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数理論理学なのですが
次の4つの論理式のうち1つを選び,NKで証明せよ. (a) ∀x R(f(x),x) ⊃ ∃x R(f(f(x)),x) (b)∃x R(f(x),x) ⊃ ∃x R(x,f(x)) (c)∀x R(f(x),x) ⊃ ∃x R(f(f(x)),f(x)) (d) ∃x R(f(x),x) ⊃ ∀x ¬R(x,x) NKで証明できない論理式もあることに注意せよ. これを中学生でも分かる程度に解説してくれませんか?一応ほんのちょっとの基本なら分かります(NKは分かりません)
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NKは自然演繹という証明体系の一種につけられた名前ですね。この体系には幾つかの推論規則があって、それを使って論理式の証明をします。 (c)で試してみましょう。記号の意味は分かりますか? 「∀」はドイツ語で全てを意味する`aller'の頭文字をひっくり返したものです。「∀x」は「どのxについても」と読めばいいです。「∃x」は「あるxがあって」と読みます。 Rは関係記号とよばれます。x,yはいわば空所です。R(x,y)は「xがyとRの関係にある」と読めばいいです。また、fは関数記号とよばれます。f(x)は、入力xに対してf(x)という値を返します。「⊃」は馬蹄記号とよばれ、`if then'の意味です。 そうすると、「∀x R(f(x),x) ⊃ ∃x R(f(f(x)),f(x)))」は、「どのxについてもf(x)とxがRの関係にあるならば、あるxがあってf(f(x))はf(x)とRの関係にある」です。これを示すのに使う推論規則は、全称例化と存在汎化の規則です。正確に述べようとすると結構面倒な規則ですが、直観的な意味は明らかです。前者は ∀xφx ------ φt という感じの推論で、後者は φt ------ ∃xφx という感じです。上が言えれば下も言えるのは、まぁ大体分かりますよね。証明の流れは、「∀x R(f(x),x)」を仮定して、例化して、存在汎化する感じです。最後に「⊃」の導入という規則を使います。大雑把にいうと、仮定φから結論ψを導いたら「φ⊃ψ」を推論してよいという規則です。
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- akatsuki_0
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たしかに、tが何なのかを全く言ってなかったですね…。正確に述べるのは結構大変なので、大雑把な補足だけします。 1つ目の推論(全称例化)の例になるのは、「すべてのxは奇数か偶数である」から「0は奇数か偶数である」を導く推論です。2つ目の推論の例になるのは、「0は偶数である」から「あるxがあって、それは偶数である」を導く推論です。 これだけ見ればどちらも自明ですよね。要するに、全称例化の推論 ∀xφx ------ φt が言っているのは、すべてのものについてφであると言えるなら、特定の何か(t)についてもφであると言える、というそれだけのことです。(当たり前ですが、これの逆は言えません。「0は偶数である」から「すべてのxは偶数である」などが反例になるでしょう) 存在汎化の場合は、特定の何か(t)についてφであると言えるなら、どれかは特定しなくとも、何らかのxについてφであると言える(あるいは、φであるものが存在する)、ということになります。 回りくどい言い方になって済みません。
お礼
なるほど ありがとうございます!
お礼
なるほど ありがとうございます!
補足
しかし、 ∀xφx ------ φt φt ------ ∃xφx がよく分からないです…