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古典落語の「台本」について知りたい
- 古典落語には「台本」は存在しないが、一定量以上の古典落語を暗記する必要がある
- 古典落語の「台本」は話の流れを覚えるもので、時代や噺家によってディテールが異なる
- 一人前になるためには、一定量以上の古典落語を暗記する必要があり、暗記のレベルは個人の判断による
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>ありがとうございます。この場合の「師匠」とは、自分の直系の師匠に限らず、その演目を演じた過去の落語家の音声などを聞いて記憶するのでもいいのでしょうか? 若い噺家さんの中には録音で済ませる人もいますが、基本的には、その噺を持ちネタにしている師匠の所へ習いに行きます。これは、自分の師匠である必要はありません。 たとえば、桂米朝師匠の持ちネタに「天狗裁き」というのがありますが、これを習いに、桂文枝門下の桂文珍が訪問するわけです。上方の噺家さんに東京の噺家さんがネタをつけて貰うこともあれば、逆もあります。 録音や録画では、確かに噺の科白や筋は憶えることができますが、たとえばこの噺で気をつけないといけないのはどういう所か、そういった細かい点については、実際に師匠から教わらないと、通り一遍の憶え方になると、嫌う師匠連も多いです。 一方、前もって自分の教える噺を文字にしたり録音を渡したりして、前もってある程度憶えてから教わりに来るようにいう師匠もいます。 落語の噺というのは、噺家全体の共有財産なので、一門の違いを超えて、知っている噺を後進に(無料で!)教えるわけですね。
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- kishn_an
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古典落語に台本はありません。 師匠の喋ったはなしを聞いて一言一句違わず記憶するのです。 台本はありませんが、話しを聞き取って活字化した本ならあります。 文庫本などにもなっていて書店でも買えます。 ディーテールは時代に合わせTPOにあわせて臨機応変にかえることがおおいようです。 志ん生は、火炎太鼓というはなしを結婚式で演じたとき、オチが「おじゃんになる」では縁起が悪いので「ドンドンよくなる」に即興でかえたそうです。いまでも火炎太鼓は「ドンドンよくなる」で演るひとも多いです。
お礼
ありがとうございます。この場合の「師匠」とは、自分の直系の師匠に限らず、その演目を演じた過去の落語家の音声などを聞いて記憶するのでもいいのでしょうか? 時代やTPOに合わせたアレンジで分かりやすいのは、お金の話が出てきた時などですね。○○両ではなく、○○万円などとなっていたりしますよね。
- wheldon978
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基本的な流れはあると思いますが、おっしゃるとおり噺家のアレンジで同じ演目でも変わってきますね。 そこが面白いところだと思います。「一定量以上の古典落語を暗記する必要がある」とは演目のことです。
お礼
ありがとうございます。やはりアレンジが面白さの秘訣なのですね。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。お礼遅くなってごめんなさい。 落語の奥深さの一端が見えました。まさに口承芸術ですね! 最近落語に興味を持っていろいろ聞き始めたのですが、裏舞台?が分かったことで、より楽しめそうです。