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3次方程式の解の公式について
- 3次方程式の解の公式について説明します。具体的には、カルダノの方法を使用して解を求める手順や式の置き換えについて説明します。
- 通常、二次方程式の解を求める際に使われる公式がありますが、三次方程式の解はより複雑であり、一般的な公式が存在しません。しかし、カルダノの方法と呼ばれる手法を使用することで、三次方程式の解を求めることができます。
- カルダノの方法では、三次方程式を変形して二次方程式を作り、その解を求めることで元の三次方程式の解を得ます。具体的には、式の置き換えや変数の導入を行いながら、解を求める手順を進めていきます。なお、カルダノの方法は一般的な手法ではありますが、効率的な方法ではないため、特定の場合にしか使用されません。
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←No.2 補足 (q/2)^2+(p/3)^3 が正でも、負でも、複素数の3乗根値は3個です。 3個の値どうしが、その中の1個の値に ω^k を掛けた関係になっているので、 ω^k[-(q/2)+√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3 や ω^(3-k)[-(q/2)-√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3 で、 それぞれ3個づつの値を表せているのです。…とはいえ、その書き方は、 実数中心に考えているのか、複素数中心に考えているのかが中途半端です。 y = [ -(q/2) + √{(q/2)^2+(p/3)^3} ]^1/3 + [ -(q/2) - √{(q/2)^2+(p/3)^3} ]^1/3 ただし、2箇所の複素3乗根は、積が -p/3 となるペアを選ぶ。 とでも書いたほうが明確でしょう。Wikipedia でも、数行上には、こう書いてあります。 「積が -p/3」は、3uv + p = 0 によります。この条件によって、 一見 9個にみえる解は、実は 3個であることが解ります。 数I でよくある √ が入った式変形でも、「両辺を2乗」したら、 後で、2乗する前の式に戻って、符合を確認せねばなりませんでした。 カルダノ法では、u^3 + v^3 = -q と (u^3)(v^3) = (-p/3)^3 から、 u^3, v^3 を解に持つ2次方程式を構成します。 uv = -p/3 の両辺を3乗して (u^3)(v^3) = (-p/3)^3 としたために、 後で、uv = -p/3 に戻って、ω^k の k を確認する必要が生じたのです。
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- nag0720
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>yの値は例えば(p,q)=(-3,2)の時などは実数にならないような気がするのですが、 >本当に必ずyが実数値にとるu ,vを選択できているのでしょうか? (p,q)=(-3,2)の場合は、(u,v)=(-1,-1)です。 そうではなく、(p,q)=(-4,2)のように、 (q/2)^2+(p/3)^3<0 なら確かにu,vは実数にはならないですね。 この場合は、質問のところで示されたwikipediaのサイトに「還元不能の場合」で説明されていますが、 u,vが虚数になったとしても共役な複素数であるため、u+vは実数になります。 ただし、その実数を求めるためには、また別の三次方程式が現れてしまいます。 カルダノの公式も万能というわけではないようです。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 (q/2)^2+(p/3)^3<0 の場合に実数解を求めるには、また三次方程式を解かなければならないみたいですね。 3次方程式の解を出すためにはまた3次方程式を解かなかればならない…。 なんだか不思議な感じですね。 No.2さんがおっしゃられているように必要十分条件を崩した議論で、さらに「(q/2)^2+(p/3)^3<0 」の場合には実数解も求められないとなると、ほんとに正しいのだろうかという疑問が拭い去れないです…
- alice_44
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カルダノの時代、方程式を解くとは、 全ての解を見つけることではなく、 一つの解を見つけることを指していました。 カルダノ法は、この考え方に従って、 必要十分変形ではなく、十分変形になっています。 十分変形を行う場合、注意しなければならないのは、 前後の式変形に、十分性を損なう必要変形が 含まれないようにすることです。 何をやっているのか、解らなくなりますからね。 このことは、普段、我々が必要変形で考えるときに、 途中で十分変形が混じらないように気をつける ことに相当します。 では、カルダノ法が全解探索に使えないかと言えば、 代数学の基本定理と因数分解の一意性から、 三次方程式の解は重根をこめて3個であることが 知れていますから、ともかく3個の解を見つけてしまえば、 それが全解なのです。 十分変形をたどって解を見つけ、最後に必要性を 別方向から確認する という流れになっています。 普段の必要推論→十分確認とは、逆の順番ですね。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 解が3個の件ですが、 wikipediaのページで y=ω^k[-(q/2)+√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3+ω^(3-k)[-(q/2)-√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3 (k=0,1,2) となっています。 一見解が3つのような気がしていたのですが、(q/2)^2+(p/3)^3が負になると、 3乗根の中身が複素数になってしまい、複素数の3乗根は解が3つで、 さらにωの累乗のkの値によって3通りあることを考えると 解の数は合計で3×3=9個になってしまうような気がするのですが。 どうなのでしょうか?
- nag0720
- ベストアンサー率58% (1093/1860)
f(x,y)=0かつg(x,y)=0 → f(x,y)+g(x,y)=0 が成り立つから。 u^3+v^3+q+(3uv+p)(u+v)=0 の式からu,vを求める問題ではありません。 (そもそも、1つの方程式だけでは2変数の値を決定することはできません) u,vがどんな値のとき、 u^3+v^3+q+(3uv+p)(u+v)=0 が成り立つかを調べる問題です。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 y^3+py+q=0・・・(1) u^3+v^3+q+(3uv+p)(u+v)=0・・・(2) (2)を満たすu , vの値は無数にあるので、そのうちのどれをとっても良いと思うのですが、 3次方程式は必ず1つは実数解を持つので、 (2)で求めたu , vは、最低限 u+v=y が実数になるものを含むことが必要だと思うのです。 u^3+v^3+q=0 3uv+p=0 を満たすu ,vでは、 y=[-(q/2)+√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3+[-(q/2)-√{(q/2)^2+(p/3)^3}]^1/3 となるみたいですが、 yの値は例えば(p,q)=(-3,2)の時などは実数にならないような気がするのですが、 本当に必ずyが実数値にとるu ,vを選択できているのでしょうか?
お礼
alice_44さん、大変素晴らしいご回答どうもありがとうございます。 >3個の値どうしが、その中の1個の値に ω^k を掛けた関係になっている >ただし、2箇所の複素3乗根は、積が -p/3 となるペアを選ぶ。 >uv = -p/3 の両辺を3乗して (u^3)(v^3) = (-p/3)^3 としたために、 >後で、uv = -p/3 に戻って、ω^k の k を確認する必要が生じたのです。 このあたりの解説は、大変勉強になりました。 なかなか自力では気付かなかったと思います。 本当にどうもありがとうございました。