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10/02/28津波警報/予測の妥当性について
- 今回の津波警報/予測について、その妥当性を評価するための質問をまとめました。質問の内容に基づいて、予測の妥当性を判断するための基準を策定し、評価結果をまとめます。
- 予測値と観測値の評価基準については、数式や場合分けなどの方法で定義し、予測値の妥当性を判断します。また、警報行政との親和性や高さ区分に関する考慮も行います。
- 評価結果の根拠については、科学的/技術的側面、科学行政、防災行政の観点から考察します。これらの根拠を組み合わせて、予測の妥当性を裏付けます。
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Q1 I. 北海道太平洋沿岸東部(警報: 2m): 妥当 II. 青森県太平洋沿岸(大津波警報: 3m): 微妙 III. 岩手県(大津波警報: 3m): 妥当 IV. 宮城県(大津波警報: 3m): 妥当 V. 福島県/茨城県(警報: 2m): 微妙 VI. 千葉県九十九里/外房(警報: 1m): 妥当 VII. 千葉県内房(警報: 2m): 妥当 VIII. 伊豆諸島(警報: 2m): 妥当でない IX. 愛知県外海(警報: 2m): 妥当 X. 和歌山県(警報: 1m): 妥当 XI. 高知県(警報: 2m): 妥当 XII. 沖縄本島地方(警報: 2m): 妥当でない Q2 予想の高さをX(n)、それより1つずつ上・下のグレードの高さをX(n+1)、X(n-1)と置くとき、験潮所での津波の高さHが (X(n)+X(n-1))/2*(2/3)*(2/3) < H < (X(n)+X(n+1))/2*(3/2) の範囲内にあれば妥当とする。また現地調査での痕跡高H1が求められていれば、 (X(n)+X(n-1))/2*(2/3)*(3/4) < H1 < (X(n)+X(n+1))/2*(3/2) で妥当とする。さらに隣接予報区での高さHnやHn1があったとき、 (X(n)+X(n-1))/2*(2/3)*(4/5) < Hn < (X(n)+X(n+1))/2*(3/2) (X(n)+X(n-1))/2*(2/3) < Hn1 < (X(n)+X(n+1))/2*(3/2) であれば微妙とする(妥当である可能性がある)。 Q3 高さの予測は、たとえば2.5m~3.4mと予想されるときは一律に「3m」としている。そこで結果論的に評価するときは、この幅を考慮しなければならない。⇒Q2の式で (X(n)+X(n-1))/2 や (X(n)+X(n-1))/2 とした また、津波予測はかつて倍半分と言われていた。現在の知見や技術で精度は高まっているとはいえ、断層パラメータの僅かな変化によって予想される津波の高さは大きく変わりうるほか、外洋の水圧計の記録を用いてもシミュレーションとの比較が難しい面がある。この技術的限界を考慮し、Q2の式で下限に2/3を、上限に3/2を乗じた。 最後に、津波予測はその予報区での最大の高さを予測している。リアス式海岸や岬の突端などの特殊な地形を除いてもなお、験潮所とは1.5倍程度の差が生じうる(験潮所のほうが予想よりも小さくなりやすい)。ゆえにQ2の最初の式で、下限に2/3を乗じた。 現地調査の痕跡高も、特別な地形でのものを除き、験潮所での値に準じるものとして扱ってよいと考えられる。しかしこの場合、記録箇所が大幅に増えることを鑑み、地形の効果も程度反映されると予想されることから、最初の式同様2/3を乗じることが適切でないと判断し、3/4を乗じるに留めた。 さらに隣接予報区との境界付近で最大の高さが予想されていた場合も考慮し、隣接予報区をも考慮した式をQ2の3つ目、4つ目に示した。この場合、すでに地形の効果による不確定性の問題は、隣接予報区を参照する時点でほぼ解決されると考えられることから、それぞれ4/5、1を乗ずるに留めた。 なお、防災上はQ2の式の上限を(X(n)+X(n+1))/2に留めるべきであると考えられる。 また下限は(2/3)*(2/3)すなわち4/9、3mの予報が出されれば(3+2)/2*(4/9)で、すなわち験潮所で1.2m以上が観測されれば概ね妥当であるとの判断となる。これも実感や防災行動上概ね妥当なラインだと考えられる。
お礼
これは大変興味深い回答です。私も質問した甲斐があるというものです。正直、教えてgooでここまでの御回答がいただけるとは思っていませんでした。