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ヘッドフォンのStudio用と音楽鑑賞用の違い、ipodで再生する際のインピーダンスについて
- ヘッドフォンのStudio用と音楽鑑賞用の違いについて説明します。また、ipodで音楽を再生する際のインピーダンスについても解説します。
- Studio用ヘッドフォンは音楽鑑賞用に比べてどう違うのか、鑑賞には不向きな理由、ATH-AD700との比較などをまとめました。
- スタジオ用ヘッドフォンにはケーブルが取り外せるタイプがありますが、鑑賞用でこのようなタイプのヘッドフォンは存在するのでしょうか?また、ipodで再生する際のインピーダンスについても説明します。
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>> ヘッドフォンのStudio用は音楽鑑賞用に比べて、どう違うんですか? // スタジオ用、モニター用というのは、厳密な定義や条件が決まっている訳ではありません。つまり、メーカーの自主申告というか、「メーカーとしてはこういう使い方を想定しています」程度の意味しかありません。 >> 鑑賞には不向きなようですが、どのようか感じなんですか? // 一般的には、 (1)密閉型が多い。また、比較的遮音性が高い。 (2)カールコードの採用例が多い。 (3)比較的インピーダンスの高いものが多い。 (4)標準フォンプラグ(6.3mm)であること、少なくとも変換プラグが付属することが多い。 といった傾向を指摘できます。 音質面では、比較的タイトでクリアな音作りをしているといえるでしょうが、これは「感じ方」の問題なので、評価は人によって分かれるでしょう。また、たとえばモニター用ヘッドフォンと言っても、レコーディングスタジオで使うことを想定したものと、DJブースで使うことを想定したものとでは、かなり傾向が異なります。したがって、「スタジオ用、モニター用だから」の一言で「鑑賞には不向き」という結論が出せる訳ではありません。 >> インピーダンスが倍になると同じ大きさの音を出すには、倍の出力が必要になりますか? // 能率が同じならば、そうなります。 すなわち、音量に直接影響するのはヘッドフォンの能率であり、たとえば100dB/1mWであれば、プレーヤーのヘッドフォン出力が1mWのとき100dBの音圧を発生するという意味です。3dB下がれば1mW時の音圧は半分に、3dB上がれば2倍になります。 電気の仕事量ワット(P)は、電流(I)に電圧(E)を乗じて求まります(第1式)。また、電流(I)は、負荷(R)の両端にかかる電圧(E)の高さによって決まります(第2式)。したがって、 第1式:P = I * E 第2式:I = E / R 第1式のIに第2式を代入:P = E^2 / R となります。このうちRがヘッドフォンのインピーダンスに相当するので、この限りでインピーダンスの高低が音量差に関係します。しかも、出力の大小はミリワットで示されており、 これは電圧の高低と電流の大小の相関関係で決まります(第1式)。したがって、インピーダンスの高低だけで、必要とされる出力の大小が決まる訳ではありません。 >> ipodで音楽を再生する際インピーダンスはいくつあると再生が厳しいですか?私は結構大きめの音で聞きます。 // 以上の説明の通り、それを知るにはiPodの定格出力を知る必要がありますが、最近のモデルに付いてはアップルのウェブサイトに表記がありません。したがって、定量的に「何オーム以上」「能率何dB/mW以下」などと述べることはできません。また、仮にインピーダンスや能率がほとんど同じでも、現実の聞こえ方は異なる可能性があるので、やはり定量的な説明は困難です。 1つの目安として、今お使いのヘッドフォンでどう聞こえるか、が参考にはなるでしょう。 >> スタジオ用ヘッドフォンにはケーブルがヘッドフォン側でも取れるようなのがありますが、鑑賞用でこのようなタイプなのってありますか? // たとえばSennheiser HD650などは、交換用の(場合によって本体より高いかも知れないような)ケーブルが売られています。