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絵の練習方法の誤り
- アニメ関連の仕事に就きたい学生が絵の練習に行き詰まっている
- 最初は美少女系のイラストを目指し高い評価を受けたが、現在自身の描きたい絵がわからない
- 模写に逃げてしまい、作品と練習のバランスを上手く取りたい
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はじめまして。 第一段階:模倣。 第二段階:技術の向上。 手順は間違っていません。 皆通る過程です。 おそらく今のあなたは第三段階のオリジナリティの付加の状態、模写からの脱却です。 これは結構厄介です。 特にソックリに模写できる者ほど苦しみます。 意外と模写が苦手な人はこの段階は比較的簡単にクリアします。 この段階では「眼」は誰々さん「輪郭」は誰々さんなどと自分の好きな絵柄からの影響がどうしても残り、一種の寄せ集めのパズル状況との絵柄になってしまいます。 だから自分で描いた絵はバランスが崩れます。自分で見ても気持ち悪い違和感が残ります。 何せ自分の絵柄を構築するために試行錯誤中なのですし、見慣れない絵柄となっているのでバランスが悪くて当たり前です。 正直この状況は「自分の絵柄はコレだ!」と思えるようになるまでしばらく続きます。 最悪脱却できない者もいますし、中には「それで良いのか!」的な絵柄でプロとなっている者もいます。 まぁ、依頼する方は売れればOKなので、手っ取り早く「売れる」ためには「ソックリさん」でも構わないのです。同じ出版社でない限りの但し書きは付きますが。 描き手本人の内心は解りません。ただ仕事と割り切らないとできないでしょうね。 オリジナリティは一種「絵描き」のプライドでもありますから。 中には他の作家の影響を指摘すると逆ギレして認めたがらない「これが自分の絵柄だと」開き直る人もいますが、この手は大抵それ以上の上達はありません。そこからの脱却もできません。 むしろ「影響」は認めましょう。 さてちょっと脱線しましたが、簡単に抜け出す手段はありません。 抜け出すには気持ち悪さが残っても試行錯誤を継続してみるしかありません。 つまり描き続ける。 ついでに恥も掻き続ける。 自己嫌悪で頭も掻き続ける。 自分の絵柄が大好きと言うプロはおそらく少ないでしょう。誰に影響を受けたか一番自覚しているのは自分なのですから。 だから絵柄はプロになっても変わって行きます、描けば描くほど。 着実に成長していると思いますよ。 その方面で25年生活していますが、それでも苦しみます。 「上手い」とか他人に言われても一度も自分が上手いと思ったことはありませんし、常に内心ダメ出しばかりです。仕事なので期限に合わせるために妥協の連続です。 「今回はカンベンしてくれ~。今の自分にはこれが限界じゃ~」とね。 だから、がんばれ~!
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- tama80ji
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ステップアップなどの意識はありません。 とにかくその時点での自分の絵柄にかなり不満があったからです。 その不満の根源は自分の描きたい物語の内容と、絵柄の乖離です。 余りにもカワイイ絵柄過ぎて、全然合わないのです。この時点で一旦絵柄は完成していました。カワイイ女の子を描けば受けるのは解っていても、自分が描きたいのはカワイイ女の子ではなくて、美人とカッコイイ男でした。 とにかくその絵柄を捨てたかった想いが強くありました。 湖川友謙氏の絵柄に出会った時「これだ」と思いました。 後は強引に自分のそれまで確立してきた絵柄にねじ込みました。 なので当初はバランスが非常に悪いものとなっています。はっきり言って非常に見づらくて、下手です。それまでより格段に下手になっています。 組み込んでから6、7年ほどは違和感との戦いでした。 それでも既にプロとなっていたので、不満足でも出さざるを得ません。 何とか湖川氏の足元にでも、と描き続けて、やっと足元に辿り着いたかな、と思えたのはすでにデビューして10年ほど経過した頃です。 以降、若干絵柄の修正はありますが、ベースは変わっていません。 とにかく仕事しながらですので、明確な意識はありません。ただひたすら描き続けるだけでした。気付いたら、です。 線に関しては個人的な好みで言えば絵柄が完成する直前の方が好きです。絵柄が完成した頃は腱鞘炎との戦いで、線が細くなり神経質なので余り好きではありません。
お礼
詳しいアドバイスありがとうございます。 これをみて初めて思いましたが、プロのイラストレーターは一枚絵に関して満足する、満足の蓄積がプロという扉を開けるということじゃなく結局は苦しみで始まり苦しみで結果が出るという事だと思いました。だからこれからも苦しみという路線をまっすぐに見つめて努力していきたいです。
補足
後になって思ったのですが、描写ステップアップ時のオリジナリティの付加までの変化はどのような感覚(精神的、細かな線に対する考え、手の動きの慣れ)で自分の絵を確立していったのですか。 経験の範囲内で良いので教えてくれませんか?