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台風の進路について
台風は陸に上陸するよりも海上を通過することのほうが多いように感じられますが、海上を台風が通りやすい理由はあるのですか?台風のエネルギーの関係や障害の関係などなのでしょうか。
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No.1で述べられていることは,台風の進路を予測する際に役立つ,一般的なパターンですが,「上陸するか海上を通過するか」という問題とどう関係してくるのか,これだけではよく分かりませんね。 さて,台風の進路を見ていると,海上を通過することが特に多いという気はあまりしないのですが…。 日本の東側には広い広い太平洋が広がっています。日本列島は小さいです。それを考えると,上陸しない台風のほうが多いとしても当然だと思えてくるのです。 そして,台風は北上してくるにつれて,だんだん進行方向を右に(東寄りに)曲げてきます。これは,上空を西から東に吹いている偏西風の影響です。 したがって,台風の進路も東側へ,つまり太平洋のほうへ向かうことが多くなります。 昨年1年間に発生した台風は26個ありました。これを上陸したかそうでないかで分けてみましょう。 (海岸線沿いに通過,のような微妙な通り方をしたものは,一応上陸に入れてあります) 台風として上陸したもの……11個 (上陸地点別……日本4個,韓国2個,中国大陸4個,台湾1個) 台風が弱まって熱帯低気圧になってから上陸したもの……中国大陸に2個 発生してから消滅するまでずっと海上を通ったもの……13個 台風は北太平洋の,フィリピンの東とか,マリアナ諸島付近のあたりで発生するものが多いです。 26個のうち半分の13個が,どこかに上陸しています。 台風の進路のうち,西側には中国や韓国・日本などの陸地があり,東側はずっと海がある,と考えれば,ほぼ半々という数字は妥当な線ではないでしょうか。 手元に98年の台風経路図があったので,同じように数えてみました。 発生総数=28個 台風として上陸したもの……12個 (上陸地点別……日本4個,韓国1個,中国大陸7個,台湾1個)台湾を通過した台風は中国大陸に再上陸したので1個重複 発生してから消滅するまでずっと海上を通ったもの……16個 年により多少の変動はありますが,だいたいこんなところです。 では,なぜ海上に進む台風のほうが多いと感じられるのでしょうか。 ・中国など外国に上陸してもあまり報道されない。 ・日本に近づいた台風は,上陸しなくてもよく報道される。 ・日本列島は小さいので,上陸せずに近海を通過する台風もそこそこある。 といったあたりが理由だと思われます。 それでは,台風が陸地をよけて(というか山脈などに邪魔されて)海のほうへ進むというような現象は実際にあるのでしょうか。 結論からいうと,台風や低気圧の進路に,進行方向の地形が影響することはあります。 小さな低気圧が山脈にさえぎられて方向を変えることは時々経験します。 しかし,ある程度強い台風になると,多少の山などモノともせずに進むように思われます。 参考URLにあげたページには,2000年~2002年の全ての台風の進路が図で示されています。 (左側の欄で台風の番号を選ぶと表示されます。たとえばT0226は2002年台風26号の意味。) これを見ると,台風が陸地を避けて進んでいるようにはあまり見えないと思いますが,どうでしょうか。 少なくとも,上陸するか海上を通過するかの決定的な要因とはなっていないといってよいでしょう。
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- babuo
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・台風は太平草高気圧を右手に見ながら、その周リを進みます。 ・台風は太平洋高気圧の東西軸(尾根の線・リッジライン)の緯度の付近で転向します。 ・台風は気圧降下の大きいところに向う。 ・台風は偏西風の谷が接近すると転向します。 ・台風は前面に前線があると、それに乗って進む傾向があります。 ・台風は前面の降雨域に向かって進む傾向があります。 以上のような要素が絡んでいるようです。 http://www.ne.jp/asahi/omomd/pub/home/weather/5010.html
お礼
分かりやすく回答していただいてありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。言われてみればそのような気がします。勉強になりました。