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「菓子や飲料の製造工場表示に不備」のメリット
最近、トップバリューなどの製品の製造工場表示を隠すニュース(*1)が多いですが、 隠すことでどういったメリットがあるのでしょうか? 業者が仲介することで利益をあげるビジネスのため、 直接取引きされると困る、ということでしょうか? *1…菓子や飲料の製造工場表示に不備 大手スーパーなど6社 国内で製造された菓子や清涼飲料などの加工食品について、食品衛生法で義務付けられた製造工場の表示に不備がある商品を大手スーパーなど6社が扱っていたことが4日、分かった。… 2011/01/04 10:40 【共同通信】 http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010401000214.html
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- makocyan
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No.2です。製造側の一員として、メリットの部分で補足させていただきます。 先にお答えしたように、製造者側としては目に見えるようなメリットは大きくないと考えています。あえて上げるとして、せいぜい以下のようなものです。 (1)印字が簡潔になる ご存知の通り、同一製品でも製造工場が複数配置されていることは珍しくはありません。そのため、共通項以外の部分(この場合は製造者)はできるだけ簡潔であることが望ましいです。ケチな話ですが、インクも削減できますし、限られたスペースでも印字しやすくなります。また間違いの可能性も低くなります。 (2)製品ブランドの低下を防止できる(?) 消費者にとっては名前も知らないメーカーで作っているのは売れ行きに直結するかもしれませんが、例えば(申し訳ないような気もするが)トップバリュの低価格商品に製造者名が書いてあろうが固有記号であろうが、何か影響するのかな、と思います。 (3)危機対応窓口を一本化できる 実際のクレーマー対応の際には必須となります。悪質クレーマーはまずここを崩しにきます。 「業界で不透明にしようと」という文言があることから、もしかすると質問者様は業界の悪意をお疑いなのではないでしょうか。(勘違いであれば失礼をおわびいたします) しかしながら、製造側から見る限りこの固有記号というのは単純に「簡潔化」が目的なのであって、何ら隠蔽やトレーサビリティの阻害を狙ったものではありません。それが証拠に、仮に商品で何か事故があった時には、どのような販売者であれ、製造者を秘密にすることはまずありません。きかれりゃ答えることは隠蔽でも何でもないと思います。 一連の偽装事件などを背景に、消費者が食品メーカー全般に不信感を持つのは確かです。実際にいまだ不正を行なっているメーカーも少なくありません。ただしこの固有記号の問題は、ここで何らかの偽装をやってもたいしたメリットなんぞない、というのが正直なところで、偽装とか不正以前のレベルの話だと思います。 なお、新聞記事の件ですが、 「工場を表に出したくない商品の増加が背景にあるとみられる」をはじめとして、まるで記者が「メーカーは常に怪しいものを製造し、隠している」との先入観を持っているようですね。具体的な根拠は何一つ書かれていないのが朝日らしいと思います。
回答1・回答4です >「工場を表に出したくない商品の増加が背景にあるとみられる。」 >「記号と対応する工場は消費者庁に届け、製造業者や販売業者には消費者から問 >い合わせがあったときに(のみ)回答するよう求めている。」 >「委託先を明記すれば、委託先の似た商品の売れゆきが鈍りかねない。」 >「食品会社が他のメーカーに製造を委託する場合も、自社のブランドイメージを >守るには、製造委託先を明らかにしないほうが都合がよいとみられる。」 固有記号は英数字やかななどを組み合わせた文字の羅列です 『(株)トップバリュ TV23』と書かれていれば『TV23』がそれに相当します >工場を表に出したくない と書かれていますが、固有記号からは表に出したくても出せません --- >「記号と対応する工場は消費者庁に届け、製造業者や販売業者には消費者から問 >い合わせがあったときに(のみ)回答するよう求めている。」 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin11.pdf http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20110104#20110104f3 確かにそうです 本来のメーカーを隠匿するという意図の元で作成された商品もあるやもしれません ただし、その意図を持っているのは販売者なのか製造者なのかまではちょっとわかりません 中身はA社のA麦茶だけれど、A麦茶よりも内容量が多くて安いので、固有記号のみの表示にしないと、ナショナルブランドのA麦茶の売れ行きが落ちてしまう、ということから、A社が『プライベートブランドでなおかつ販売者表示の場合のみ商品開発をしましょう』という取り組み方だったのかもしれません これは >「委託先を明記すれば、委託先の似た商品の売れゆきが鈍りかねない。」 にも通じます --- >「食品会社が他のメーカーに製造を委託する場合も、自社のブランドイメージを >守るには、製造委託先を明らかにしないほうが都合がよいとみられる。」 これはあります 昨年か一昨年の中国産原材料の安全性に問題があるとされたとき、ピーナツ、ごま、米の加工品などでは、本来は枠内に「販売者 東京都○○区○○ **株式会社」と表記し、枠外にも「製造者 大阪市××区×× 株式会社XX 中国○○省工場」とダブルチョップ表記をすべきところが「販売者 東京都○○区○○ **株式会社 C78」などで済ませてしまった商品もあるでしょう
かい答者のken_tyan氏が言うような >OEM商品であるならそれが消費者にバレるかも はありえませんよ 「固有記号の記入がが漏れていた」ということは表示が「販売者」だったということで、それは最初からOEM商品なんだということです わからない消費者など最初からいません もし「製造者」として「トップバリュ」が記載されていたのならそれはそれで問題ですが、「製造者 トップバリュ(固有記号なし)」なら、OEMではないということになります 何言ってるのかわかりませんね
お礼
回答ありがとうございます。 おっしゃるとおりですね。 先日製造者様側からの秀逸な回答をいただきましたので、 業界についてはお詳しいと存じております。 その知識に基づいて、是非メリットとしてのご回答をお待ちしております。 http://ja.wikipedia.org/wiki/プライベートブランド
OEM商品であるならそれが消費者にバレるかもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 violetta430様のご指摘のとおり、 OEM商品であることは周知の事実であると思います。。。
- makocyan
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メーカー側には別にメリットはないですよ。というか、別に意図的に隠したわけじゃないでしょう。単純な記載もれ、または固有記号を消費者庁に届け忘れていただけということのようです。 消費者からのクレームはまずメーカーに来ますので、製造固有記号が消費者庁に伝わっていようがいまいが、当の消費者にとっては別段実害はありそうもないです。 固有記号を使うのは、多くはパッケージに関わる経費削減を目的としていることが多いんですが、クレームが起こった時の対応にもとても有効です。悪質クレーマーの手口で多いのは、一つの製品に関わるクレームを別々の窓口に言い立て、対応を混乱させて部門ごとの応対者の些細な表現の違いを責めるという方法ですから。 今回のケースは、何かと目立ちたいアノ消費者庁が「俺んとこに届けがねえじゃねえか」とイチャモンをつけ、無知なマスコミがあたかもメーカーが悪者のように書いてしまっただけのことのように見えます。
お礼
回答ありがとうございます。 消費者としては全ての情報を明らかにしてほしいと思います。 トレーサビリティの重要性は食肉問題で明らかになっていますが、 なおもこのように別の業界で不透明にしようと行われているということは、 おおよそどこかにメリットがあってしかるべきと考えています。 そのような意図で質問させていただいているので、 是非メリットとしてのご回答をお待ちしております。
>業者が仲介することで利益をあげるビジネスのため、 >直接取引きされると困る、ということでしょうか? いえいえ、深読みしすぎです 固有記号の取得漏れと包装業者との裏面表示の版下を作成する時の確認ミスです 「トップバリュ」は裏面表示は販売者のみで製造者の表示はないようです http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/a00i/106426/?P=2 この場合、本来は販売者名の後ろに製造者固有記号をつけないとならないのですが、プライベートブランド商品の場合、枠内表示を含む裏面表示にはテンプレートが作成されていることが多く、テンプレートに沿った記述が求められ、メーカーとしてはそれに従わざるを得ません そのとき、メーカーとトップバリュ側でお互いに「表示の不備は相手が確認すべき」と思っているとこうした誤りが発生します テンプレートなので、メーカーとしては他の商品とは確実に異なる原材料名の部分とアレルゲン表示と添加物表示には気を遣いますが、その他の部分はテンプレートを用意した側が確認すべきと思い勝ちです 対してトップバリュ側も枠内表示はメーカーの責任と思っていたとしたら(これは思っていて当たり前のこと)、今回の誤りが起きてもおかしくありません
お礼
販売者様側の広報上適切な回答、ありがとうございます。 (製造者様からの回答もいただけるといいのですが。。) 朝日新聞の記事には下記のような文章が書かれています。それについてより深堀した情報が知りたいのですが。 「工場を表に出したくない商品の増加が背景にあるとみられる。」 「記号と対応する工場は消費者庁に届け、製造業者や販売業者には消費者から問い合わせがあったときに(のみ)回答するよう求めている。」 「委託先を明記すれば、委託先の似た商品の売れゆきが鈍りかねない。」 「食品会社が他のメーカーに製造を委託する場合も、自社のブランドイメージを守るには、製造委託先を明らかにしないほうが都合がよいとみられる。」 asahi.com(朝日新聞社):食品製造元隠し頻発 スーパーPB商品・メーカー委託品 - ビジネス・経済 (1/2ページ) http://www.asahi.com/business/update/0103/TKY201101030290.html
補足
回答ありがとうございます。 遅くなってすみませんが、後ほどお礼は入力いたします。一旦補足させてください。 製造側様として、今後、トップバリューの製造先が全て中国に置き換えられた場合、流通経路との関係も薄くなってしまっているなか、どのように経営を改善していくご予定でしょうか? 1月半ばの朝日新聞の一面広告記事で、トップバリューについての品質の宣伝が掲載されていました。新聞の一面広告は3000万円と聞いたことがあります。その広告の中で、品質を維持しているため海外での製造でも問題ありません、というニュアンスの文章が出ていました。(すみませんが、正しく覚えておりません。) 物品製造業は100円ショップに代表されるような、中国生産が当たり前に進んでいます。今後食品にもその傾向が進んでいくのは、日の目を見るより明らかです。現在中国の食品製品は餃子事件などもあり、中国製を銘打って販売されている食品は、ゆるやかにしかシェアの拡大ができていない状態であると思います。ですが、今後、製造元を隠匿できることで、中国生産が当たり前になると考えるのは容易です。