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「伝言がいりますか」をビジネス日本語で
日本語を勉強中の中国人です。社長に用がある電話がかかってきました。向こうに、「社長は外出中です」と伝えた後、またあとでかけなおすのような返事をもらいました。すると、「伝言がいりますか」のような意味の日本語を言いたいのですが、適応する言葉に出てこないし、「伝言がいりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」と言いました。そのシチュエーションでのビジネス日本語電話の応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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下記のサイトにあるように、 『ご伝言がございましたら承りますが、いかがでしょうか?』 が良いと思います。 http://wajyutu.com/index.php?%C5%C5%A1%C3%C5%C1%B8%C0 シチュエーションによっては、簡略化して、 『ご伝言がございましたら承りますが・・・』 でも良いでしょう。 ◇ 1. >社長に用がある電話がかかってきました。 →【今日、】社長【宛に】電話がかかってきました。 : a. いきなり「社長に」と切り出すのは唐突な印象を与えます。 文頭に、時期を示す言葉(先日、昨日、なども含みます)を持ってくると落ち着きます。 b. 「社長に向けて」という意味で、「社長宛に」とすると良いでしょう。 2. >向こうに、「社長は外出中です」と伝えた後、またあとでかけなおすのような返事をもらいました。 →【先方】に、「社長は外出中です」と伝えた【ところ】、【「またあとでかけなおす」といった内容の】返事をもらいました。 : a. 「向こう」でも間違いではありませんが、ぞんざいな印象を(読者に)与えます。 「先方」とすると良いでしょう。 b. 「〇〇した後、△する」という文では、一般的に言って、〇〇と△の間で「主体の転換は行なわれていない」と受け止められます。(文法的にそのように決まっているのかどうかは、私にはわかりませんが) 「〇〇と△の動作主体が異なる」場合には不自然な印象を与えます。 このような場合は、「ところ」という言葉を使われると良いでしょう。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/158611/m1u/%E3%81%A8%E3%81%93%E3%82%8D/ の、 5 (「…したところ」の形で接続助詞的に用いて)上述した内容を条件として文を続ける。順接にも逆接にも用いる。「訪ねた―、不在だった」「依頼した―、断られた」 です。 c. 「またあとでかけなおす」は、「」で括るか、読点を使用されたほうが良いでしょう。 d. 「のような」でも意味は通じますが、「の」が単語ではなく文を受けているので、ぎこちない印象を与えます。 「雪のような花」などのように、単語を受ける場合は自然です。 文章などの概略を受ける場合には、「という(内容の)」「といった(内容の)」「というような(内容の)」「といったような(内容の)」などとするとスマートな表現になります。 曖昧性の低い順に「という→といった→というような→といったような」です。 3. >すると、「伝言がいりますか」のような意味の日本語を言いたいのですが、適応する言葉に出てこないし、「伝言がいりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」と言いました。 →【この際】、「伝言【は】いりますか」【という】意味の日本語を【申し添えたかった】のですが、適応する言葉【が】出てこないし、「伝言【は】いりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」と【だけ】言いました。 : a. 「すると」は、ある事柄が続いて起きた場合の表現です。 ・チョコレートを食べました。すると、しばらくして体が暖かくなりました。 などという場合に使います。 「このような時に」「この際」などとするのが良いでしょう。 b. 原文のままでも大過はありませんが、「伝言【は】いりますか」とするほうが遙かに自然です。 c. 「のような」でも通じますが、「という」とするのが自然です。 d. 「言いたい」でも間違いではありませんが、 「申し添えたかった」とすると、なお良いでしょう。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/218522/m1u/%E7%94%B3%E3%81%97%E6%B7%BB%E3%81%88%E3%82%8B/ ご質問の意図にも合致すると思います。 e. 「適応する言葉【が】出てこないし」 とする必要があります。 f. 「実は他にも言いたいことがあったのだが・・・」というニュアンスを強めるために、 「~と【だけ】言いました」 のようにすると治まりの良い文になります。 4. >そのシチュエーションでのビジネス日本語電話の応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。 →【このような】シチュエーションでのビジネス日本語電話の応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。 : すでに話題が読者と共有されているので、「その」は不自然になります。 「この」でも良いのですが、 「このような」とするとスマートな表現になります。
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- hakobulu
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#7です。 #8さんのご回答を拝見して気づいたのですが、次の箇所をお詫びしつつ訂正いたします。 ×「言葉に出る」という表現自体が無い、とお考えになって良いと思います。 〇「[形容詞+言葉]に出る」という表現自体が無い、とお考えになって良いと思います。 「適応する言葉に出てこない」や「適切な言葉に出てこない」は、やはり不自然な表現だと思います。 以下に、その理由を述べます。 #7でも述べましたが、 「言葉にできない」は、「気持ちや感情などを言葉に変化させることができない」という意味です。あるいは、 「言葉に転換できない」と考えたほうがわかりやすいかもしれません。 「言葉に出る」は、 「言葉【というもの】に転換する」「言葉【というもの】に変化する」という意味で、あくまで、 (気持ち→言葉、態度→言葉)というように、【表現形態の転換(変化)のみを意図する用法】だろうと思われます。 この用法自体においては、どんな言葉であるか(=適応する言葉か否か、適切な言葉か否か)は、問われないのではないか、ということです。 「気持ちが適応する言葉に出る」 「態度が適切な言葉に出る」 なども不自然な表現になるはずです。 つまり、「適応する」「適切な」という語で「言葉」が修飾されると不自然になってしまう、ということです。 ・気持ちが素直に言葉に出る ・態度がすぐ言葉に出る など、副詞との組み合わせは可能でしょう。 添削というのは、そば打ちと似ていて(基本的には)練れば練るほど良くなるようです。 今回も時間を置くうちに、また新たな添削箇所が浮上しました。 「出てこない→思いつかない」です。 再度まとめると以下のようになります。 今日、社長宛に電話がかかってきました。 先方に、「社長は外出中です」と伝えたところ、「またあとでかけなおす」といった内容の返事をもらいました。 この際、「伝言はいりますか」という意味の日本語を申し添えたかったのですが、適応する言葉が【思いつかず】、【また、】「伝言はいりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」とだけ答えました。 このようなシチュエーションでのビジネス日本語電話の応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。 「内容」は、#8さんのおっしゃる「趣旨」とするほうがスマートな表現になるでしょう。 「適応する」も同様に、#8さんのおっしゃる「適切な」とするほうが、より自然な表現になると思います。 ネイティブでも、完全に満足できる日本語表現は難しいのものです。 ベターなものを取捨選択して、より自然な表現に近づけていってください。
お礼
度々ありがとうございます。納得できました。餅打ちは見たことがありますが、そば打ちはまだ見たことがありません。また新しいものを発見しました。本当にありがとうございました。
伝言の表現は、もうおわかりのようですね。 ・伝言をお預かりしましょうか? ・伝言はございますか? ・伝言をうけたまわりましょうか? などでよいでしょう。伝言ではなく、メッセージと言ってもいいと思います。 それより「言葉に出てこない」が誤用かどうかで、なかなか大変なようですね。私は間違いではないと思います。「言葉が出てこない」の方が、主語が明示されるので文の構造は明晰です。しかし、「に」でも直せます。やってみせましょう。「伝言が要りますかという意味のことを言いたいけれど、言いたいことは言葉に出てこないし」。主語を足せばよいのです。「に」でも、隠れた主語が想像できる人にとっては、間違いではありません。 「このような」は例示するという意味が含まれます。日本語は「その」「この」「あの」の使い分けをするのですが、直前までの話を示すので「この」にし、それを例として一般的に電話対応をどうしたらよいかという質問なので「このような」がより適切ということになります。 さて私も添削しておきました。まず「用がある」「向こうに」は敬語の問題として、正しくないようです。「適応する」は元の漢字を残せば、「適切な」「適当な」「相応しい(ふさわしい)」がよいでしょう。中国語と「適応する」は意味が違うように思います。 それから動作主を明示するように書くのが必要かもしれません。たとえば「またあとでかけなおす」といったのは誰か。「言葉に出てくる」のは何か。この点に意識的になれば、文章はより正確になるでしょう。質問者の方の動作主の省略の仕方は古文に似ていると感じました。もしかしたら大学院で古典など専攻なさった方かもしれませんね。しかし現代語は英語の影響で主語が明示されていることが大切なのです。 ただ全般的に日本語がよくおできになる方だと思います。頑張ってくださいね。 ――― 社長に電話がかかってきました。私が「社長は外出中です」とお伝えしたら、先方から、またあとでかけなおすという趣旨のお返事をもらいました。私は「伝言がいりますか」という意味の日本語を言いたかったのですが、言いたいことは適切な言葉に出てこないし、「伝言がいりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」とだけ答えました。このようなシチュエーションでのビジネスの電話応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。大学院では勉強したことがありません。いま日本語を趣味として楽しく勉強しています。本当にありがとうございました。頑張ります。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#2です。 1. >「適応する言葉【が】出てこないし」 とする必要があります。 「に」にした理由があります。 小田和正に「言葉にできない」という歌があります。 http://www.kasi-time.com/item-5811.html なぜ「言葉ができない」ではなく、「言葉にできない」なのでしょうか。 私は「言葉にできない」という構造をまねして、「適応する言葉に出てこないし」という文を作ったのです。 : a. まず、「出る」と「する」では意味が全く違うということです。 b. 「言葉にできない」は、「気持ちや感情を言葉で表す(言葉に変化させる)ことができない」という意味です。 平叙文は「言葉にする」ですね。 「~にする」は「~に変化する(させる)」という定型句として覚えられると良いでしょう。 ・夢を現実にする ・苦労を無駄にする ・思いを歌にする などなど。 「適応する言葉に出てこない」の平叙文は、 「適応する言葉に出てくる」「適応する言葉に出る」ですから、間違いになります。 「言葉に出る」という表現自体が無い、とお考えになって良いと思います。 c. 「適応する言葉にできない」という表現であれば、この表現自体は無論、可です。 ただし、今回のシチュエーションにとっては、あくまで原文のように「出てこない」が正しい表現で、 「適応する言葉が出てこない」とするのが適切です。 また、今思いついたのですが、 「上手い表現が思いつかないし」「上手い表現が思いつかなかったし」とするとベターかもしれません。 ただし、この場合、「表現」の重複を防ぐために、 『この際、「伝言はいりますか」という意味の日本語を申し添えたかったのですが、上手い表現が思いつかなかったし、「伝言はいりますか」という物言いは失礼になるおそれもあるし、ただ「わかりました」とだけ答えました』 のようにする必要があるでしょう。個人的には、これがベストだと思います。 あくまで、この文に限ってですが、 「上手い⇔適応する」「表現⇔物言い」「思いつく⇔出る」は、それぞれ互換性があります。 2. >「この」でも良いのですが、 「このような」とするとスマートな表現になります。 なぜ「このような」はもっとよいのでしょうか。 : 「よう(様)」は基本的には曖昧の用法、あるいは例示の用法です。 このため、婉曲用法になる場合が多いと言えます。 対象(今回の場合は「=シチュエーション」)を【直截的には表現しない】ので、柔らかい印象を与えることができます。 逆に言うと、柔らかい印象を与える必要がない、あるいは与えるべきではない場合には不向きでしょう。 今回の場合も、「このシチュエーション」でも特に大きな問題はありません。 ただ、「このようなシチュエーション」とすると、「この例のようなややこしいシチュエーション」というニュアンスを表現できます。 不明点は、ご遠慮なく、さらに補足なさってみてください。 可能な範囲で対応させていただきたいと思います。
お礼
再びありがとうございます。理解できました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- Ishiwara
- ベストアンサー率24% (462/1914)
難しい問題ですね。人によって考え方は、さまざまです。 私の考えでは、「事務は簡単が最上」です。 先方が、伝言やcall back(こちらからの返信)を望むならば、それを言うはずです。それを言わないで、自分の思い込みだけでこちらの行動を期待するのは、事務の原則に外れています。私だったら「またかける、というのだから、そんなに緊急ではない」と判断し、放っておきます。 ただし、この考えは人に押し付けるものでないので、もし社長が「留守中のすべてのcallは報告してくれ」というのであれば、それに従います。 もし用件を尋ねるのであれば「何かお伝えすることが、ございますか」でしょう。「伝言」のような漢語系の語は避けるほうがいいでしょう。特に外国人の日本語は、ちょっとした発音の違いで、よく伝わらないことがあります。例えば「社内」「社外」などは、電話では(日本人でも)使わないほうが安全です。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。ご意見は大変参考になりました。本当にありがとうごじあました。
補足
申し訳ありません。訂正があります。 ×本当にありがとうごじあました。 ○本当にありがとうございました。
- cxe28284
- ベストアンサー率21% (932/4336)
若いころ会社勤めしていたころを思い出しました。 お得意様のAさんからの電話を秘書のBさんが受ける。 A もしもしこちらOOと申しますが社長さんいらっしゃいますか。 B いつもお世話になっております。社長はただいま外出いたしております。 OO時には戻ってまいります。 A それじゃ又そのころお電話します。 B 何かお伝えすることがございましたら、承りますが・・・。 A いや いいですよ。 B 分かりました。 ではお電話いただいた旨もうし伝えます。失礼します。 なんて毎日やっていましたね。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。シチュエーションを再現してくださり、大変助かりました。繰り返し読みます。本当にありがとうございました。
- kentaulus
- ベストアンサー率60% (1064/1746)
淡雪さん、こんにちは。 このような場面では、 「何か伝言が、ございますでしょうか。」 or , and 「伝言がございましたら、承(うけたまわ)ります。」 と言います。 ございます - 「有る」の敬語 少しカジュアルな表現としては、 「何か伝言が、有りますでしょうか。」 or , and 「伝言が有りましたら、お受けいたします。」 と言います。
お礼
kentaulusさん、こんにちは。ご親切に教えていただきありがとうございます。覚えやすいですね。「承る」だけは覚えるのにい少し時間がかかります。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#2からの続きです。 <追加修正> >ただ「わかりました」とだけ言いました。 →ただ「わかりました」とだけ答えました。 : 「言いました」でも良いのですが、このシチュエーションでは、「答えました」のほうが適切になると思います。 <まとめ> 今日、社長宛に電話がかかってきました。 先方に、「社長は外出中です」と伝えたところ、「またあとでかけなおす」といった内容の返事をもらいました。 この際、「伝言はいりますか」という意味の日本語を申し添えたかったのですが、適応する言葉が出てこないし、「伝言はいりますか」は失礼な表現にあたるおそれもあるし、ただ「わかりました」とだけ答えました。 このようなシチュエーションでのビジネス日本語電話の応対を勉強したいのですが、教えていただけないでしょうか。 <要注意点> ・「伝言【が】いりますか」 ・【すると】 ・適応する言葉【に】出てこないし たくさん添削してしまいましたが、自然度としては、92%ぐらいはあると思います。
お礼
ふたたびありがとうございます。とても助かりました。繰り返し読みます。本当にありがとうございました。
- lions-123
- ベストアンサー率41% (4360/10497)
>「伝言がいりますか」をビジネス日本語で ↓ 文章表現と会話表現で違いますが・・・ また、ビジネス会話と接客応対会話では、敬語や謙譲語等の使用方法で異なります。 ◇伝言(お言付け・ご連絡事項)がございましたらお承りします。(お伝え申し上げます) 質問文では、箇条書き的ですが、簡潔で分り易いと思います。 文章の場合は、出来れば、句読点の使い方と段落(行替え)にて、読み易くされると、さらに良いと思います。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。参考サイトはとても役立ちました。いろいろな電話での言い回しを習得しました。また、質問文までもご丁寧に添削してくださり、心から感謝いたします。大変助かりました。まだすっきりしていないところがありますが、もう一度教えていただけないでしょうか。
補足
1. >「適応する言葉【が】出てこないし」 とする必要があります。 「に」にした理由があります。 小田和正に「言葉にできない」という歌があります。 http://www.kasi-time.com/item-5811.html なぜ「言葉ができない」ではなく、「言葉にできない」なのでしょうか。 私は「言葉にできない」という構造をまねして、「適応する言葉に出てこないし」という文を作ったのです。 2. >「この」でも良いのですが、 「このような」とするとスマートな表現になります。 なぜ「このような」はもっとよいのでしょうか。