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布基礎と独立基礎?
布基礎と独立基礎? 農村地帯の広めの土地に戸建住宅を計画しています。 現在のところ、木造平屋建て、高床式、切り妻屋根の軽量屋根材葺きで、ウワモノ重量を軽量化し、ローコストで耐震性を確保する計画です。 この上物に対する基礎としては、「コンクリートから人間へ」という時代に、べた基礎で大量のコンクリートを流し込むのは気に入りませんので、上物と同様、軽量化、ダイエットし、大地への負荷を軽減し、資源を節約し、耐震性を確保したいと考えています。(できれば私の予算も削減したい!) そこで、布基礎か独立基礎かの選択となるのですが、建築数年後の床下乾燥に期待して高床式を採用するわけですから、布基礎の立ち上り部(GL+450mmぐらい)が床下通風をじゃまするのが気に入りません。 かといって、人通口のように、布基礎でありながら基礎の一部をカットしてしまう神経も理解できません。 「傾斜地に建っている別荘」などに使われている独立基礎は平地の平屋住宅では使えないのでしょうか? ボイド管で柱の数だけ独立基礎を立て、その上に柱直建てができないかと考えています。 そこで、木造住宅の基礎の専門家に質問です。 1.平地の平屋建てに独立基礎が使われていない理由は何でしょうか? (「基礎屋さんの売り上げ確保」って答えは無しですよっ!) 2.軽量住宅の基礎に独立フーチング基礎を使う場合の注意事項は何でしょうか? 3.土台無しの木造建築の建築確認を取るにはどうしたらよいでしょうか? 4.「傾斜地に建っている別荘」は次回の大地震の際に崩壊するのでしょうか? 追加の質問ですが、 5.梅雨時に工事されたべた基礎で、そのべた基礎に覆われた土中の水分は、その後、乾燥期になってもべた基礎の下や、防湿シートの下でウジウジしているのでしょうか?
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・古建物で;玉石の上に柱が立ち 横架材は1階床梁でした 古職人が言うのに 近頃は「よいとまけ」で地盤造りをしなくなった 砂利+粘土+砂利+粘土・・幾層にも付き固めた上に 玉石を座らせた ・新潟地震のとき 古建物が横ズレして倒壊しなかった と 布基礎にアンカーボルトで固定した部が割れたとか ベタ基礎は全体が揺られて不同変形したとか ・確認申請基準を作る人も全能ではない(基準法の改正=間違いに気付き訂正すること)事からも しかし、今の規制をクリアーしないと家が建てられません 古建物を見て勉強しています
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- nao1999
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先ず大前提として・・ 現在の日本国で木造計算の基本として考えられている計算方法が完璧なものでは無く、その方法通りに計算して耐震上必ずしも完璧な建物と言い切る事は出来ません。 ※研究結果や事例によってしょっちゅう変わっています。しかし古い住宅が地震の度に壊れているとは限りません。 1.平地の平屋建てに独立基礎が使われていない理由は何でしょうか? →(1)布基礎は梁と考えるもの(構造計算の言い方で言うと基礎梁と呼びます)なので耐力壁の直下に必ず配置されるものです。 →(2)建物の重量に対し接地圧を計算する際、接地面積と重量から地盤がもつかどうかの計算をします。つまり接地する面積が少なければ建物重量が集中しますので基礎だけで成り立たない場合、杭工事が発生することになります。 2.軽量住宅の基礎に独立フーチング基礎を使う場合の注意事項は何でしょうか? →前述に同じ 3.土台無しの木造建築の建築確認を取るにはどうしたらよいでしょうか? →耐力壁の納まりを考えたときに土台が無い木造住宅って成り立ちますか?無理でしょう。論外です。 4.「傾斜地に建っている別荘」は次回の大地震の際に崩壊するのでしょうか? →何が原因でそういったイメージをされていますか?建物は基本的にRCである基礎に載っている考え方であり、それに耐えられる計算を基に基礎の構造計算をしています。立地によって構造上不利になる要素って当然ある訳ですが、基本的に壊れる事は無いと考えるべきと思います。 5.梅雨時に工事されたべた基礎で、そのべた基礎に覆われた土中の水分は、その後、乾燥期になってもべた基礎の下や、防湿シートの下でウジウジしているのでしょうか? →そんなに水はけが悪い地盤考えられないのです。地盤に吸収されると思いますが・・
お礼
構造計算のご専門家としてのアドバイスありがとうございます。 >土台が無い木造住宅って成り立ちますか?無理でしょう。論外です。 実際、最近、少しずつふえてきて、建築確認も取れるようですよ。 ご参考までに、http://www.tanaka-soken.com/をご覧下さい。 私は、将来の補修のことを考えて、このTSAという特殊金物を使わずに、オープンシステムで建築確認を取るにはどうしたらよいか、アイデアを求めました。 5.は、私も同感で、既存の水分は乾期に吸収され、建物建築後は雨で水分補給されることがなくなっているので、放っておけば時間につれて乾燥状態になるはずですよね。だから、床下の防湿コンクリートや防湿シートなどは長期的には(2-3年を考えれば)無駄になりますよね。 土を覆ったりせず、自然の乾燥にまかせることにします。 ありがとうございました。
補足
補足させてくだい。 1.まず、日本は湿潤温暖な気候なので、木造を腐朽菌からまもるためには、乾燥状態に保つことが重要と考えました。 2.乾燥状態を保つために床下換気装置などの機械に頼らない方法として、高床式を考えました。 3.GL+1400mm程の高床式を考えた時、GLと1400mm上の床の間をどちらか埋めようかと考えました。つまり、基礎天端を高くしようか、それともある程度の高さからは木構造で支えようか、と。 4.基礎天端を高くした方が、木構造が雨にぬれる部分が少なくなるが、たとえばGL+1200mmもの基礎立ち上がりを作ってしまったら、床下の通風は悪くなるな、と考えました。 5.基礎天端を高くしつつ、風通しを良くするためには、「傾斜地に建っている別荘」みたいにローソク基礎は使えないだろうか、が次の疑問でした。(はじめはローソク基礎が地下で地下梁でつながっていることを知らずに、これを独立基礎とよびました) 6.でも、ローソク基礎の上に建つ家は、垂直荷重には良いとして、地震の時の横揺れには耐えられるのだろうかとの疑問で質問しました。
- inon
- ベストアンサー率20% (773/3794)
1.平地の平屋建てに独立基礎が使われていない理由は何でしょうか? (「基礎屋さんの売り上げ確保」って答えは無しですよっ!) 無駄なコストがかかるから(施工費+混構造計算代) RC構造物の上に木造建築が載ると言うことですから、計算が出来ない事は無いでしょう。 土台のアンカーボルトを止めるために、鉄骨かRC造の梁を基礎の地上部分に設けないといけません。(地上と地中に梁が必要) 2.軽量住宅の基礎に独立フーチング基礎を使う場合の注意事項は何でしょうか? 表面をから見ると独立した基礎に見えますが、実は地中に地中梁が存在します。布基礎にした方が遙かに安上がりです。 布基礎は地中梁が逆に地上に出ているとお考え下さい。 又、人通口の部分は補強筋がちゃんと入っていますので、理解できないことは無いですよ。 3.土台無しの木造建築の建築確認を取るにはどうしたらよいでしょうか? 土台無しでは今の木造建築は成立しません。無理でしょう。 4.「傾斜地に建っている別荘」は次回の大地震の際に崩壊するのでしょうか? 違法建築は別として正規に建てられた物なら、構造計算で安全性は確保出来ています。前にも書きましたが、基礎同士は地中で地中梁でつながっています。 ちょっと混乱した回答になりましたが、要は貴方が目指すローコスト住宅と独立基礎は相容れないものと言うことです。 床下の防湿にこだわるなら、布基礎にして、内部は防湿シートを敷きその上に防湿モルタルを80mmぐらい流せば地面からの湿気はましになります。
お礼
ありがとうございます。 技術的な観点からのご説明をいただき大変納得しています。 独立基礎にはさしたるメリットが少なく、コストはより高いということですよね。 人通口の件も勉強になりました。 一般人向けの本で猫土台の説明に際して、「床下通風口は基礎配筋を切ってしまうので基礎が弱くなってしまうが、基礎天端を切らない猫土台は基礎強度を維持できると」と読んだことがあります。 小さな通風口でも悪影響があるのに、人間が通るほどの大きく切り取ったら布基礎の強度相当失われるのでないかと、ひとり心配していました。 心配症なので、布基礎の天端は連続させておき、GL+50mmぐらいの位置から上に、直径200mmぐらいの円形ボイドを作り、床下通風促進と非常時の排水に備えたいと思います。 いづれにしても基礎設計と基礎構造計算できる事務所に相談ですね。 土台無しの木造建築としては、「創建構法」というのありますが、こちらはTSA:Takahashi Soken Anchorという専用金具を使って柱を基礎に直建てするものです。私は「無印良品住宅」を建てたいので、TSAを使わずに、オープンシステムで柱直建てができないか研究中です。 床下の乾燥に関しては、「高床式神社の床下遊び」で経験した、高床式の地面は防湿しなくても数年後には乾燥するという事実を信じておりますので、なんとか人工的な防湿ではなく、自然通気による気の長い床下乾燥を実現しようとおもいます。 ご専門の知識からのアドバイス、本当にありがとうございました。
- openfield
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>1.平地の平屋建てに独立基礎が使われていない理由は何でしょうか? 非常に高度な構造計算技術を要し、右から左に設計できる方がおいでにならない。 また、設計料はそのような高度の技術を持っておられる先生のため『破格』となり たんなる『ローコスト住宅』に採用できない。 いわゆる、 >(「基礎屋さんの売り上げ確保」って答えは無しですよっ!) というような『おちゃらけ』で答えるような内容ではない。 >2.軽量住宅の基礎に独立フーチング基礎を使う場合の注意事項は何でしょうか? 上記で述べたごとく誰でも設計できる代物ではないので設計事務所に 相談すること。 また、コンクリートを減らすことが、この場合に限っては『ローコスト』には つながらないことを認識すべし。 柱ごとに独立した『ローソク基礎』を設置する複雑さを考えていただきたい。 鉄骨中2階のような建物と考えたら構造的には簡単ですが・・・。 >3.土台無しの木造建築の建築確認を取るにはどうしたらよいでしょうか? 設計事務所に相談すること。 こういうところで中途半端な知識を得て、実際に設計事務所で話をする際の 妨げとならないように。 >4.「傾斜地に建っている別荘」は次回の大地震の際に崩壊するのでしょうか? 具体的な内容ではないので答えようもないが・・・・。 ところで、 >人通口のように、布基礎でありながら基礎の一部をカットしてしまう神経も理解できません。 ・・・・、どうして?。 >木造平屋建て、高床式、切り妻屋根の軽量屋根材葺きで、ウワモノ重量を軽量化し、 >ローコストで耐震性を確保する計画です。 周囲田んぼに囲まれた上記住宅を頭の中で想像してみた・・・・・。
お礼
アドバイスありがとうございます。 コンクリートを減らすことが、この場合に限っては『ローコスト』にはつながらないこと、銘記しておきます。 「傾斜地に建っている別荘」などで独立基礎を使っている建物では、非常に高度な構造計算技術を使い、破格の設計料を支払っていることも初めて知りました。やっぱりお金持ち専用ですね。 私は特に「ローコスト住宅」を目指しているわけではなく、必要な部分には必要な金をかけて、地場の材料で地場の大工さんに建てていただこうと考えいるので、「無印良品住宅」が目標なんです。 破格の設計料は云々は「無印良品住宅」には向かないので、布基礎を採用したいと思います。 ただ、通風の促進と非常時排水の目的で、基礎立ち上がりのGL+50mmぐらいの場所に直径200mm前後のボイドを数か所取れるか、検討したいと思います。 なお、想像を邪魔して恐縮ですが、周囲に田んぼは無くて、三方を5-6メートルの雑木林で囲まれている土地です。 その地に「明治の洋館」風の建物にするか、それとも日本風の「神社のお社」を彷彿とさせる外観にするか想像を楽しんでいます。 畳の生活はできないので、やはり「明治の洋館」風にしようかな。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 関東大震災をサバイブしてきた周囲の古民家が、究極の「軽量化設計」と「剛性よりも靭性を重視」して建てられていいることをみると、本当に江戸や明治の日本建築はすごいですね。 今更、石場建ての家にしようとは思いませんが、近代100年間の日本の戸建住宅建築技術は進歩したのか、退化したのか。 高度な軽量設計で抜群の操縦性と戦闘力を誇ったゼロ戦に対して、後に現れた米国グラマンの戦闘機は、巨大なエンジンと分厚い装甲板を装備してきたのと同じような「技術の進歩」には少々疑問を持ちます。 現在の法令が許す範囲で、軽量設計に努め、「無印良品住宅」を実現したいと思います。 ありがとございました。