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戦国時代のキリスト教とゼウスの関係について
NHKドラマ「江」では、細川ガラシャがゼウス神への信仰を勧めています。 キリスト教徒の信仰対象はイエス・キリスト一人ではないのですか? (二ヶーア宗教会議?では、神と子と精霊の三位一体が対象でしょうが) 「坂本龍馬」でもキリシタンがゼウス信仰を言っていたような… 戦国から江戸時代に伝わったキリスト教は、ギリシャ神を(も?)あがめるものだったのですか?
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だいぶん話がぐちゃぐちゃに混乱しているようです。 1.細川ガラシャはゼウス神への信仰を勧めてはいません。 それは史実においても、NHKドラマ「江」でもそうです。細川ガラシャが勧めたのはデウスへの信仰です。おそらく単なる聞き間違いでしょう。ゼウスはギリシア神話のオリンポス12神の一人であって、キリスト教とは何の関係もありません。元々デウスは神を意味する普通名詞でしたが、キリスト教においては唯一神であるヤハウェの神を指す言葉です。 2.キリスト教徒の信仰対象はイエス・キリスト一人ではない。 そこでヤハウェの神とイエス・キリストの関係が問題となる。それが宗派によって解釈が異なる問題です。アリウス派はイエス・キリストは神の子ではあるが、ヤハウェの神とは異なるという立場でアタナシウス派はヤハウェの神が地上に降り立った時にイエス・キリストの形で現れたのだという解釈です。後者が三位一体説で現在カトリックでは正統とされている解釈なのです。父と子と聖霊は本質的に同一だというのです。父がデウスことヤハウェの神で、子がイエス・キリストなのです。 3.キリシタンはギリシア神話など信じていない。 1.と2.をまとめると戦国から江戸時代に伝わったキリスト教はギリシア神話とは何の関係もありません。
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- tanuki4u
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E5%8D%81%E4%BA%BA%E8%A8%B3%E8%81%96%E6%9B%B8 七十人訳 これは基本的には「旧約聖書」で、ヘブライ語が出来ないユダヤ人とはつまり、ローマ帝国に広まって一部はローマ市民権をもったユダヤ人が読んでいた旧約聖書。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8 新約聖書の別名は ギリシア語聖書 ようは、最初のキリスト教理論家である パウロはギリシア語で著述しています http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AD
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わかりました。 古代ヘブライ語→ギリシャ語→という流れなのでしょう。 いずれにしても、神はゼウス・デウスで、同じ意味なのですね。 ありがとうございました。
- tanuki4u
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神は ギリシャ語では ゼウス http://la.wikipedia.org/wiki/Zeus ラテン語では デウス http://la.wikipedia.org/wiki/Deus 日本語では かみ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E 聖書ってのは、新約聖書も旧約聖書ももともとは「ギリシャ語」で書かれておりますので、ギリシャ語で 神 って書くときは ゼウス って書きます。 日本語で 牧師さんが説教するときに、「GODは言われました」なんて言わないで、「神は言われました」というようなもんです。 そのギリシャ語の原典をラテン語に翻訳したのが、カソリックにおける共通言語です。 しかも、ギリシャ神話の体系と ローマ神話の体系とは似たような物。日本における本地垂迹みたいなもんです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E7%A5%9E%E8%A9%B1
お礼
「聖書ってのは、新約聖書も旧約聖書ももともとは「ギリシャ語」で書かれておりますので」 旧約聖書の原典はヘブライ語だとばかり思っていました! ギリシャ語だったのですか。 どちらにしても、ゼウスもデウスも同じ意味だったのですね。勉強になりました。
- TANUHACHI
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ヨーロッパのギリシア神話に登場する「ゼウス」ではなく「デウス(=DEUS)」です。
お礼
分かりました。
ラテン語で「神」を「デウス」というそうです。日本史のキリシタンにおける「ゼウス」とは、この「デウス」がなまったものと思われます。多分ギリシア神話のゼウスとは関係ないでしょう。
お礼
そうですか。訛りであり、無関係でしたか。
お礼
大変詳しく、ありがとうございました。 「父と子と精霊の名において」の父とは ヤアヴェ神のことだったのですね。