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イラストのお手本と模写について
- 将来イラストレーターを目指す中学生が漫画の模写をしているが、全身絵が苦手で脚まで描けないシーンが多い。
- 好きなイラストレーターや漫画家の絵を模写しているが、成果が出なくて悩んでいる。
- 全身絵のお手本をどうやって用意するか困っている。
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趣味で描いている駆け出しのひよっこで、プロですらなくて申し訳ありませんが、回答を試みて見ます。 質問内容からすると、人物画・人物イラストについてですね。私はNo.1 neko3mike様のアドバイスには大いに賛成です。ただ、質問者様は漫画を模写しておられるようですが、中級者程度以上ならともかく、まだ初級のレベルであれば難しい部分もあるアドバイスかもしれないと感じます。 もし、質問者様が初級であれば、として私なりに考えて見ます。 故人ですが今でも有名で尊敬されている画家のルーミスの「やさしい人物画」は、とても良い本ですが、初級から入るには難しい面が多々あります。プロになることを目指している画学生向けに書かれているようなのです。かなり手厳しい面があります。 同じくルーミスが書いた本で「やさしい人物イラスト」というものがあったのですが、絶版で古書としても入手困難です。もし幸いにして見つけることができれば、人物イラストの入門本として最適だろうと思います。 また、いわゆる萌え的な、漫画的な描き方の本も多数出版されています。 しかし、ポーズ集などの本を買うのも難しいとのことですから、上記のような本を買い集めることも難しいでしょうね。ですから、ネット上で私が良いだろうと考えるサイトを紹介してみます。 まず基本的な人物画が描けることは重要です。それをきちんと説明していて、人物を描きたい人に有名なサイトが俗に「ヒトカク」と呼ばれている、 http://www.asahi-net.or.jp/~ZM5S-NKMR/ です。人物イラストを中心に手ほどきしてくれるサイトですが、かなり本格的な部分も多く、片手間に描きたい人だけの人が挫折してしまうことも多いほどです。でも、きちんとやりたいなら隅々まで読んで練習して後悔しないと言えるサイトです。 漫画的な絵を多数収録しているのが「イラストを描こう - 漫画絵萌え絵の描き方講座」というサイト、 http://reon532.blog40.fc2.com/ です。ここのサイト主さんはプロではないようですが、参考になる絵が多数収録されています。カラーイラストも多いですが、模写に非常に適した線画イラストが多くあり、やさしいものから結構難しいものまで揃っています。私もここの絵を模写して練習し、得るところがたくさんありました。 さて人物イラストを描くとして、服を着た人物ばかりを描いても上達は困難です。服の下にある、ヌードとしての人物が分かっていなければ駄目なのです。先に紹介したルーミスは「ヌードの研究が嫌なら、人物画はあきらめろ」という意味のことさえ言っていますし、漫画絵的な教本でもヌードの重要性を説いている本は多いです。 80年代に出版され、今でも人気があって多くの人が使っている本でマール社の「ポーズカタログ」シリーズがあります。しかし、写真から線画を描くのは難しいものです。 2番目に紹介したサイトのサイト主さんが、このシリーズからデッサン・模写に適したと思えるものをイラスト化してくれています。女性ヌードイラストなので15歳以上でないと紹介するのに気が引けるのですが、練習として大事なのであえて紹介しておきます。「資料と練習のためのイラストポーズ集」というサイトで、 http://booboo2327.blog4.fc2.com/ です。私もこれを模写して練習しました。線画とそれを彩色したものが載っており、比べて眺めて大変参考になります。ヌードが描けるようになると、衣服のしたの人体が透けてみえるようになり、描きやすさ、正確さが格段に向上します。 その他についても少し述べてみます。 まずなんと言っても絵で大事なのは線です。陰影なども重要ですが、まずは線を理解してからでいいです。きちんとした絵における線というのは、意味もなく引かれているのではありません。一本一本に意味があり、役割があり、機能があります。どの線から描き始めれば、良い結果が得られるか、ということもあります。ルーミスなどは「線は画家が一生をかけて追求するものだ」とすら言っています。
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文字数制限に引っかかりました。続きです。 それには、できるだけ線の数が少ない絵を模写する練習をするのがよいです。線の数が少なければ、おのおのの線の意味も大きくなり、理解しやすい。漫画絵的なイラストであれば、アニメの絵が最も線が少なく、模写に適していることが多いです。次いで漫画ですね。緻密で魅力的な一枚の絵であるイラストは画家が一枚だけに精魂を込めているだけあって、勉強としての模写が難しいものです。 難しいのには理由があります。そこに込められている技術が高すぎ、線の数も膨大、レベルが違いすぎて学べることが少ないのです。たとえて言うなら、将棋のプロの高段者の指す手は先読みが深すぎて、入門者には理解できなくて参考にならないですね。そういうことです。 しかし、アニメや漫画はデフォルメされていることが多いですから、リアルな絵も同時に練習することを忘れないようにしてください。 いずれにしても、こんなものとすら思えるほどの易しいものから始めて、徐々にレベルを上げていく、それが遠回りのようでも、結局は近道なのです。
わたしは漫画ではありませんが、イラストというか絵画を制作します。 独学で参考になっているのはマール社の『やさしい人物画』や『やさしい美術解剖図』です。美術解剖学については、この道の先輩から「そこまでせんでも」と言われましたが、人の筋肉や骨格を理解して意識できるようになると、クロッキーの上達にも理解にもいいと思って二冊を並行して学んでいました。写すとかでなく、書いてある図や説明を読んで理解しながら自分で描いて身につけます。 また、遠近法と人物の両方が理解できて、上にあげた本より易しく分かりやすいのが『パース塾』という本です。漫画家を目指す人向けとありますし、読んでおいて損はないと思います。(お金でいうと『パース塾』から入る方がいいかな?) このように学ぶと応用が利くようになるので、ポーズ集を買うよりも、新聞・広告の被写体の切り抜きを集めて自分でポーズ集を作ってしまって、そこから学ぶ方が良いと思えるようになります。 漫画家さんやイラストレーターさんの絵を模写するのも一つの方法でもありますが、全体の人物を理解するためにも生身の人間(自分の体の一部や鏡を見てでもいい)をひたすら描くことが、人間を描く勉強だし上達法だと思います。そのうち光の角度とか髪の艶とか描きたくなったときに、この人物クロッキー(観察して描く)で得た感覚が生きて助けになるはずです。人物クロッキーが難しければ、新聞や雑誌(ファッション誌とか)の人物写真を参考に、まず人物の動きやバランスを掴むところから始めましょう。また、漫画本以外に技術書を探すうちに色やデザインなどいろんな参考書も見つかるはずです。そうこうしながら、自分の画風は確立されていくものです。頑張ってください。
お礼
たくさんのサイトを紹介してくださり、ありがとうございます! 時間があるときに試してみます。 ヌードでの練習もこころがけてみます!