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ベクレルとシーベルト
放射能について質問です。 例えば、100Bqの放射性ヨウ素(ヨウ素131)が含まれる水があったとすると、その周囲の 時間当たり放射線量は何マイクロシーベルト毎時になるか、計算することはできるのでしょうか? もちろん距離等にも依存してくるとは思いますが、およその目安が知りたいです。 ご存じの方いらっしゃったら、お願いいたします。
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おっしゃるように、単純にガイガーカウンターでと言うわけにはいきません。 実際は鉛等の容器で遮蔽して、目的に応じた高感度の測定器で計るようです。 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf 水道水の幼児に対する注意ですが、これは内部被曝を考慮してのことです。 外部被曝と内部被曝では、リスクの程度がかなり異なります。 内部被曝の場合は、摂取したものが一定期間体内に残りすぐには消失しません。 例えば、0.0006マイクロシーベルト毎時も、 1年間継続すると、0.0006×24時間×365日=およそ5マイクロシーベルトです。 しかも、飲料水のように毎日摂取するものは、それが積み重なっていきます。 もちろん放射性ヨウ素は半減期が短いものですし、 半減期の長いセシウムもおよそ100日間で半分は体内から排出されますので、 すべてが長期間蓄積されるわけではありませんが、 食品などの内部被曝の指標として受託実効線量というものがあります。 これは簡単に言うと、放射性物質ごとの性質を考慮した上で 摂取した後50年にわたって受ける放射線の総量といった概念のもので、 放射性ヨウ素の場合、100ベクレルで2.2マイクロシーベルトになります。 それでも、これだけなら気にするような値ではありませんが、 毎日摂取である程度は蓄積することと、 ヨウ素は甲状腺に溜まりますので、 甲状腺が未発達な幼児は成人よりもリスクが高いことから、 注意喚起がなされているのだろうと思います。 (ちなみに40歳以上では甲状腺へのリスクは皆無とされています)
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- yoisho
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ご質問でもおっしゃっているように、 放射性物質の種類や測定点までの距離など 条件によって異なりますのであくまでも参考ですが、 およその目安ということでお答えさせていただきます。 前置きになりますが、 放射性物質は、微量ならどこにでも当たり前に存在します。 例えば人体のもカリウムや炭素にも 一定の割合で放射性の同位体が含まれており、 平均的な日本人の場合、 体内におよそ7000ベクレルの放射性物質を持っています。 当然、これらの物質からも微量ながら放射線が出ており、 1年でおよそ0.35ミリシーベルトの内部被曝があるそうです。 これを参考にすると、100ベクレルの水を体に密着させていた場合、 およそ0.0006マイクロシーベルト毎時になるかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 たった0.0006マイクロシーベルト毎時しかないんですか? ニュースで幼児に対する水道水の放射性ヨウ素規制値は100ベクレル/kgと出ていましたが、 放射線量だけでみると、通常のバックグラウンド(0.05マイクロシーベルト位)より低いので、不思議に感じますね。 ということは、通常のガイガーカウンターでは、水道水からでる放射線量を測定するのは難しいのでしょうか?
お礼
ありがとうございました。 大変勉強になりました。