- ベストアンサー
デジタルアンプキットのBTL出力方式について教えて下さい。
デジタルアンプキットのBTL出力方式について教えて下さい。 TA2020を使った出力20W 4Ω(最大)のデジタルアンプキットを持っていますが、出力方式がBTLとなっています。 入力1と入力2がありまして、出力1と出力2がありますので、ステレオアンプという事になるのでしょうか? また、20W 4Ωとは片チャネルで20Wと言う事でしょうか?それとも両チャネル合わせて20Wでしょうか? BTLの意味も教えて頂けませんでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
No.1の回答者です。 キットを製作する場合でもデータシートに目を通すくらいのことはしておいて損がないので、いちおう在処を示しておきます(日本語のものはありませんので、念のため)。 http://www.kafka.elektroda.eu/pdf/tripath/TA2020.pdf これの冒頭に「20W (4Ω) continuous average per channel」とある通り、TA2020-020の「20W@4オーム」というのは、常識的に考えれば「片チャネルで20Wと言う事」で合っています(なお、付言するに、TA2020-020はBLTでしか動作しないステレオアンプICなので、増幅回路自体はもともと4つ入っており、それを左右2つずつ使っています)。 もちろん、使用する電源が貧弱なら両チャンネル合計20Wで限界、ということもありますが、それは電源の設計の問題で、TA2020-020の問題ではありません。TA2020-020の効率は公称88%なので、50~60Wクラスの電源を用意すれば、片チャンネル20Wずつ出せるでしょう。 なお、No.1の回答中で「14.6V(TA2020-020の絶対最大定格)」と書きましたが、これは不正確で、VDD=14.6Vが動作時の最大電源電圧(TA2020-020は14.6V以下で動作させるべき)、VDD=16Vが絶対最大定格(これを超えるとICが壊れる)ですね。訂正しておきます。
その他の回答 (2)
- yosifuji2002
- ベストアンサー率51% (969/1888)
BTLは、入力の2つの端子のそれぞれ位相が反対の信号を入れて、2つのスピーカー出力端子の+のほうに、スピーカーの+線と-線を接続する方式です。 トランジスタアンプのばあい、電源電圧で最大出力が決まってしまいますが、kの方式では理論的には同電源電圧で通常の4倍の出力が出せます。 一方大電流が流れますので、電源はしっかりしたものが必要です。 おそらくそのアンプの場合、入力に反転回路があって、逆位相のsんごうを入れられるようになっているのでしょう。 タダ、ひずみ率では不利な面があるので、カーステレオなどのように電源の電圧が限定される場合に良く使われる方式です。 従って20W 4Ω(最大)というのは2チャンネルを同時に使っての仕様でしょう。
お礼
御回答ありがとうございます。 非常に参考になりました。
- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
どんなキットか分かりませんが、TA2020-020自体の仕様としては、 >> ステレオアンプという事になるのでしょうか? // そうです。 >> 20W 4Ωとは片チャネルで20Wと言う事でしょうか? // そうです。 ただし、データシートに示される通り、電源電圧(VDD)13.5Vにおける歪率10%での連続出力が定格18W、同様に14.6V(TA2020-020の絶対最大定格)における歪率10%で25Wです。 一般的には歪率が1%を超えると聴感上の影響が無視できなくなると思いますが、0.1%以下だとVDD=13.5V時に11W@4オーム、VDD=14.6V時に16.5W@4オームなので、本気で20Wを連続出力するのは難しいでしょう。 >> BTLの意味 // Bridged Transformer Less(またはBridged Transless。Balanced Transformer Lessという場合もある)の略語です。 技術の概念的な内容は、この辺りに分かりやすく書かれています。 http://www.dynavector.co.jp/lecture/btl.html
お礼
度々の御回答誠にありがとうございます。 非常に詳しい説明をして頂いて参考になりました。 20W (4Ω) continuous average per channel については大変参考になりました。 今後はデータシートにもよく目を通したいと思います。