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メアリー・マローン(腸チフスのメアリー)
こんにちは。 私はメアリー・マローン(腸チフスのメアリー)についての論文を書かなければなりません。 ディスカッションの立場は、「メアリーは隔離されるべきではなかった」なのですが、隔離されるべきではなかった理由が「個人の権利・自由」以外に思いつきません。 どなたか詳しい方、よい理由があればアドバイスをお願いします。 メアリー・マローン↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
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正しい回答になっているか分かりませんが・・・。 腸チフスは致死率の高い病気ですが、研究によって生存者の中に、推定3%程度は必ず健康保菌者が出現する事が分かっています。 メアリの当時いたニューヨークは、現代より衛生環境が悪く散発的に腸チフスが発生していました。 その生存者の中には、相当数の健康保菌者がいた事になり、メアリだけが隔離され続けるのは不当だと思われます。 現に、ニューヨーク市が食品関係に従事している人間を中心に調査した所、数人の健康保菌者を発見出来たのですが、隔離していません。(食品関係の仕事には就かないという誓約書を書く事で解放されています。) そこには、メアリがアイルランド移民であり、当時のアメリカで激しく差別されていた事も原因になるのかもしれません。 (アメリカは、元々清教徒の国なので、カトリック教徒のアイルランド移民をあまり良く思っていなかった為です。) ただ、2回目の隔離の原因となる、産婦人科病院での腸チフス大量発症の一件が大きかったのでしょうね。 (他の健康保菌者と同様に、食品関係の仕事には就かないという条件で隔離を解かれたのに、病院の料理人になっていた。又、定期的に居住地を報告するという条件も破っていました。) この事件は、当時の新聞で大々的に取り上げられており、あくまで推測ですが、現代のスポーツ新聞やタブロイド紙の様に、相当ショッキングな内容の文面も掲載されていたのではないでしょうか。 その事で、世間がメアリを外で暮らす事を許せない様な感情を起こさせたのではないでしょうか? そういう意味では、マスコミによって間違った認識を世間に植え付けられた犠牲者という見方も出来るかもしれません。
お礼
丁寧な回答をありがとうございます^^ とても役立ちました。