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「抽象」の意味とは?わかりやすく解説します!
- 「抽象」とは、事物や表象から共通性や概念を引き出すことを指します。
- 具体的なものを捨象し、一般化することで、複雑な情報を簡潔に表現する手法です。
- 抽象は、個別の要素を取り除いて本質を把握することで、理解や表現の精度を高める効果があります。
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「抽象的」の「抽象」が、普通辞書に載っている元の意味と違う意味で使われることはよくあります。 「日本において自動車が左側通行することは……」という表現の中の「において」は空間的なものですが、「数学において、数式のこのような変換は……」の「において」は空間的ではありません。そして、前者が具体的、後者が抽象的です。空間的なもの、見られるもの(日本の全体像は上空から見られます)、触れるもの、聞こえるもの等は具体的であり、そうでないものは抽象的です。behindも、空間的関係を表しているのなら具体的であり、そうでなければ抽象的です。
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私はこのbehindに関する一文は、「behind=本当の背中側・後という意味ではなくて裏にある理由という意味的概念的な説明として使われている」という意味に解釈しました。 つまり実際に背中側になにか隠しているのではなくて、心にある・言わないでいることがふるまいを規制しているわけです。 behind という身体に対する位置関係を表す語から概念的な・意味の位置関係を抽き出して使っているのですから「抽象」で合っていると思われます。
- cyototu
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抽象をいう言葉に曖昧さがあり、他の方の言うように色々と解釈されているようですね。 しかし私には、貴方の引いた辞書の通り、「事物や表象からある性質、要素、共通性を引き出して把握すること。また、把握して一般的な概念をつくること」が、抽象化と言う過程を最も生産的に把握して、自分自身が抽象化する能力を身につけるために役に立つ理解だと思います。しかし、この理解では、一つのキーワードが欠けているようです。それは、共通性を引き出すために、その人の判断や価値観でそれが「重要ではなと思える部分を捨て去り」、それでも残っている共通部分を引き出す行為のことです。すなわち抽象化とは、その人の価値観に依存する行為です。また、場合によっては、その捨て去る行為で重要な部分も捨てかねないことが起こり得るので、その人の能力に強く依存する行為です。 抽象化とは何かを理解するための例を挙げてみます。 (1)ここに3冊の本と3本のバナナがある。この2つの物の中から共通なものを指摘しなさいとチンパンジーに聞いてご覧なさい。チンパンジーは「そこには共通した性質はない。何故ならバナナは食べられるが、本は食べられないからだ」と言うと思います。このように、抽象化とはそれを把握している本人の能力によってそれが出来る者と出来ない者がいる訳です。 (2)どの人の回りにも、何度でも同じ失敗を繰り返して一向に経験から学べない人が一人ぐらいは居るものですね。その人に、「お前はまた同じ失敗をしたではないか」と言ってご覧なさい。そうすると、その人は「それは前には朝起こったが、今度は夕方起こったのだから同じではない」とか何とか理屈を付けて、それが同じことであると認めようとはしませんよ。その人は経験から物事を抽象化して学ぶ能力に欠けているのです。 もう一つ重要なことは、抽象化能力とは抽象化された概念を抽象化されたレベルで弄ぶことが出来る能力のことだけではありません。具体的な多くの事象の中から自分の価値観に基づいた共通部分を探し出すだけという方向だけでなく、その反対に、抽象化された概念を聞いた時に、それに対応する具体的な例を幾つも挙げてみせることも出来ることが本質的です。私は今まで何人もの大変優れた科学者に会う幸運を手に入れて来ましたが、その方達の優れている理由は、ここで言う反対の行為、すなわち、抽象的な概念を聞いたとき、それを具現化してみせる例を幾つでも挙げる能力があったからです。 さて、前置きが長く成りましたが、「behindは the reason behind his behavior(彼の行動の背後にある理由)のように抽象的な意味で使われることがある。」と言う文は、やはり抽象的という言葉を上の意味で適切に使っているようです。ここでの抽象化を表す言葉は、「理由」という言葉です。人間の行為には、決して同じ行為はありません。一回々々状況が違っています。にも拘らず、その行為に既に存在している言葉でその「理由」を表現するためには、二義的なものは捨て去って、過去にその言葉で表された行為と今回の行為の間に何かの共通性を認めているからですね。抽象化能力のない人がその理由を述べたとすると、独りよがりで誰も説得出来ないとんでもない理由を述べてしまいます。 私は、創造性の優れた科学者と接触したとき、始めはその方は想像力の優れた方だと理解しようとしていました。ところが、そのような理解では、私のためには何の役にも立たないことに気付きました。どうやって自分に想像力を付けるか見当もつかなかったからです。ところが、ある日、実はその方には抽象化能力がある、すなわち常人達の間ではまるで無関係に見える事象の間に共通点を見出してしまう能力があるからだと気が付きました。そのことに気が付いたら、なんで詩人が優れているかも一遍で分かるように成りました。詩人達は、常人には余りにも無関係な2つの一見全く違った概念や事象を意外な形で結び付けて、今まで全く気が付かなかった新しい世界を現出させてしまう。例えば、ホメロスが美女を形容する時に「牛の目をしたヘーレー」と言ったり、西脇順三郎が「校長が木に登った」と言った例がそれです。創造的な優れた科学者と優れた詩人の間には「抽象化能力」という共通項があると理解すると、それなら、私も訓練によっては何とかなりそうだと言う気になったのです。 因みに、戦後、防衛大学の専門家達が太平洋戦争の敗北の原因を分析して、その原因一として、海軍幹部達が真珠湾攻撃等の飛行機による自分達の勝ち戦の経験から学ぶことができなかった事を「抽象化能力の欠如」と表現しておりました。 まとめ、 抽象化能力とは、経験から学ぶことが出来る能力であり、また、今までになかった全く新しい世界を築き上げる創造的能力である。
- sanori
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こんにちは。 >>> 「behindは the reason behind his behavior(彼の行動の背後にある理由) のように抽象的な意味で使われることがある。」 という文中の「抽象」は何を捨象していて、どんな共通の性質をつかんでいるのか がよくわかりません。 何も捨象していないし、共通の性質をつかんではいません。 要素を引き出しているだけです。 「事物や表象からある性質、要素、共通性を引き出して把握すること」 というのは、 「事物や表象からある性質、要素、共通性のすべてを引き出して把握すること」 ということを意味するものではありません。 抽象と具象(具体)の好例は、特許の文章です。私もたくさん書きました。 勝手に創作してみますと、 【特許請求の範囲】 【請求項1】 放送局から送られてくる電磁波を受け取る第一の機器と、前記電磁波をHigh、Lowのいずれか一方のレベルの信号として認識する第二の機器と、第二の機器が認識した信号をサイズが大きなデータに復調する第三の機器と、復調されたデータを映像信号線に供給する手段と、前記映像信号線に接続したセクタに信号に応じた明暗の信号を送ることをことを特徴とする電子装置。 【請求項2】 放送局から送られてくる電磁波を受け取るUHFアンテナと、前記電磁波をデジタルの圧縮信号として認識する機器と、圧縮信号をデコートしてもとのデータに復調する機器と、復調されたデータを映像信号線に供給する手段と、前記映像信号線に接続した画素に信号に応じた階調信号を送ることをことを特徴とする液晶テレビ。 特許の文書には、どちらも書くのですが、上記例では請求項1が抽象的で漠然として、広い範囲で特許を取ってやろう!としているに、請求項2では装置構成を具体的に記述する代わりに権利の範囲を狭めています。 わざわざ請求項2を申請するのは、請求項1で広い権利を特許庁で認定されなかった場合の「補欠」としての役割があるからです。 なお、No.1様のご意見では「パソコン」は「抽象」となっていますが、 たしかに、パソコンの技術開発をしている人達にとっては「パソコン」は抽象的概念なのですが、 現在、一般消費者にしてみれば、具体的な形を持った存在だと思います。 両方の場合があるということです。
- Tasuke22
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抽象の反対語は具体です。 例えば、体重65kg、身長170cm、男、等が具体であり、 それに「山田太郎」と名前を付けたら、具体を全て持った 抽象となります。 平たく言えば、具体的に言えばクドクド色いろあるところを 一言で総称することが抽象ですね。あるいは抽象化したとか 言えます。人間が持つ素晴らしい能力の一つです。 例えば、パソコンは抽象化された言葉です。 パソコンを具体化すると、入力機器、出力機器、メモリ、CPU, マザーボードなどです。 しかし、それらも抽象化されています。 入力機器を具体的に言うと、ディスプレイ、キーボード、マウス、 光学ドライブ、HDD等です。 で、それらも抽象化されていて、光学ドライブは、レーザー光線 レンズ、回転モーター・・・ と、具体的と思っていたものが実は抽象化概念になっているのが 人間の作ったものに多いです。