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洋楽ロックでイギリスらしいとかアメリカっぽいという表現の意味
タイトル通りですが、よくいかにもイギリスらしいバンドとか、アメリカンな曲などという表現が使われますが、具体的にどういう意味だと思いますか? もちろんメンバーの国籍であるとか、使う英語がイギリス英語アメリカ英語というのもあると思いますがそれ以外でお願いします。 明確な答えじゃなくて結構ですので、イメージを教えてください。 私は個人的にはイギリスらしいというと、まずビートルズ、そしてストーンズ、ザ・フー、キンクス、オアシス、ブラー、デヴィッド・ボウイ、T.レックス、クイーン、ザ・スミス、ストーンローゼズ、ステレオフォニックスあたりをなんとなく連想してしまいます。 結局イギリスらしい=ビートルズっぽいということなんでしょうか? イギリスを代表するバンドでもレッド・ツェッペリン、セックスピストルズ、アイアン・メイデンなんかはあんまりイギリスらしいと言わないような気もします。 キング・クリムゾン、レディオヘッドあたりはどうなんでしょうね? ビートルズっぽさはあまりないけれどイギリスらしい気もします。 一方いかにもアメリカらしいと言うと、ブルース・スプリングスティーン、キッス、ボブ・ディラン、エルヴィス、ニルヴァーナ、グリーン・デイ、オフスプリング、ヴァン・ヘイレンなんかを連想します。が、ただアメリカの代表的なミュージシャンを挙げているだけのような気がしますし、また、アメリカのメロコア・グランジ・ハードロック・ヘヴィーメタルバンドはみんなアメリカらしいと言われているような気もします 。 アメリカっぽいイギリスっぽいと言われるミュージシャンからなんとなく アメリカらしい=荒々しくストレートでキャッチーな感じ イギリスらしい=ひねくれた感じ なのかとも思いましたが、イギリスの代表とも言えるビートルズがキャッチーじゃないなんてこともありえないですし、なんだかこの考えも間違っているような気がします。
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「ひねくれた」というのは精神性がひねくれているというよりも、「ひねくれた音楽」(あるいは時としてマニアックだったりアーティスティックだったりする音楽性)と解釈していいのですよね。 licorさんの解釈は大体自分と似たようなものだと思います。 Beatlesはまさしくロック・ポップに「ひねくれた音楽」を持ち込んだ先駆けだと思いますよ。キャッチーの一言では収まらないでしょう。 自分自身昔の音楽に詳しい訳ではないのでそのルーツを語るのは本意ではないですが、そこから始まった‘音楽のひねくれ感’が、英国音楽の今の多様性に繋がっているというのは確実にあるように思えます。 Radioheadなんかは今はポストロックを代表するバンドとして扱われていますが、ポストロックにカテゴライズされるようなアーティストというのは「‘型’が無いから仕方なくここに収めている」のも殆ど同じな気がします。なので実際は(まだまだあるであろう自分の知らないバンドも含め)とても幅広いです。 そして、そういうアーティストが多いのも英国音楽の特徴の1つだと思います。 ‘ひねくれ感’を上手く扱えずに(というか眼中にすら無い?)、‘平均’‘横並び’に収束しつつあるのが今のアメリカの音楽界で、「ひねくれた音楽」というのは、少なくとも今のアメリカのロック・ポップにおいては、見るからに全く主流ではないと思います。例えそういう活動をしているアーティストがいても、国内のアンダーグラウンドな世界で細々とやるか、優秀なバンドは大抵英国に見出されてヨーロッパ拠点にヒットするというのがオチです。 で、それぞれの違いに話を戻すと、たぶん「現時点で、英国では殆ど見られないがアメリカではそこそこ見る音楽を‘アメリカらしい’と言い、その反対を‘英国らしい’と言う」ということなのだと思います。 だとすると、licorさんもおっしゃるようにメロコア・グランジ・HR/HMは確実に‘アメリカらしい’と言われる音楽でしょう。Led Zeppelin, Sex Pistols, Iron Maidenが英国を代表するバンドにも関わらずと‘英国らしい’と言われないのは、これらのジャンルに収められてしまうせいかもしれません。(メロコアは時としてポップパンク等とも扱われ、パンクの流れから来るものと言えるでしょう。) 勿論Pistolsに代表されるパンクは英国発祥でしょうし、その流れは今の若いアーティストにも確実に受け継がれてはいますが、英国音楽のほんの一面として英国音楽の多様性の中に埋もれてしまっている感はあります。 今となっては英国国内においてはパンクやHR/HMは「ちょっと古臭い音楽」というポジションになってしまっているのも確かですね。正統派であればある程・・。 で、それら以外の「アメリカにおいて殆ど見られない音楽」・・・つまりBeatles, Rolling Stones, Smithsのような今でも英ロックの主流の流れに、プラス、ポストロックのようなカテゴライズされにくい音楽も含めた多くの音楽は‘英国らしい’と言えてしまうのかもしれません・・。ちょっと乱暴かもしれませんが、「米国なら絶対あり得ないというものはあるが、英国ならあり得ないものは無い」ならもうそうとしか言えないと思いますね。
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- the_sphere
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そんな言葉にコンセンサスはありません。 単に、思考停止した評論家がもっともらしく語るために使う言葉です。 それを、無理に「場合わけ」「ジャンルわけ」とかしてなんとか 「イギリスらしい」とは‥「アメリカらしい」とは‥なんて考えても 実は例外のほうが多数派だということに気づくだけです。 あるムーブメントが起こったとき、 それが特定の地域に根ざしていて、 「その地域独特の音」というものが広まることはあります。 しかし、多くはそれも一時的なものであり、 一旦受け入れられてしまえば、 どこからでも似たような音が出てくるようになります。 そんな例、いくらでも挙げられますよね。 20世紀初頭、ラジオなどによる音の長距離伝達方法が発展し、 ヨーロッパ各地の民族音楽が融合してしまうことに危惧した 音楽研究家(コダーイ、バルトーク、ヤナーチェク等々)が、 大慌てで実地での採集、保存を行いました。 様々な媒体が音楽を瞬時に世界中に広める現在、 地域による音楽の独自性が保たれる期間は非常に短くなっています。 一方、評論家にしてもレビュアーにしてもファンにしても、 自分の中に「イギリスっぽい」、「アメリカっぽい」といった イメージを持っていると思います。 じゃあ、どこにそう感じるのか? 得てしてそれは、自分が最初に夢中になった、 それぞれの国のバンドが雛形になっているんじゃないでしょうか。 また、自分の知っている範囲での音楽の系譜が、 そのイメージに影響を及ぼしているのではないかと思います。 こうした個人的な経験に基づくイメージに、 コンセンサスが無いのは当然です。 使いやすくてもっともらしく感じる言葉かもしれませんが、 字数を増やすだけの飾り言葉と思っておくのが一番だと思います。 自戒の念をこめて‥
お礼
なるほど。意外とそういうものなのかもしれませんね。 回答ありがとうございました。
- Us-Timoo
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いわゆる 『ブリティッシュロック』 と 『アメリカンロック』 ですよね。 私も80年代に洋楽にはまった人間なのでおっしゃっていることはよくわかります。 確かにアメリカンロックは分かりやすいハードロックやヘヴィメタが多い気がしますね。 80年代のヒットチャートの特徴のひとつに、 新しいスタイルの音楽はイギリスのヒットチャートからアメリカのヒットチャートに飛び火するということがよくありました。 イギリスでだしてみて感触が良ければアメリカでも、ということでしょうか。 何せアメリカは国土が広すぎて、ある州や地方で大ヒットしてもビルボードチャートの8~90位くらいにしかならないのですから、 新規で乗り込むにはかなりの戦略が必要ですが、イギリスは国土が日本と変わらない。 イギリスで出してチャートに昇れば『イギリスでヒット!』といううたう文句をつかうことができます。 実際にアメリカでもヒットすることが多かった記憶しています。 でも、ブリティッシュ・アメリカンの垣根を越えてヒットしたのがマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』でした。シングルカットして出す曲出す曲ヒットを飛ばすのですから。 あの時ほどいい音楽に垣根はないんだ と感じたことはないですね。 長文ですみませんでした
お礼
回答ありがとうございます。
- dogday
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RockとPankとPopで切り分けると分かりやすのでは? 一般的にアメリカっぽいってのは、商業的に陽気でキャッチーなロックの派生型で、 イギリスらしいってのは、アングラ感のある一般受けしにくいショッキングなパンク的なものの進化を指します。 だからポップでキャッチーなビートルズはイギリス的なのではなくて、ビートルズ的なモッズサウンドというくくりで、別の仕切り。 相談者さんのイメージはだいたい正しいと思います。ただ、そんなにはっきり国籍で切れるわけでもないので。 レッド・ツェッペリン、セックスピストルズは初期は非常にイギリス的カテゴリで、後期になるとデヴィッド・ボウイを含めてアメリカとの橋渡し的な存在になっていると思います。 あとヘビメタは、北欧のカテゴリもあるので。 だからって、北欧ポップってのもアバみたいに人気が確立してます。
お礼
回答ありがとうございます。 やはり時代とともにイギリスらしいというのも変化するということでしょうか。 今の感覚からしたらすごく王道的なハードロックに思えるツェッペリンなんかも、当時の感覚からすれば先進的でイギリス的なロックンロールだったのかもしれませんね。
お礼
非常に丁寧でわかりやすい説明をありがとうございます。 確かにアメリカではアングラっぽい音楽が受けることってほとんどありませんよね。 ヴェルヴェッツは全然売れなかったし、ソニックユースは本国よりも英国の人気が高いみたいですし。 また、ビートルズやストーンズなどのブリティッシュインヴェイジョンの影響の強い音楽ならば、アメリカでもモンキーズやエアロスミスがいるじゃないかと少し思いましたが、現在に限って考えますとエアロスミスみたいな大御所は例外として、60年代UKロックの影響が強いガレージロックリバイバルのストロークスやホワイトストライプスなんかは英国の方が人気が高いみたいですし、現在のアメリカだとビートルズ的な音楽はあまり見られないというのも納得です。