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オペアンプの入出力関係について
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この回路は前段と後段に分けて考えると楽です。オフセット電圧もバイアス電流も無視できて、オープンループ利得が無限大という理想オペアンプなら簡単に計算できます。 まず、北側のオペアンプも南側のオペアンプも、反転入力端子(-)と出力端子間が抵抗を介してつながっているので、負帰還経路が形成されています。このような場合、出力電圧が飽和していなければ、反転入力端子(-)と非反転入力端子(+)の電圧は等しいという仮想短絡が成立します(ANo.1さんとANo.2さんのおっしゃる通り)。仮想短絡が成り立つならば、抵抗 R の北側の電圧は V1 、南側は V2 となります。 そこで、北側のオペアンプの出力電圧を V3(未知)、南側のオペアンプの出力電圧を V4(未知)と置けば、3本の抵抗の両端の電圧が全て決まります。そして、オペアンプの入力端子に流れる電流が無視できる(ゼロ)ならば、3本の抵抗に流れる電流は全て等しくなります(その電流を i1 とします)。3本の抵抗に流れる電流( i1 )と、3本の抵抗の両端の電圧が全て分かっているので、オームの法則(抵抗に流れる電流=抵抗両端の電圧差/抵抗値)から、3本の抵抗それぞれについて、電流と電圧の関係が導けます。その関係式を使って、 V3 と V4 を V1 と V2 で表すことができます(その結果が式(1)と(2) )。こういう計算では、どの変数が既知で、どの変数が未知(求めたいもの)かをはっきりさせておくことが大事です(未知変数 = 既知変数の式 という形にする)。 これで前段の出力電圧(V3 と V4 )は分かったので、V3 と V4 を既知として、後段の計算を行います。3個目のオペアンプ(東側)も負帰還経路が形成されているので、仮想短絡が成り立ちますから、±両方の入力端子電圧を、同じ V5(未知)とします。次に、オペアンプの出力端子電圧を Vo(未知)、北側の経路に流れる電流を i2 (未知)、南側の経路に流れる電流を i3 (未知) とおけば、やはりオームの法則から、4本の抵抗に流れる電流と電圧の関係式が得られます。その関係式から、未知の V5 と Vo を、既知の V3 と V4 を使って表わします(その結果が式(3)と(4) )。その結果と、前段の結果を合わせれば、ご質問の関係式にたどり着きます( i1 や i2 や i3 も計算できますが、問題の関係式を導くのには必要ないので、それらを計算する必要はありません)。
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- inara1
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ANo.1さん(anachrocktさん?)ご紹介の本は持ってないのですが、昨日本屋で見てきたら式の導出がちゃんと載ってましたよ。
- bogen555
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質問者は学生さんですよね。 将来外人さんと英語で話すときに、「イマジナルショート」とか「イマジナリーショート」とかゆうとなめられちゃうから、「バーチャルショート」って覚えた方がええですよ。 「イマジナリーショートは和製英語だから、できるだけバーチャルショートとか仮想短絡とか言うようにしましょうね。」 http://gomisai.blog75.fc2.com/blog-entry-168.html 式を立ててわからないときは、途中まで書いてSOSだせば、こんな感じで親切なinara1さんが助けてくれるでしょう。 http://oshiete.eibi.co.jp/qa6098426.html
- tance
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Rの北側の電圧がV1で、南側の電圧がV2になります。(イマジナルショートより) Rを流れる電流はそのまま上下のR3にも流れます。 これで、上下のR1の左側の電圧が解りますね。 あとは有名な差動アンプの式の通りです。
- bogen555
- ベストアンサー率64% (111/173)
この本のp.141に計算方法がでてます。 http://www.amazon.co.jp/dp/4789837483 少し煩雑ですが、オペアンプの反転(-)、非反転(+)入力間の電圧は等しい(バーチャル・ショート)とゆうことと、「重ねの理」を適用して求めています。