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アンプとスピーカのインピーダンス整合
私のアンプにはスピーカがAとBにつなぐことができ2種類のスピーカをA・Bにつないでいます。アンプの仕様にはA,Bそれぞれ出力インピーダンスが6~16オームなのですがアンプでスピーカを選択するときにA+Bを選択するとインピーダンスが12~16Ωとなっています。スピーカの入力インピーダンスはどれも8オームなのですがスピーカをA+Bで使うと8Ωのスピーカでは整合が取れてないようにも思います。アンプのスピーカA+Bの出力インピーダンス12~16ΩにたいしてA(8Ω)+B(8Ω)=A+B(8+8=16Ω)と考えていいのでしょうか?
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基本的な考え方が違っているようです。アンプ側から見たスピーカーのインピーダンス設定がA+Bのときの最低値が高くなっているのはAのスピーカーもBのスピーカーも12Ω以下のインピーダンスになってはいけないということを意味しています。なぜならこのモードではスピーカーは並列に接続されることになりインピーダンスは増えるのではなく減少するからです。A=8Ω、B=8Ωの場合並列接続されたインピーダンスは4Ωになってしまい、これではアンプに対して過負荷になる可能性があるのでだめということです。アンプがA+Bのときに最低インピーダンスを12オームとしているのは、12オームのスピーカーを並列につないだ時の最低インピーダンスがアンプの許容する最低インピーダンスの値である6Ωになるためです。ただし、これはあくまで同じスピーカーをつないだときの話で、スピーカーのインピーダンスは周波数によって変化するため、異なったスピーカーを接続した場合、必ずしも最低インピーダンスの値が、計算式の値まで下がるとは限りませんが、安全性をみてこの値を設定しているのでしょう。 この値は、アンプが最大出力を発揮したときにスピーカーのインピーダンスが規定値より低いとアンプに過電流が流れアンプを破損する恐れがあるからで、最大出力とは程遠いレベルでしか使用しないのであれば、8Ωのスピーカーを2台並列接続した状態(実質のインピーダンスは4Ω程度)でも問題は起こらないでしょう。ただし、音質面ではダンピングが甘くなる可能性があり歯切れのよさは薄れる可能性があります。またインピーダンスが規定値より高い場合はアンプの出力が(たとえば8Ωで100Wの出力のアンプに16Ωスピーカーをつなぐと計算上は50Wの出力しか得られないことになります。実際にはそのとおりにはなりませんが・・・)十分に利用できないことになりますし、オーバーダンプになり余韻がない感じの音になる可能性があります。ただ、この場合アンプを破損するようなことはありません。 スピーカーの接続に関してはそれぞれの特性の違いから並列や直列に接続した場合に、相互干渉が起こり音質上の問題は非常に複雑で単に電気的なレベルでの整合・不整合といった問題にはとどまらないでしょう。こればかりは実際に試してみる以外にないというところでしょう。