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ANAクレジットについて
ANAマイレージを貯めようと思い、ANAクレジットを作ろうと思っています。 これから月1~3回ANAを使用する予定です。 現在のJALクレジットでは月10万前後の請求が来ます。 JALでは年に2~3回程マイレージを使っていました。 JALは、ポイントがそのままマイレージとして使用出来るのですが、ANAはポイント移行手数料が必要と書いてありました。 この移行料についても詳しく教えて頂けると嬉しいです。 このような状況でお勧めのANAカードがありますか? どなたかお詳しい方がいらっしゃいましたら、お願いします。
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ANAマイレージクラブに限らずマイルやポイントに関する規則はこの二、三年ほど改定が相次ぎ、「お勧めのANAカード」もその都度目まぐるしく入れ替わっていますが、現時点でのお勧めは「ANA JCBカード」[1]です。 1. JALカードのマイルの貯まり方とANAカードのマイルの貯まり方の比較 私自身、JALカードとANAカードの両方を使いながらマイルを貯めています。両者の貯まり方を比較してみます。 ●JALカード 利用額100円に対し毎月の引落し時に1マイルが積算される。(ショッピングマイル・プレミアム制度[2]に参加していなければ、利用額200円に対して1マイルの積算に下がる) ●ANAカード (1) 利用額1,000円に対し毎月の引落し時(の少し前)に、クレジットカード会社のポイントが1ポイント貯まる[3](*1)。VISA/Master(三井住友カード)なら「ワールドプレゼントポイント」、JCBなら「Oki Dokiポイント」。 (2) このポイントは1ポイントあたり10マイル(または5マイル)の割合でANAマイレージクラブのマイルに移行できる[3]。10マイルコースにするか5マイルコースにするかは任意に選択できるが、10マイルコースの場合は移行手数料が必要(後述)。なおポイントをマイルに移行せず、そのままクレジットカード会社のポイントプログラムの景品に引き換えてもよい。その場合は移行手数料は不要。 (3) VISA/Master(三井住友カード)やJCBではポイントの有効期限は2年間あり、その間にマイルへの移行を行えばよい。移行したマイルの有効期限は移行から36か月。最長で「ポイントとして2年間+マイルとして36か月」の60か月かけてマイルを貯めることもできる。 全体でJALカードは利用額100円→1マイル、ANAカードは利用額1,000円→1ポイント→10マイルなので割合としては同じです(*2)。年間の費用ですが、JALカードの普通カードが年会費2,100円+ショッピングマイル・プレミアム参加費2,100円で合計4,200円、ANAカード(JCB)の一般カードが年会費2,100円+移行手数料2,100円でこれも同じです。 JALカードでショッピングマイル・プレミアム制度に参加しない場合、ANAカードで5マイルコースを選択した場合も、「カード年会費2,100円、利用額200円あたり1マイルの加算」でこれまた同条件です。 2. ANAカードのマイル移行手数料について 以前はVISA/Master(三井住友カード)、JCBとも移行手数料は2,100円で横並びでしたが、現在はVISA/Masterが6,300円に値上げしたのに対し[4]、JCBが2,100円に据え置いているため[5]JCBが有利です(*3)。 (1) ANAカードを利用して貯めた、クレジットカード会社のポイントをマイルに移行するには、最初に「10マイルコース」「5マイルコース」を選択する必要があります。10ポイントコースでは上で述べたように移行手数料がかかります(VISA/Master: 6,300円、JCB: 2,100円)。移行手数料はその年度(4月~翌年3月)の間有効で、一度支払えばその間に何回移行しても構いません。 (2) 「5マイルコース」は移行手数料はかかりませんが、1ポイント→5マイルと換算レートが半分に落ちます。移行予定のポイントが200ポイント程度以下なら5マイルコースでもよいのですが、それ以上あるなら「10マイルコース」を勧めます(*4)。 (3) ポイントからマイルへの移行手続きには(A) 自動的に移行する方法と、(B) その都度自分で手続きする方法とがあります。VISA/Master(三井住友カード)では(A)を自動移行方式[6]、(B)を応募方式と呼んでいます。JCBは(A)をマイル自動移行コース、(B)をマルチポイントコースと呼んでいます[5]。 (4) (A)(B)のいずれの方式で移動するかは任意に選択できます。(A)では毎月自動的に移行がなされます。また中止を申し出ない限り翌年度も自動継続され、年度の初回移行時に移行手数料(JCBなら2,100円)が差し引かれます。 (5) (B)ではその都度、何ポイント移行するか決めて自分で手続きを行います。その時点で10マイルコースか5マイルコースかを選びます。10マイルコースの場合はその年度で最初に移行した時に移行手数料が引き落とされます。その後は(1)で述べたようにその年度の間なら、追加の手数料なしに何回でも移行できます。また応募方式は翌年度に自動継続されることはありません。次の年度どうするか(10マイルコース/5マイルコース/マイルに移行せずに貯める)は自由に決められます。 3. そのほか細かい点 (1) JALカード/ANAカードの掛け持ち 一つ気になるのが、現在お持ちのJALカードを解約してANAカードに完全に乗り換えるのか、それとも引き続きJALカードを保有されるのかという点です。 解約して乗り換えるならクレジットカード利用はANAカードに集中させることになります。そして毎月10万円程度の利用額があれば、選ぶべきは迷うことなく「10マイルコース」です。 解約しない場合ですが、ANAカードとJALカードの双方を保有し年会費を2枚分払うこと自体は、搭乗時のボーナスマイルを考えれば無駄ではありません。ただしクレジット利用額はどちらかに集中させるべきです。片方でショッピングマイル・プレミアム参加費を払い、もう片方でマイル移行手数料を払うのは無駄だからです。 私もJALカード/ANAカードの双方を所有していますが、クレジットカード利用はANAカードに集中させています。JALカードは年会費のみを支払っており、ショッピングマイル・プレミアム制度は利用していません。JALカードで支払うのはJALで航空券を買うときくらいですが、年間の初回搭乗時ボーナス(1,000マイル)と搭乗ごとのボーナス(区間マイルの10%)で元は取れている感じです。 (2) 移行手数料の節約 ANAカードでの移行手数料の節約ですが、次のサイクルを繰り返せば3年に1回の支払いで足ります。 1年度目 4月から翌年3月までひたすらポイントとして貯める 2年度目 同じく、4月から翌年3月までひたすらポイントとして貯める 3年度目 1年度目の4月に貯まったポイントが期限を迎えるので、4月になったら移行手数料を払ってポイントをマイルに移行し、翌月移行も順次マイルに移行(手間ならまとめて移行してもよい)。最後に3月に、その月に加算されたポイントをマイルに移行して終了。 4年度目 1年度目に戻って繰り返す (3) カードのランクの選択 ブランドをJCBに決めたとして、一般カード/ワイドカード/ワイドゴールドカードのランク選択が残ります。一般カードに対するワイドカードのメリットは、初回搭乗時ボーナス(一般1,000マイル、ワイド2,000マイル)、搭乗ごとのボーナス(一般は区間マイルの10%、ワイドは25%)などですが、国内線の利用が主ならワイドは不要でしょう。年会費の差がボーナスマイルの差になかなか見合わないからです。ただし国際線も利用されるなら、距離が長いですからボーナスマイルの点で有利ですし、ビジネスクラスのチェックインカウンターが使えるなどワイドも検討価値があります。さらにゴールドにするかはお好みでどうぞ。 (4) 上級会員クレジットカード 月に1~3回程度搭乗されるということですと、その区間にもよりますが「プラチナサービス」[7](上級会員)に届く可能性があります。「プラチナサービス」になったならクレジットカードを「ANA スーパーフライヤーズカード」に切り替えることをお勧めします。年会費を払って「ANA スーパーフライヤーズカード」[8,9]を持ち続ければ、ラウンジ使用や優先搭乗などのメリットを半永久的に享受できます[8]。 (5) 年会費無料のANAカード 「ANAカードZERO」と銘打たれたクレジットカードが出ています。ブランドはJCBです。29歳までの方限定で申し込めるカードで年会費は無料です。ただしポイントからマイルに移行する際に5マイルコースしか選べません[3]。月に10万円程度の利用額があるなら5マイルコースは明らかに不利で、仮に年齢条件を満たしているとしてもこのカードは選択しない方がよいでしょう。 4. まとめ (1) ANAカードはJALカードと異なり、カード利用額に対していったんクレジットカードのポイントが貯まり、そのポイントを後からマイルに移行する方式です。 (2) 現状でお勧めのカードはANA JCBカードです。VISAやMasterに比べてポイントからマイルへの移行手数料が安いためです。一般カードにするかワイドカードにするかですが、国内線の搭乗が主なら一般カードでよいでしょう。 (3) クレジットカード利用額→マイルへの換算割合や、年間にかかる費用(年会費+移行手数料)はJALカード、ANAカードとも同じです。 参考ページ [1] http://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/ana_card_tk.html [2] http://www.jal.co.jp/jalcard/function/jpp.html [3] http://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/more/anacard/03.html [4] http://www.smbc-card.com/mem/wp/ana.jsp [5] http://www.jcb.co.jp/ordercard/pop/index_an06.html [6] http://www.smbc-card.com/mem/wp/ana_auto.jsp [7] http://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/platinum.html [8] http://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/spfs2.html [9] http://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/spfs2_pop.html *1 ANAダイナースは利用額1万円に対して1クラブポイントの加算。1クラブポイントは100マイルに移行できるので最終的な換算レートとしては同じ。 *2 1,000円未満の端数の扱いではJALカードが幾分有利。 *3 VISA/Master(三井住友カード)、JCBとも、ゴールドカードや学生カードは移行手数料なしに1ポイント→10マイルの割合で移行できる。 *4 マイルを特典航空券に交換した場合その利用価値は、通常1マイルあたり2円~3円程度。仮に2円相当として200ポイントの移行で試算すると ・10マイルコース 2,000マイル(約4,000円分) 移行手数料2,100円の支払い 差し引き1,900円 ・5マイルコース 1,000マイル(約2,000円分) 移行手数料不要 よってコース選択の分岐点は200ポイント前後と見積もられる。
補足
大変お詳しくご説明して頂きまして、本当にありがとうございました。 Umada様、もう一件教えて頂けますでしょうか? 現在、ANAのページを見ていますと、ANAアメックスカードが新しく出たようですが、その点はいかがでしょうか? 100円で1マイルになるようですが、こちらも移行手数料等考えると、どうなんだろうと考えてしまいます。 もし、よろしければ、教えて頂けますと嬉しいです。