- ベストアンサー
独裁者
「民主的に独裁者が生まれる」という矛盾はよく言われることですが、このことに関して皆さんはどう思われますか? また衆愚政治と化した民主政治と、独裁者による独裁政治とではどちらがマシだと思われますか。僕はどうしても有能な独裁者による独裁の方がマシなように思えてしまいます。 回答は市民の立場からでも、国家の存続という立場からでも、何でも構いません。 抽象的な質問ですがご回答お願い致します。
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
本当に有能な独裁者による独裁政治が、最も効率がよく理想の政治形態です。 民主主義の費用的効率の悪さや、政治決断の遅さは、政治としては最悪に近いものと言えます。 ところが、無能な独裁者や我田引水をする独裁者、独裁が長期政権になれば、有能な独裁者に偽情報を流して、間違った政治判断をさせ、自分の利益になるような形に持っていこうとする有象無象の輩が山のように現れます。 巨大国家においては、そこそこ有能な人間であっても、「独裁者」として政治権限を振るう場に立てば、独裁者としては『無能な独裁者』に分類されてしまうでしょう。 無能な独裁者による政治は、最悪に近い民主政治より更に悪いものであると言うのが、人類の歴史体験で、イギリスのチャーチルの言った 「民主主義は最悪の政治形態である。今まで試された他の政治形態を除けば。」という状況なのです。 西洋史において、成功した独裁者とされるのは、二人しかいません。 ・アテネのペリクレス ・ローマのカエサル(ジュリアス・シーザー) この二人さえ、その死は悲劇的です。 結論としては、「有能な独裁者による政治は、理想的政治形態」だが、独裁者が本当に有能である確率は、ほとんどゼロなので、民主政治を取るということです。 尚、アメリカの大統領制は「選挙によって期間限定の独裁者を選ぶ」という民主主義と独裁制を組み合わせた形になっています。
その他の回答 (7)
- kamaonna
- ベストアンサー率22% (17/74)
No.5です。 >確かに独裁政治に良いイメージはありませんね。 民主制を正当化するために広められたイメージです。 独裁制に恐怖するのは、独裁者にあらゆる権力が集中してしまっているという「イメージ」に過ぎません。 例えば、明治維新以前の日本。征夷大将軍一人に全ての権力が集中していたのか? 例えば、北朝鮮。金正日一人に全ての権力が集中しているのか? 徳川幕府においても、朝廷や諸藩にそれぞれ一定の権力(人や土地を支配する力)があり、また金正日も軍部を掌握しなければ自らの権力基盤が脆弱になるといった状況にあります。 近代国家は単なる「システム」に過ぎません。その「システム」が市民にとって都合良く機能すれば、市民は不平不満を露にしません。 市民の不平不満がピークに達したときに革命権が行使可能なシステムを構築すれば独裁者に対する抑制にもなり、独裁者としては革命権をむやみに行使させないように国家の暴力機関を整備すれば、均衡を図ることも可能です。 民主制とは、天動説でも地動説でも賛同者の多い方向へ国家がなびくと言う危険な側面を持ち合わせており、それを「衆愚制」と表現します。しかし、そもそも大衆が愚かでなかったことはありません。情報化が進んだ現在においても。 専門家集団を従えて科学的根拠に基づき「地動説」を採用する独裁政治がマシか、経験に基づき「地動説」を採用する衆愚政治がマシか。独裁の方がマシに決まっています。 民主革命の指導者たちは、民主的に選ばれた者達ではありません。 民主制は革命指導者たちの勝手な都合、すなわち独裁によって生み出されました。 ならば、新たな独裁制を民主的に生み出すことも可能なはずです。
お礼
細かな回答ありがとうございました そもそも、考え方というのは人によって異なり、良い悪いの価値観も異なるのでしょうが、あなたのご意見は的を得ているように思えます。 この質問をしたのは「銀河英雄伝説」という本を読んでいるからなのですが、その中にも、「人間は主義だの思想だののためには戦わない」「主義や思想を体現した人のために戦う」と書いてありました。ちょっと違うかもしれませんが、なんか考えてしまいますね
「民主的に独裁者が生まれる」 →民主党のマニフェスト詐欺がまかり通るぐらいですから、国民さえ騙せば、独裁者の誕生もあり得るかもしれません。たとえば、911が、もし、自作自演であれば、アメリカ国民は相当の被害を被りました。しかし、現代の情報社会にては、先進諸国が、完全に独裁となることは、なさそうです。 「民主政治と独裁政治どちらがマシか」 →民主政治も、独裁政治も、実体験していないので、肌では分かりません。 日本は、他の先進諸国と違って、国民が国会議員になれない国ですから、民主政治とは言えません。(300万円、600万円という供託金という義務が課され、事実上、多くの国民が立候補することすらできず、足切りされている。これは、他国でも、日本国憲法でも、憲法違反ですが、日本ではまかり通っている。) ただ、金正日、カダフィ、ムバラクなど、いいイメージないですね。
お礼
貴重なご意見ありがとうございます。 確かに独裁政治に良いイメージはありませんね。 もともと理想的な人物は独裁者にならないのか、はたまた権力を手にしたら人は変わってしまうのか、わからないですが何か残念ですね。 ご意見参考にさせていただきます。
- kamaonna
- ベストアンサー率22% (17/74)
市民による革命権の留保を国家として認めれば、独裁者に対する牽制となりえます。 これには市民=民兵による武器の保持や使用を認める事が必要となります。
お礼
ご回答ありがとうございました。 革命権ですか、穏やかではないですね~(笑) ご意見参考にさせていただきます。ありがとうございました。
補足
市民に革命権を認めれば、独裁者に対する牽制となるかもしれませんが、独裁政治が行われていない状況で市民に革命権を行使されれば、それはそれで独裁者を生むことにもなりかねないような気がします。
- ohyuhi
- ベストアンサー率26% (58/217)
現時点、独裁国家で発展している国がありますか? 思想理念は立派です。現実に実行され市民に還元されているならば理想の国家が出来るでしょう。。 ですが、発展していない理由は何故か・・それは、トップにいる人間が思想理念を蔑ろにし、自己の利益に走っているからです。 独裁が独裁であるために、自分たちだけが得をしている事実を隠蔽しなければ下級の人民に理解してもらえないから事実を公表できない、しない、すれば内乱が起こるのは誰が見てもリアルであるし、事実、ばれた場合はデモが起きてますね・・ この事実だけで回答はOKだと思いますが、独裁国家のがマシとの事であれば、実際に独裁国に行って生活してくればいいのではないでしょうか? 今の日本は本人の努力次第で可能な事が増えます。ただし、独裁国家ではいかに努力しても報われない事ばかり・・というか無駄・・ 民主がいい加減な政治をしているからと言っても、我々国民が選択した結果なんです。 残念ながら・・・ 国家の存続などとものすごく重い質問ですが、今のご自分の生活が不満ですか? もちろん、収入が少ないとか好きな仕事が出来ないとか遊びたいのに遊べないとかは別ですよ? 今の生活は自分の努力の結果であるし、嫌な仕事でも家族を養えるだけの収入はくれる・・ 金持ちの事を言えばきりがないですが、治安レベルも世界トップ・・ 日本はベストだと思いますよ・・て言うか、愛国心がなければいけないと僕は思います。 それでも嫌だと言うならば、好きな国に行ってください。。。。
お礼
ご回答ありがとうございました。 ご意見参考にさせていただきます。
補足
愛国心は十分に持ち合わせているつもりです。 それに、日本にも民主主義ではない時代が長くあったはずです。 今の日本政府だけが愛国心の対象とは限らないでしょう。この列島に古代より存在してきた日本人による国家または勢力というのも愛国心の対象になりえると思います。まぁ、こういう過激な意見は置いといて… 僕がこういう質問をしたのは今の政治に不満を持ったからではなく、独裁政治の国に住みたくなったからでもありません。「銀河英雄伝説」という本を読んだからです。もし読んだことがなければ、ぜひ一度お読み下さい。 でも、実際に経験していないから判断が出来ないというのも事実かもしれないですね。実際、若者の多くにも反戦意識は根付いていると思いますが、戦争経験者のそれに比べればやはり弱いものでしょう。 とにかく、僕は日本は大好きですし、ただ本を読んでふと思っただけです。まだ途中までしか読んでないですが、ラインハルトのような理想の独裁者と、衆愚政治どちらが良いのかと、ヤンの考えも理解できるしな~
- dai1000
- ベストアンサー率24% (170/699)
>「民主的に独裁者が生まれる」という矛盾はよく言われることですが、このことに関して皆さんはどう思われますか? 各種の利害調整が破綻をきたして、行き詰ってしまったような場合に、独裁者が待望される場合がありますから、それは、民主主義の一つの発露でしょうが、独裁になった瞬間、民主主義ではなくなる可能性があります。もちろん、独裁が結果的にその国民の利益に繋がるのなら、民主主義ではないが、容認されるということでしょう。 >また衆愚政治と化した民主政治と、独裁者による独裁政治とではどちらがマシだと思われますか。 独裁というシステムを国家の統治機構として組み込むべきだと思います。もちろん、国家運営が困難になったときに、緊急的もしくは短期間という限定はありますけどね。日本ではすでに天皇制度というのが存在し、いざとなれば、このシステムが発動できるようにはなっていると思います。 もちろん、共産主義だってシステムに組み込んでおけば、やはり、国家の重大事には機能する時期もあります。終戦直後の一時期、共産主義に似た制度例があります。”配給”です。 民主主義を基本とするも、衆愚政治がひどくなって、その衆愚政治がその国家を取り巻く環境において、容認できないような場合、例えば独裁のようなものでも、状況に応じてカメレオンのように変化する統治機構としてシステムに組み込んでおけば、国難を乗り越えながら国民がよりよく生きることができると思います。 したがって、どのシステムがましである、という判断はその時の環境が決めるということになると思います。
お礼
なるほど、参考になりました。 独裁をシステムとして組み込むというのは考えたことが無かったです。今の天皇制度にはそういう考え方も出来るのですね。 貴重なご意見ありがとうございました。
- usbus
- ベストアンサー率22% (156/692)
「一概には言えない」としか言いようがないです。 「国民のことを第一に考える有能な独裁者による独裁」なら非常に良い社会が作れるでしょうが、 仮に良い社会が作れたとしても次の日には国民をないがしろした政治が始まる可能性もあるのが独裁。 というか、そもそもそんな独裁者は過去に例が無いですけどね。 独裁は自分ら富裕層を優遇し続け、その結果貧困層が激増するのが常です。 そうじゃないと独裁の意味が無い。 それに対し、衆愚と言われようと民主政治では 庶民や貧困層が同じ1投票権を持つため、貧困層の拡大には繋がりにくい。 じゃあ数の少ない富裕層が不利なのかというとそういうわけでもなく、 労働者は企業が無ければ生活出来ないから強い貧困に陥らない限り経済発展を優先せざるを得ない。 という天秤バランスが存在しており、 衆愚政治は経済と人権の両方を重視するバランス政治と言えます。 遠い将来まで考えた場合に、この方法が正解だとは言い難いですが、 独裁よりは圧倒的にマシだと言わざるを得ないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。 やっぱりそうですよね。独裁政治は良い政治が行われても不安定ですもんね。 ご意見参考にさせていただきます。
- earl_gray
- ベストアンサー率41% (53/129)
有能な独裁者が生涯有能であり続けるとは限りませんから、 すなわちその国民が生涯安泰でいられる保障もない ことになりますね。そこに独裁の怖さがあります。 そのような課題を見事に体現した、銀河英雄伝説という SF小説もありますね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 僕がこの質問をしたのも銀河英雄伝説を読んでいてふと思ったからなんです。 独裁は確かに危険ですよね。でもやっぱり夢のような独裁政治の可能性があるような気がして… 僕ってギャンブル好きなんでしょうか… とにかくありがとうございました。
お礼
なるほど、詳しい回答ありがとうございます。 独裁を成功させるのは難しいんですね。 民主主義は成功確率の低い独裁をするよりはマシということでしょうか。 ありがとうございました。ご意見参考にさせていただきます。