窪田式FET定電圧電源にお詳しい方いらっしゃいますか?
窪田式FET定電圧電源にお詳しい方いらっしゃいますか?
外付けCD-Rドライブ用に5V,12V各3Aで作ったのですが、電圧降下がひどいのです。
電流は余裕を見て3AとしたのでトランスはAC5Aのものを使い、
ブリッジダイオードも10~20Aクラスのを使っています。
定電圧回路は窪田式オリジナルのままで定数だけ変更し、
制御FETは適当にカタログから選んでK849(60V40A)とし、
補正用トランジスタは1775AEを使って1.5mAで動作させています。
今回はかつて作ったり壊したりしたアンプの残骸で、10数年パーツ箱の中で眠っていたケミコンを多用した為、
本格運用の前に活を入れておくべきと考え、まず無負荷で所定の電圧に調整した後、負荷1Aで動作させてみたのですが、
12Vが1.2V、5Vが2Vの電圧降下で愕然としてしまいました。
とりあえず一昼夜運転して一日放置してからスイッチを入れるとかなり改善されているので、
これは古いケミコンの漏れ電流が作用したことではないか、
とりわけ基準電圧のZDに抱かせたノイズ吸収用のCに電流が流れてZDの電圧が定格に達していないためではないかと考え、
ほとんどのケミコンを新品と交換すると、かなり改善されたのですが、いまひとつというところで、
1A負荷で12Vが11.72V、5Vが4.36Vという結果です。
仮に負荷を2Aとしてみたところ、それぞれ11V、4Vとなってやはりこれは使えないな、と。
最初から気になっていたのはFETのON抵抗ということだったのですが、
調べてみると2SK849は38mΩと十分低く、問題はなさそうです。
ただ5Vの方はZD(05Z3.9)の電圧が3Vしかでておらず、これは849のカットオフ電圧のmax値ぎりぎりのところなのが気になるところで、ダイオードの固体差としても低すぎると思うのですが、別の同品番と取り替えて結果を見ようと思います。
にわか勉強ではゲート電圧の設定次第でON抵抗はかわるのですね。
12Vの方は05Z5.1を使っていて、これはカットオフ電圧は十分クリアーしているので、
ON抵抗が全体の問題ではないのは明らかです。
窪田氏の著書を読みかえしてみますと、この電源は負荷が0~150mAで電圧の変動がゼロだと自慢しておられますが、
氏の設計は2Aという電流を想定されておらず、どこかで原理的に無理があるのか、
あるいは窪田式電源というのはこの程度の安定度なのか、
電子回路をきちっと勉強していない私にはわかりません。
どなたかアドヴァイスをお願いいたします。