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『作品』と『製品』について

芸術においての『作品』と『製品』の相違点と類似点を教えて頂きたいのです。 できれば、そうなった原因や背景等も教えて頂くと有難いです。 レポートの題として課せられたのですが、何分美術や芸術とは縁がないので、概要すら浮かんでこないのです。 どうか、ご指南くださいませ。

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  • cgg
  • ベストアンサー率26% (6/23)
回答No.5

こんにちはー。芸大生です。が、あんまり自信を持ってお答えできないんです。一応あたしの意見としては、と言うことで。  私が思うに、作品と製品の決定的な違いは、製品には「これは作品だ」という人がいないということではないでしょうか。    普通に見たら製品にしか見えないものも、その作者とかが「これは作品」といってしまえば、作品になってしまう気がします。    もっといえば、作者はそれを作品だとは思ってなくても、まわりが「すばらしい作品だ!」とか何とか言ってしまうと、作品になってしまう場合もあります。 ・例えば古い工芸作品など。当時は製品だったけど後世になって作品になってしまった、みたいな。  その反対で、作者は「作品だ」と言ってても、まわりが「これは製品だろう」と言うこともあるでしょう。でもだからと言ってそれが本質的に製品になってしまうかと言うと、やはりそんなことはなく、本質的には作品のままにしかならないのではないでしょうか? ・近代あたりからの工業デザインや、アーツアンドクラフト運動などかな?自信はないけど。  芸術か非芸術かの境目と似ている気がします。言ったもん勝ち。  原因や背景は…やはり産業革命以降の、ものごとを量産する、という形態が生まれたことかなぁ…。様々な生産形態が次から次へ誕生したことで、作品と製品の物理的な境界線が引けなくなってしまったからではないでしょうか。  あーごめんなさい、あやふやです。 とにかくレポート頑張ってください。あたしはもう夏休みになりました!

hi-08
質問者

お礼

はじめまして、こんにちは。たいへん身になる御回答ありがとうございます。まさか芸大生の方のご意見をいただけると思いもよりませんでした…!! やはり、作品と製品の間に何かハッキリとした定義があるわけではないのですね。 あと、やはり産業革命は重要な出来事なんですね。 たいへん勉強させていただきました。ありがとうございました。

その他の回答 (4)

noname#4429
noname#4429
回答No.4

こんにちは。 絵画の場合を考えるとわかりやすいですね。 作者が自らの描きたい欲求を形にした、唯一無二の「オリジナル」が 「作品」であり、それがたとえばアートポスターなどとなって 量産され、世に流通した場合を「製品」と呼びます。 つまり、不特定多数の人がコピーを持ちえる状態です。 そうなった背景には、第一に作者が没後50年を過ぎ、 著作権を失い、 持ち主が原画のコピーに同意したケース。 第二は作者自身、あるいは作者のエージェント等が 原画のコピーに同意した場合。 いずれにしても原画の持つ味わいは印刷などによって 厳密には消えうせ、 作者や関係者への支払いに印刷、流通コスト、利益などをのせた 量産品として、まさに製品として市場に導入されるわけです。 原画ではないニセモノであることを承知の上で、 多くの人がゴッホのアートポスターを楽しんでいるわけです。 それがいいことか悪いことかは、議論のわかれるとろこでしょう。

hi-08
質問者

お礼

はじめまして、こんにちは。 厚顔無恥な質問にも関わらず、非常に丁寧なお答えを下さいまして、本当にありがとうございます。 著作権も、製品と作品には欠かせない要因なのですね。 非常に勉強になりました。ありがとうございました。

  • kikero
  • ベストアンサー率33% (174/517)
回答No.3

 芸術を解さない無芸の者ですが、一言  どちらも作り上げて世に問うものですが、「製品」は経済活動、「作品」は芸術活動から生まれるもの、と解釈しています。  「製品」は、確実に販売され生産者の再生産費用を賄う必要が有り、生産者が使用方法の説明や安全性に責任をもつべき物であり、  「作品」は、売れる売れないはどうでも良く、コスト無関係、使用の方法やその後のフォローも入手者の勝手なものです。

hi-08
質問者

お礼

非常に解りやすく、ピンポイントな回答をありがとうございます。 確かに、製品という言葉には経済活動の思わせるニュアンスが感じられます。

  • pippy
  • ベストアンサー率50% (232/458)
回答No.2

簡単に言えば、作業者の創造活動が介入するものが「作品」で、介入しないものが「製品」です。 「作品」は「制作」すると言い、「製品」は「製作」すると言うように、用語的にも明確に使い分けています。 このような意味で、芸術品は基本的に「作品」になると考えられます。 しかし、デザイン、意匠のみに芸術性があり、その後の製作作業には芸術性が介入しにくいものは「製品」と呼ばれることもあり得るかもしれません。たとえば、絵はがきのデザイン自体は当然製作作業ですが、印刷された商品は製品と呼ばれてもおかしくないでしょう。

hi-08
質問者

お礼

丁寧な回答をありがとうございます。 絵はがきの例えはとても理解できました。 作品が製品になっていくのですね。

noname#6493
noname#6493
回答No.1

芸術の分野にもよると思うけど、イメージだけ。 作品 … 最初に創造したもの 製品 … それを量産したもの アートか、ビジネス商品か、という違いに近い。 原因は「作」と「製」という漢字が持つ意味による。 漠然とね、レポートのヒントくらいに受け取ってね。

hi-08
質問者

お礼

非常に解り易く、迅速な回答をありがとうございます。 無知な私でもおおよそ理解できました。

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