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庇(霧除け)がある南窓のサッシ選び
関東平野在住で、夏は暑く、冬は寒くなる地域です。 南側が切妻面になる部屋を増築予定です。 南側のみ、庇(霧除け)を取り付け予定ですが、南窓のサッシ選びで迷ってます。 「夏の日差しを遮りつつ、冬の日差しを取り入れる先人の知恵」を採用し 冷暖房費の節約をするのが狙いです。 このように庇を取り付けた場合、あえて南窓にLow-Eガラス(断熱 or 遮熱)にする メリットはありますか? Low-Eガラスは普通のペアガラスより冬の日差しを遮ってしまい、部屋の温度が 上がらないのでは?という心配があります。 今回の場合、Low-Eガラスより普通のペアガラス(空気もしくはアルゴンガス) の方が効果的でしょうか? http://t-ohshita.com/2008/08/20080828-0130.html ←参考にしたサイト 一方、庇を取付る予定のない東窓と北窓はLow-E(断熱)を検討してます。
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断熱性能(熱貫流抵抗)で比べればペアガラスは普通ガラスの2倍の性能で、Low-Eガラスは約3倍です。 日射熱取得率(太陽光の熱が室内に入る割合、元の太陽光線を1として室内にどれくらいの熱が入るかを表した数値)では普通ガラスに比較して、ペアガラスは10%減、高断熱Low-Eは30%減、高遮熱Low-Eは50%減になります。 Low-Eガラスの方が断熱性能が良いので、特に冬季間の寒さ対策を期待されるならば高断熱Low-Eをお奨めしますが、冬季間はぽかぽかの太陽光線をペアガラスよりも遮ります。ペアガラスでは我慢できないかと言われると返答のしようがないのが事実です。そもそも断熱を良くしたいけど冬季間のぽかぽか太陽だけを取り入れたいという矛盾を成立させようとしているのですから、適正を定めることが難しいと思います。 それぞれの数値は下記参照 <日射熱取得率> 普通ガラス 0.85 ペアガラス 0.75 高断熱Low-Eガラス 0.60 高遮熱断熱Low-Eガラス 0.41 <熱貫流抵抗>(対流・伝導・輻射のトータルでの断熱性能を表す数値で、数値が低い方が断熱性能が良い) 普通ガラス 5.9 ペアガラス 2.9 高断熱Low-Eガラス 1.8 高遮熱断熱Low-Eガラス 1.7 (ガラスの厚みは全て5mmで空気層を12mmとした場合、数値は旭硝子のカタログより抜粋) 庇の有無はガラスの種類に関係なく全てのガラスに対してプラスの効果があります。しかし庇が太陽光線を遮る効果は万全ではありません。真南の窓庇は夏場の真昼には日陰を作ってくれるかもしれませんが、それ以外の時間帯は暑いかもしれません。#3の回答者さんの通り Low-Eガラスを使用したお宅は夏場の輻射熱をあまり感じませんが、普通のペアガラスのお宅では窓からの熱を感じます。そのお宅の方に「ペアガラスで快適ですか?」とお尋ねしたら、「快適です。」(これまでは普通の単板ガラスのところにお住まいだったので)と言われました。 断熱性能の優れている方が良い事は間違いないのですが、寒さ暑さの許容範囲は人それぞれで、その方にあったコストパフォーマンスも含めた快適性を判定することは非常に難しいと思います。すばらしく断熱の良いお宅は、真夏日が続いたある日急に涼しくなってもそのお宅の室内は暑いと感じます。 断熱性能だけでなく紫外線を遮断する事もLow-Eガラスの魅力一つと言えます。(良し悪しありますが…)紫外線はあらゆるものの劣化を早めます。カーテンやフローリング等を長持ちさせるには紫外線を除去させるに越した事はありません。 結露について補足させていただきます。 断熱が良くても室内環境により結露はします。 結露は室内の空気の湿度が飽和状態になったときに発生します。Low-Eガラスの断熱性能が良いと述べましたが、壁等に使用されている断熱材に比較すると、問題にならないくらい断熱性能が劣ります。実際に壁とガラスを触ってみて温度を確かめていただければすぐに判ります。ガラスの方が当然冷たいですよね。その冷たいガラス面に室内空気が触れてガラス表面付近の空気温度が下がり、湿度が飽和状態になり結露に至るのです。サッシ枠でも同様です。 寝室で結露が発生しやすいのは、寝室の湿度が居間等と比較して高い(温度が低くても湿度が高い等)か、寝室の窓の表面温度が居間の窓の表面温度より低いか、その他もろもろの原因か… いずれにしても、湿度に対して注意しなければ断熱性能を向上させるだけで結露を防ぐ事はできません。 とりとめもなく回答して、なおさら混乱させただけかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
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- nabeyan72
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No.5です。 「C値」は、相当隙間面積と呼ばれる物で、家の気密性能を表します。数値が少ない方が、気密性能に優れ、空調ロスが少ない事になります。これは、専用の機器を使って実際に計測しないと数値は出ません。(我が家は計測しました)。 「Q値」は、熱損失係数と呼ばれる物で、壁や床、窓などの断熱性能を表す数値で、保温性能と見て良い物です。これも数値が少なければ、保温性能が良く、夏は冷房が良く効き、冬は暖房が良く効きます。この数値は、断熱材の量や種類、各方角の窓の面積、24時間換気の性能等々を使って、机上で計算します。 私がこの数値を前段として示したのは、この「断熱気密性能」が違えば、同じ窓や断熱材の量でも、室温の上がり下がりは違って来ると言う事です。 逆に言えば、窓をどれだけ良い性能の物にしても、他の断熱気密性能が悪ければ(C値やQ値の数値が多ければ)意味が無い、その窓の性能は生かされないと言う事になります。 窓の性能と共に、断熱気密性能を上げる事を検討された方が良いと思います。 私の経験で言えば、断熱性能を上げる為に、断熱材の量を増やし窓の性能を上げる、それと、気密性能を上げる為に、しっかりした業者の選定と施工方法・監理をしっかり行うと言うのが、後々効いて来ると思います。 また、庇に関しては、基本的に間違い無く有った方が良いです。ですが、東西の窓は効果が薄いので、すだれ等を活用しやすいように計画される方が良いと思います。 ただ、増築と言う事ですので、家全体の断熱気密性能を上げる事は出来ないと思いますので、ここだけ高性能な窓にしても効果は薄いでしょうから、他の窓の性能よりも「ある程度良い物」と言う事で良いのでは無いかと思います。例えば、他の窓が仮に単板ガラスなら、普通のペアガラス程度で十分だと思います。
お礼
またしても、お礼が遅れてすみません。 「C値」と「Q値」は、実際に計測したり、机上で計算したりする必要があるのですね。 「C値」と「Q値」の測定は、大手HMなら可能でしょうが、今回は個人経営の工務店で おそらく専用の機器を所有してないと思われるので、測定は難しいかもしれません。 >窓の性能と共に、断熱気密性能を上げる事を検討された方が良いと思います。 ご指摘の通りだと思いました。 >庇に関しては、基本的に間違い無く有った方が良いです。 ありがとうございます。予定通り、南側のみ庇を取り付けます。 >東西の窓は効果が薄いので、すだれ等を活用しやすいように計画される方が良いと思います。 東西の窓は、ブラインドやカーテン等を検討中です。 >増築と言う事ですので、家全体の断熱気密性能を上げる事は出来ないと思いますので、 >ここだけ高性能な窓にしても効果は薄いでしょうから、 既存建物から隔離された場所に、1部屋増築しますので新築と同じ考えです。 この部屋は予算が許す限り、遮熱・断熱とサッシにはこだわりたいと思います。
- nabeyan72
- ベストアンサー率47% (10/21)
「Low-Eガラスは普通のペアガラスより冬の日差しを遮ってしまい、部屋の温度が上がらない」 これだけに回答させて頂きます。 私は北海道の富良野市です。 全窓樹脂サッシので、断熱Low-Eのペアガラスです。 躯体は、C値が0.8、Q値は1.35です。 こちらでは、今の季節は日中でも-10℃以下の事も多いのですが、-20℃でも、我が家の場合、強い日差しがあれば暖房を止めても室温が上がって行きます。実際は、冬季の暖房費削減を狙って、南面も庇は付けず大きめの窓を設置しています。その代わり、夏は暑くなります。ま、これはこちらの気象条件ですので犠牲にしています。 北海道の新築住宅では、我が家位の仕様がほぼ標準になっているようで、窓の選択の打ち合わせは全くしませんでしたが、この仕様でした。 何かの参考になれば。
お礼
お礼が遅れてすみません。 躯体のC値とQ値は初めて知りましたので、よくわかりませんが、寒い北海道でも 「強い日差しがあれば暖房を止めても室温が上がって行きます」との事なので 樹脂サッシで断熱Low-Eのペアガラスにしようと思います。 南面に大きな庇を設ける家は、デザインや雨仕舞いの問題等で少ないようですが 北海道なら、夏の冷房費は犠牲にしても良いのかもしれません。
- tkofji
- ベストアンサー率59% (34/57)
私は全ての窓にアルゴンガス封入のLow-Eガラスを選びました。当初、南と西側をLow-e遮熱タイプとし、北と東側をLow-e断熱タイプとする予定でした。 夏と冬の日射角度を計算してもらい、南側は庇を十分長く取ったため真夏の室内への日射はほとんど無いことが確認できました。冬場は部屋の1/3程度日射が入ることも分かりました。 そこで、冬場の日射による室内への太陽熱の取り込みを考え、南側もLow-e断熱タイプに変更し、最終的に、西側のみをLow-e遮熱タイプとし、東・南・北側の窓はLow-e断熱タイプとしました。 結果は大正解で、南側を断熱タイプとしたことで、冬場でも晴れている時には太陽の入熱により、昼間はほとんど暖房がいりません。夏場は庇の効果で太陽の日射が十分避けられるため、断熱タイプでもほとんど問題になりません。 勘違いしないで欲しいのですが、Low-Eでも断熱タイプですと十分太陽の恩恵が受けられます。ですから、庇の短い最近の住宅デザインの場合、南側は遮熱タイプにしておかないと夏場はとんでもなく暑くなり、冷房費がかかります。逆に冬場は遮熱タイプでは、太陽の恩恵を受けることが出来ないため暖房費がかかります。 Low-Eガラスは断熱タイプでも遮熱タイプでもガラスの色(正確にはコーティングの色)は青色、緑色、茶色、無色の4種類が選べます。それらは、赤外線反射率、紫外線反射率などが異なりますので、自分の目的に応じて選択すべきでしょう。設計士、工務店、サッシ屋さんでもご存じの方は少ないようですのでご注意を。
お礼
回答ありがとうございます。 >Low-Eでも断熱タイプですと十分太陽の恩恵が受けられます。 No.4さんが詳細データで説明して下さいました。 Low-Eガラス断熱タイプは、普通のペアガラスより日射熱取得率が、普通ガラスと比較し、 ペアガラスは10%減、高断熱Low-Eは30%減、高遮熱Low-Eは50%減で、 完全に、冬の日差しを遮ってしまう事はなさそうなので安心しました。 >夏と冬の日射角度を計算してもらい、南側は庇を十分長く取ったため >真夏の室内への日射はほとんど無いことが確認できました。 >冬場は部屋の1/3程度日射が入ることも分かりました。 私も夏と冬の日射角度を計算し、最適な庇の長さと幅を決めたいと思います。 夏至や冬至ではなく「一番暑い7月末~8月上旬」と一番寒い「1月~ 2月」の日射角度で決めたいと思います。 >結果は大正解で、南側を断熱タイプとしたことで、冬場でも晴れている時には太陽の入熱により、 >昼間はほとんど暖房がいりません。夏場は庇の効果で太陽の日射が十分避けられるため、 >断熱タイプでもほとんど問題になりません。 参考になりました。私も「南側は高断熱Low-Eタイプ」にしようと思います。 一方、西側は庇をつけてもあまり意味がないので、思い切って西窓はつけない ようにしようと思います。 おそらく、東窓と北窓もLow-e断熱タイプになると思います。 北側はもちろんLow-e断熱タイプで、東窓は午前中だけ日射が入るだけなので、 ブラインドやカーテンで遮光し、Low-e断熱タイプが良いと思いました。 ガラスの色で赤外線反射率、紫外線反射率などが異なるようですが 私はそこまで調べてないので、今後調査しようと思います。
- rexxam
- ベストアンサー率35% (430/1203)
>室内側が樹脂で、外側がアルミの「樹脂複合サッシ」を予定してます 私のところも同じです 寝室では、樹脂部分は結露せず、先ずアルミ部分が結露し、その後 ガラス面が結露が発生するようです 1Fのリビングは、シャッターが有るためか、ほぼ結露しません >断熱力に差がある素材を使用した場合、断熱の弱い箇所に、結露が >集中する可能性があるとのアドバイスを受け、全て同じガラスにしました。 これは、実際、そのようにしなかったので、何とも言えませんが 理論的には、間違っていない気がします
お礼
再び回答ありがとうございます。 場合によっては「樹脂複合サッシ」ではなく、完全な「樹脂サッシ」も 考えてます。 コスト・断熱性能・結露・耐久性等で長所短所があると思いますが いろいろ調べて決めようと思います。 私の質問の 「Low-Eガラスは普通のペアガラスより冬の日差しを遮ってしまい、 部屋の温度が上がらない」 これが本当なら、近日中に締め切らせていただきます。
- rexxam
- ベストアンサー率35% (430/1203)
はじめまして、ご近所(似た環境)に住んでいます 私のところは、複合サッシにLow-Eガラスで、1Fの大きな窓のみ シャッターが付いている作りになっています ご察しの通り、Low-Eガラスは熱を遮るために、冬場の日差しが 室内に伝わることは、ほとんど無く、おまけに紫外線も 遮りますから、室内で植物を育てるのが難しいです 計画段階で、私も似たようなことを考えましたが、断熱力に 差がある素材を使用した場合、断熱の弱い箇所に、結露が 集中する可能性があるとのアドバイスを受け、全て同じガラス にしました。ただ、主に防犯を目的として付けたシャッター ですが、有ると無いとでは、大違いで、かなり断熱に役立って いると思われます それから結露は、樹脂サッシを使用しない限り、ガラスよりも 枠に集中しますし、ガラスにばかりではなく、サッシの種類や シャッターの有無、それに南側はグリーンカーテンが可能か など、もっと広い範囲で検討された方がいいと思います 我が家では、1Fでは結露は有りませんが、2Fの寝室では 結露するために、インナーサッシを検討しています
お礼
早速の回答ありがとうございます。 やはり、参考にしたサイトのように、Low-Eガラスは普通のペアガラスより 冬の日差しを遮ってしまい、部屋の温度が上がらないのですね? Low-Eガラスは(赤外線どころか?)紫外線も遮ってしまうのですね? 結露対策は、室内側が樹脂で、外側がアルミの「樹脂複合サッシ」を予定してます。 また、シャッターとカーテンは必ずつけます。 >断熱力に差がある素材を使用した場合、断熱の弱い箇所に、結露が >集中する可能性があるとのアドバイスを受け、全て同じガラスにしました。 ここが気になりますが、本当でしょうか? これが本当なら私の場合、サッシはLow-Eガラスではなく、全て普通の ペアガラス(空気もしくはアルゴンガス)にした方が良いのでしょうか? 同じアルゴンガス入りでも、Low-Eガラスの方が高いので割安ですよね? 東側と北側の断熱性能は劣りますが、その部分はLow-Eガラスにしないで 結露対策を優先すべきか迷うところです。
お礼
大変、詳しい回答ありがとうございました。とても参考になりました。 ご指摘のように、矛盾を成立させる質問でしたね(^^; もし、南窓に庇(霧除け)を取り付けなければ、南窓は「高遮熱断熱Low-Eガラス」が 最適だと思います。でも、高遮熱断熱Low-Eは高断熱Low-Eより割高でしょう? No.3さんやNo.1さんのご意見を参考に、今回は高断熱Low-Eガラスに統一 しようと思います。 冬季一日中、晴れの日は普通ガラスやペアガラスでもいいのでしょうが、 晴れの日ばかりではありませんから、冬季の暖房代を考慮すると 高断熱Low-Eガラスの方が「省エネ」になるかもしれませんね? >真南の窓庇は夏場の真昼には日陰を作ってくれるかもしれませんが、 >それ以外の時間帯は暑いかもしれません。 ここら辺はよく計算して、庇の幅を長くする等して工夫してみます。 >Low-Eガラスを使用したお宅は夏場の輻射熱をあまり感じませんが、 >普通のペアガラスのお宅では窓からの熱を感じます。 そうですか。やはり、全て高断熱Low-Eガラスにしようと思います。 結露対策は、樹脂サッシもしくは、アルミ-樹脂-複合サッシを検討中です。 樹脂サッシなら「シャノン」が評判良さそうですが、耐久性が良くなければ 複合サッシにします。値段の違いはこれから調べるところです。