは以下の「入門書」に詳しく載っています。入門書とはいえ技術士の位置付けや勉強方法、答案作成時の留意点など共通的だが重要な点が入っていますのでご一読をお勧めします。) 日刊工業新聞社「新試験制度完全対応 技術士第二次試験突破マニュアル 佐藤 国仁ほか」 どなたも技術士になれる 久保田 信一 (著), 技術士育成研究会 (編集) 単行本(ソフトカバー) (2000/10) 技報堂出版 技術士・技術士補になる本 (1994/11) 日本能率協会マネジメントセンター 化学工業日報社「技術系国際資格取得のすすめ」 そのほか 技術士協同組合 通商産業研究社 オーム社 新技術開発センター テクノ社などからでています。 逆に個別分野の対策書は建設分野と一部の分野を除き出版されておりません。(上述のように参考書は自分で作リ上げる必要があるためです) 受験指導機関においては、受験対策講座(通信教育)が行われており、ここで使用される教材は充実しています。 (社労士や税理士等の法律関係の受験機関と違って、パターン化した完成度の高いものではありませんが、何名かの先輩技術士が研究会を作って教材を手作りし、答案添削を引き受けるスタイルがほとんどのようですです) 受験期間の教材は過去問題の傾向分析、必要とする知識分野の解析、必要とする学習内容をテキストとしてまとめて提示していますので、最小最短の努力で効率よい学習が期待できると思われます。 また、少なからずの技術士の方が受験対策個人指導を行っております。 独学で勉強される場合でも職場や知人のツテを頼って指導をお願いできる技術士を探し、技術士の位置付けをよくお尋ねになり、答案の内容について批評をもらうことを強くお勧めします。(位置付けの理解を誤ると、大企業の研究所長経験者でも合格できません) 私は添削指導のみを受け、教材はすべて手作りしましたので数年の勉強を必要としましたがその分理解は深まったと思っています。 今年から1次試験はすべて選択式になりましたが、2次を視野に入れるとキーワードノート作成は今からはじめることをお勧めします。 一部の受験指導機関では1次でも記述式で回答させ添削指導を謳っているところもあります。ここではキーワードの記述を通じてテーマの自習を促し、添削により理解度を判断するという思想で行っています。 受験指導機関には多種多様であり、 問題集の配布 レジュメ(キーワード解説集)の配布 答案添削 準備講習会(心構え)スクーリング 面接指導 メール指導 電話指導 などの組み合わせがあります。 また大手ビジネスコンサルタント系が各分野の技術士に講師を依頼して行っているところ、技術士有志のグループとタイアップしているところ、個人技術士が自己の専門部門の指導をするところなど形態はさまざまです。 これから1次から受験されるとのことですが、1次試験科目は学歴により免除があります。詳しくは技術士試験センターホームページをご覧ください。
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- tomochan25
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私は今年初めて受験しました。貴方の部門とは違うので何とも言えませんが、化学部門の技術士が集まった技術士会(いわゆる(社)日本技術士会ではなく、業界の仲間で作っている任意団体)というのは無いのでしょうか?そこで問題集など作っているかもしれませんよ。 一次試験はそれぞれの分野で4割とか、基礎と専門の合計で5割取れば良いとか言われてますので、それ相応の経験と日常業務の知識で答えられる範囲のものが多く、それほど難しくは無いと思うのですが・・・正直言って、私は試験の前二日だけしか勉強しませんでしたが、自己採点では7~8割はとれていました。大卒や関係する国家資格があれば共通科目が免除されるのは大変助かります。私は幸い免除でしたが、過去問を見ると高校の科学や数学等結構難しそうです・・・ 問題は二次試験ですね。一夜漬けや小手先の知識では到底無理ですから・・・今から来年の準備を少しづつしなくては・・・ 回答になっていませんで申し訳ありません。
お礼
有り難うございました。 二日の勉強で7~8割取れるとはすごいですね。 基礎科目でもよく分からない範囲があり、弱ったなと思っていました。 今後とも宜しくお願いします。
お礼
詳しい説明を頂き、本当に有り難うございました。 一次試験の問題集を見て、その出題範囲の広さに驚き、それを網羅できる参考書を捜していました。 今回のご回答で一次試験対策においても通信教育を検討してみようと思いました。 また、キーワードノートの件はとても地道に努力なさっていることが伺えました。 明らかに他の資格とはレベルが異なると思います。 今後はより努力する所存です。 有り難うございました。