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宇宙の年齢とビッグバンからの距離について
- 宇宙の年齢は137億年であり、ハッブル望遠鏡で132億年前にできた星が発見されました。
- 2つの星が地球に対して正反対の方向に存在しており、その距離は264億光年です。
- ビッグバンから5億年後には宇宙の直径は10億光年であり、光が264億年かかることに疑問が生じています。
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お考えのような悩みは、我々の日常的スケールにおいて、空間が 平坦(=ユークリッド幾何的)だと感じ(近似)ているためです。 実際は、「平坦」であるのは、宇宙に物質や運動がない場合のみで、 現実は非ユークリッド幾何的(かつ相対論的4次元)に屈曲しており、 「132億光年先の宇宙は半径5億光年」というのは、何の矛盾もありません。 時間と空間のダイナミックなつながりを正しく把握しないと、 宇宙の構造を正しく認識できません。 「宇宙の果て」が『果て』なのは、そこが137億年の歴史を持つ 宇宙の、137億光年先=137億年前の姿だからです。 そこはビッグバン開始時の点であり、実際、強烈な輻射が (光速に近い後退速度で間延びして)観測されています。 その『果て』からこちらを見れば、こちらが137億光年前の、 ビッグバン当時の姿=果てなのです。 すなわち、宇宙のどの地点においても、必ず観察者を中心に 宇宙年齢光年の半径の宇宙が見えるのです(空間も「発生」 する時、「どの方向が中心?」という問いは成り立たない)。 その爆発によって噴き出した宇宙の一番「端っこ(時間経過)」は、 あなたのいる所です。 また、137億光年向こうに立って見ると、あなたの立っている所が、 137億年前の姿=「爆発の輻射」の壁の一部に見えるのです。 その「自分を中心とした半径137億光年の球面」は、ビッグバン 開始時の点であり、「ここ」も含まれているのです。 「こっち側」は、時間的に収束していますが、「むこう側」は空間的 に収束し、両端で点に収束していて、そんな葉っぱのような形を 張り合わせて地球儀を作るように、この宇宙も球の表面(ただし 四次元空間における三次元球面)のように果てはないのです。 本来、ビッグバンの慣性で膨張しているのであれば、重力によって 減速して、その「宇宙寿命光年先のビッグバン当時の輻射」は、 晴れ上がってもいいのですが、ずっと見えている不思議に対して、 「加速している」とか「ビッグバン初期に超光速で飛散した」とか、 諸説が唱えられています。 しかし量子論的に考えると、認識によって宇宙が生じる=自己 (現在/感受/光速)から過去(記憶/時間/超光速)と 未来(予測/空間/光速下)が対発生していると考えれば、 その基底としての時空が広がる(時間経過=空間膨張)のは 当然のことです。 我々は「過去は既に終わっている」「未来はまだ来ていない」ので、 「存在するのは現在」と考えますが、真の『現在』とは、認識体の 感受表面での量子相互作用(光速)のみであり、その経験 (過去=超光速)による予測(未来=光速下)として時空的 広がりは発生しているのです。 全ての存在は、量子的な不確定性に基づいており、無限につめ込むと 存在確率の山が平らになって、無と等しくなります。 この「絶対無=不確定性無限」において、その無限の闇に、認識体の 仮定断面の運動(プランク定数hの収束の時系列化)を想定すれば、 相対的に無の風は光になり、認識体はその光の向うに、自我仮説の 補完としての時空仮説=宇宙を認識するのです。 しかし、そこにおける「存在」は、認識される階層的現象の表面的 (な非光速性)に応じて派生するもの(自我仮説に対する相補)で、 根源的に絶対化しようとすると、元の無限不確定性に発散します。 実は、相対性理論にしても、量子論にしても、認識体との相対に よってしか存在は無い、という帰結を潜在的に持っています。 客観的時空や絶対的存在というのはない、というものです。 認識性を除外した存在は、無=無限不確定性になります。 「何か有るんじゃないの?」という疑問(自我仮説)の相補として 生じた時空仮説に対して、「本当はないんだけどね」という無の射影 として、存在(量子性=光速)は生じていると言えます。 無いとは分からない事が有なのです。
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- isa-98
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宇宙は加速膨張しています。 空間はmでないので運動量自体が存在しません。 ので、光速Cに束縛される事はありません。 60倍で遠ざかり、現在は3.5Cと言う事です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99
- easternport
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そこが宇宙が四次元だと言われる所以です。 例えば膨らむ前の風船にいくつかの点を書き込んだとしましょう。 風船の表面は球面であり四次元ではないですが例えばで考えてください。 風船が膨らむとそれぞれの点はお互いの距離が離れるでしょう。 その中の一点を任意に選んでそこに地球という名前を付けてみましょう。 地球からみると地球の遠くにある点ほど早く離れますね。 地球から見るとあたかも地球が中心にあるかのように 地球より遠い点ほどより遠く動いていきますね。 別の点に例えば惑星Xと名前を付けてみましょう。 やっぱり惑星Xから見てもXより遠い点ほどより遠くへ動いていきますね。 あたかも惑星Xが中心であるように。 このように宇宙を考えるときに、どこが中心、どこが端っこという概念は通用しないのです。 参考: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99#.E5.AE.87.E5.AE.99.E3.81.AE.E8.86.A8.E5.BC.B5 AからBに光が到達するのに264憶年はかからないです。 他の幾つかの質問の答えは分かりません。ごめんなさい。
お礼
有り難うございました。ある程度期待(予想?)していた答えでした。詳細はじっくり読んでみます。しかし、あのNHKの番組では空間が平坦であるがごとくの表現をしてたと思います。日常とはとてつもなくかけ離れた世界であるのに、それを「分かりやすく」説明したつもりなのでしょうが、逆に混乱を招いているような気がします。アニメで表現すること自体が無理があると言えるのかもしれません。もちろん、新たな疑問が出てきますが、いつかゆっくり考えてみます。